AWSエンジニアがフリーランスへ独立するメリット・デメリット!年収も紹介

「フリーランスに独立しようか悩む…」
「AWSエンジニアでフリーランスへ独立している人っているのかな?」

会社員から独立し、理想の収入や働き方を実現したいAWSエンジニアは多いですよね。

ただ、会社員から独立後のイメージが湧かず、フリーランスになるべきか決断できない人もいるはず。

そこで、今回はAWSエンジニアが独立するメリット・デメリットを、フリーランスへの独立を判断するポイントも交えて解説します。独立に欠かせないスキルも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

会社員AWSエンジニアはフリーランスへ独立すべきか

結論、現在よりもスキルアップしつつ年収を上げたいAWSエンジニアは、フリーランスへの独立がおすすめです。

フリーランスのAWSエンジニアは会社員よりも高い年収を得られたり、自身の好きな仕事を選べたりと様々なメリットがあります。好きな時間に好きな場所で働けるためプライベートとの両立もしやすいでしょう。

しかし、会社員時代よりも高い年収を得るためには、技術力を高めたり単価の高い案件を獲得するための営業力や実績づくりが欠かせません。自身の好きな仕事を自由に選ぶにも、豊富な実績や経験が必要となります。

会社員時代のスキルを維持したままフリーランスへ独立しても、年収を上げたり自由に働いたりすることは難しいでしょう。

そのため、今現在よりもスキルを高める意思があり、且つ年収も上げていきたいAWSエンジニアはフリーランスへの独立をおすすめします。

AWSエンジニアがフリーランスへ独立する3つのメリット


ここからは、AWSエンジニアがフリーランスへ独立するメリットを、3つにまとめて紹介します。

収入の上限がなくなる

フリーランスへ独立するメリットとして、収入の上限がなくなる点が挙げられます。

レバテックフリーランスの単価相場」によると、フリーランスAWSエンジニアの年収は月の平均で77万円、最高単価では165万円となっています。これは「求人ボックス」で公開されている、会社員AWSエンジニアの平均年収である628万円を上回る年収です。

出典:レバテックフリーランスの単価相場

会社員AWSエンジニアの年収は、プロジェクトの規模や予算に関わらず、各企業が規定した給与で定められます。高い技術力や豊富な実務経験を持っていても、一定の水準で年収は上限に達するでしょう。

一方で、フリーランスAWSエンジニアは、案件の単価=自身の収入です。単価の高い案件を安定して獲得できれば、上限なく年収を上げられます。複数の案件を同時に抱えれば、その分年収も増えるでしょう。

このように、フリーランスへ独立すると、会社員AWSエンジニアでは到達できない年収を稼げるというメリットがあります。

働く時間・場所に融通が効く

働く時間・場所に融通が効く点も、フリーランスへ独立するメリットの1つです。

会社員は決められた時間に決められた場所へ出社して業務を行わなければいけません。平日に急用ができた場合でも、重大な予定ではない限り休むことは難しいです。

一方で、フリーランスは決められた納期までに業務をこなせば良いため、働く場所や時間に縛られることがありません。納期までのスケジュールの中で、好きな時間に好きな場所で仕事ができます。平日にプライベートの予定を入れたり、休日に集中して業務を行うこともできるでしょう。

フリーランスへ独立すると、自由に仕事ができるため、仕事とプライベートの両立もしやすくなります。

仕事内容を選べる

仕事内容を選べる点も、フリーランスへ独立するメリットの1つです。

会社員は会社から与えられた業務を行うため、自身で仕事を選べません。様々な案件を抱えている企業に勤めている場合でも、部署ごとに分けられていたり、上流から下流まである工程の中で同じ業務ばかり任せられたりと、仕事の幅が広がらないこともあります。

しかし、フリーランスへ独立すると、どの案件を請け負うか自身で自由に選べます。フリーランスAWSエンジニアの案件例を次の表にまとめました。

案件名 案件内容
クラウド設計・AWS運用 ・AWS環境におけるセキュリティ関連機能の機能検証、導入支援、運用
・Mobiliy as a Serviceの海外展開のためのクラウド基盤とアプリケーションの開発と運用
(上記いずれかを担当)
顧客業務システムのAWS開発支援 ・顧客の業務システム(CRM)のAWSネイティブ化
・AWSサービスの横連携
・AWSネイティブなアプリの開発
・AWSインフラ設計、構築など
オンプレサーバーAWS移行プロジェクト ・オンプレからAWSへの移行
・順次システムの移行をかけていきながら要件定義、コンサル、設計、テストなどを担当する

参考:求人ボックス

好きな仕事を自由に選べるため業務に対するモチベーションも上がりやすくなります。また、様々な案件を1つずつこなしていくことで、効率よくスキルアップや経験を積めるでしょう。

自由に仕事を選べる点は、会社員にはないフリーランスだけのメリットの1つです。

AWSエンジニアがフリーランスへ独立する3つのデメリット


メリットに続き、ここからはフリーランスへ独立するデメリットを3つにまとめて紹介します。

毎月の収入にムラが出やすい

毎月の収入にムラが出やすい点は、フリーランスへ独立するデメリットの1つです。

会社員は、案件の単価や規模の大きさに関わらず、決められた業務をこなせば給料が毎月安定して振り込まれます。月の稼働時間が減っても給料は変動しません。

実際に「求人ボックス」で公開されている正社員AWSエンジニアの求人も、年収で400万〜700万円で安定しています。

出典:求人ボックス

しかし、フリーランスは単価=収入のため、単価の低い案件を請け負うことになれば収入も減ります。AWSエンジニアの案件には単価が30〜100万円と幅広いため、毎月安定して高単価の仕事を獲得し続けることが難しいでしょう。

また、会社員であれば残業代も得られますが、フリーランスは手間にかかる案件によって稼働時間が増えても、決められた単価分しか得られません。

このように、フリーランスは毎月の収入が安定しないというデメリットがあります。

税金や保険料の負担が大きくなる

税金や保険料の負担が大きくなるという点も、フリーランスのデメリットの1つです。

会社員の保険料は雇用されている会社と折半ですが、フリーランスは保険料を全額自身で支払わなければいけません。そのためフリーランスになると保険料の支払いが会社員よりも多くなります。

次の表に、会社員とフリーランスの保険料の違いをまとめました。

年収400万円 保険料
フリーランス 392,200円(国民健康保険)
会社員 204,000円(健康保険)

参考:個人事業主シミュレーション税金・保険料シミュレーション

また、フリーランスは扶養している家族の保険料も負担する必要があります。

会社員の場合は、会社で加入している保険に扶養家族も加入できるため、保険料が増えることはありません。しかし、フリーランスは自分を含めた全員の保険料を支払います。

家族を扶養している場合の保険料の違いを次の表にまとめました。

年収400万円 扶養家族1人 扶養家族2人
国民健康保険 392,200円 447,500円

参考:個人事業主シミュレーション

フリーランスへ独立すると会社員よりも支払う保険料が増えることがあるため、注意が必要です。

自身での案件獲得や交渉が必要になる

自身で案件獲得や交渉が必要になる点も、フリーランスへ独立するデメリットの1つです。

会社員は、会社や会社の営業が案件獲得やクライアントとの交渉をしてくれるため、エンジニアは業務に集中できます。営業が苦手な人でも技術力やITの知識に長けていれば高い評価を得られるため、年収も上がりやすいでしょう。

しかし、フリーランスは、自身で案件を獲得する必要があります。また、場合によっては業務内容や単価、稼働時間などについてクライアントと交渉しなければいけません。

そのため、営業力と交渉力がなければ案件を獲得できなかったり、スムーズに案件を完遂できなかったりしてしまいます。どれだけAWSの知識や技術力に優れていても、結果的に収入を得られないでしょう。

フリーランスへ独立するためには、案件獲得や交渉は避けて通れない道と言えます。

AWSエンジニアがフリーランスへの独立を判断する4つのポイント


なかには、独立すべきかを判断できない人もいますよね。

そこで、ここからはAWSエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントを、4つにまとめて紹介します。

独立する目的は明確か

独立する目的が明確かどうかは、フリーランスへ独立する上で重要なポイントです。

フリーランスは自身で案件獲得をする必要があったり、収入が安定しなかったり、保険料が高くなったりと、メリットも多い反面で様々なデメリットもあります。

「フリーランスになると収入が上がり自由に働ける」といった漠然としたイメージで独立後に後悔しかねません。年収を上げるために独立したものの、むしろ収入が低くなってしまう可能性もあるでしょう。

そのため、どのような案件をどのように獲得して、いくらぐらいの収入を得ていくのか、計画を細かく立てた上で独立することが重要です。

一方で、明確な目的を持てない場合でも、副業や転職によって現状を改善できる場合もあります。転職や副業も選択肢として考えつつ、フリーランスへ独立する目的は何か、明確にすると良いでしょう。

収入の高さか安定性か

収入の高さと安定性のどちらを選択するかも、フリーランスへの独立を判断する上で重要なポイントです。

簡潔に言うと、収入の高さを選択するならフリーランス、安定性を選択するなら会社員をおすすめします。

前述したように、会社員は収入が跳ね上がることはないものの、毎月安定して給料を得られます。しかし、フリーランスは収入に上限がないですが、毎月の安定性に欠けます。

フリーランスになってからも収入を継続して得られる自信がある人は、独立を検討すると良いでしょう。

なお、自身が現実的にどのくらいの収入を得たいかを考えると、安定性と高さのどちらを選択するか判断しやすくなります。

自己管理は得意か不得意か

自己管理が得意か不得意かも、フリーランスへの独立を判断する上で重要なポイントです。

自己管理をわかりやすく言うと次の通りです。

  • 体調管理
  • スケジュール管理
  • 税金や保険の手続き

会社員は体調を崩して働けなくなっても一定の給料は保証されますが、フリーランスは保証されません。病気や怪我で仕事ができなくなると収入はゼロになります。

また、スケジュール管理や税金・保険関係の手続きにおいても、会社員はある程度までできていれば問題ありません。しかし、フリーランスはこれらを怠ることで大きなトラブルに繋がることもあります。

例えば、納期に間に合わず案件が炎上してしまったり、確定申告を適切に進められず脱税になってしまうケースです。

そのため、フリーランスは自身の体調管理からスケジュール管理、税金・保険の手続きなど、自己管理が欠かせません。

自己管理が得意であればフリーランスへの独立をおすすめします。

人とのコミュニケーションは得意か不得意か

人とのコミュニケーションが得意か不得意かも、フリーランスへ独立する上で重要なポイントです。

フリーランスになると次のような場面でコミュニケーションが必要となります。

  • 案件獲得の際の企業とのコミュニケーション
  • 打ち合わせ時のクライアント企業とのコミュニケーション
  • 一緒に業務を進めるメンバーとのコミュニケーション

会社員は担当する工程が限定的だったり、日々同じ業務を行ったりすることから高度なコミュニケーションが必要ではないことが多いです。一緒に働くメンバーもよく知る仲間であることが多いため話しやすいでしょう。

しかし、フリーランスは初対面の相手に対して営業や交渉、打ち合わせといった様々なコミュニケーションが欠かせません。技術力や経験が豊富でもコミュニケーションが上手くとれないと業務をスムーズに進められず、収入が減ることにも繋がります。

そのため、人とのコミュニケーションが得意な人はフリーランスがおすすめです。

フリーランスのAWSエンジニアに欠かせない5つのスキル


フリーランスAWSエンジニアに必要なスキルがあいまいなまま独立しては、思うように仕事が獲得できず「事前にちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しかねません。

そこで、ここからはフリーランスAWSエンジニアに欠かせないスキルを、5つにまとめて解説します。

クラウドサービスへの知見・活用経験

クラウドサービスへの知見・活用経験は、フリーランスAWSエンジニアに欠かせないスキルの1つです。

AWSエンジニアは、従来のインフラエンジニアが行うインフラの構築、運用、保守をクラウド上で行います。スムーズで性能の高いクラウドを開発するためには、クラウドサービスへの深い理解が欠かせません。

自身で様々なクラウドサービスに触れたり、クラウドサービスを扱う案件に参画して経験を積むことがAWSエンジニアには求められます。

情報収集力

情報収集力も、フリーランスAWSエンジニアに欠かせないスキルの1つです。

AWSは100種類を超え、さらに今現在でも新しいクラウドサービスが開発されています。日々アップデートされるAWSを使いこなすためには、情報収集を怠らず、常に新しい情報をキャッチできる力が欠かせません。

また、複雑な環境設計の中で最適解を導くためにも情報収集は必要です。AWSエンジニアは、インフラエンジニアの持つ知識やスキルに加えて、AWSの知見や知識も持ち合わせておかなければいけません。

案件をスムーズに遂行するため、自身の学習のため、AWSに関する情報収集は必要不可欠なスキルと言えます。

マネジメントスキル

マネジメントスキルもフリーランスAWSエンジニアに欠かせないスキルの1つです。

AWSエンジニアは設計から構築、運用、保守まで非常に多くの工程に携わります。案件全体のスムーズな遂行には細かいスケジュール管理からメンバーの進捗管理まで、プロジェクト全体のマネジメントが必須です。

上流工程から1つずつ丁寧に業務を行わなければ、後から取り返しのつかないことにもなりかねません。

コーディングだけのような単純な業務ではなく、複雑な業務を担当するからこそ、マネジメントスキルはAWSエンジニアに欠かせないスキルと言えるでしょう。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルもフリーランスAWSエンジニアに欠かせないスキルの1つです。

プロジェクトマネージャー(PM)を担当することが多いため、クライアントやメンバーと齟齬のないスムーズなコミュニケーションが求められます。複雑な業務の遂行には細かいコミュニケーションが欠かせません。

また、AWSやクラウド、インフラに関する知識に乏しいクライアントやメンバーとともにプロジェクトを進めることもあります。このような場合でも、相手が理解できるようにわかりやすく伝えることが必要です。

自身の技術力や実務経験をわかりやすく発信するためにも、コミュニケーションスキルはフリーランスAWSエンジニアに必須のスキルと言えます。

営業スキル

営業スキルも、フリーランスAWSエンジニアに欠かせないスキルの1つです。

フリーランスは自身で案件を獲得する必要があり、営業スキルは必須です。営業ができなければ案件を獲得できないため、収入を得られません。

AWSエンジニアは需要も高い一方で難しい知識でもあるため、自身のスキルや実績をわかりやすく伝えられる営業力が求められます。

フリーランスAWSエンジニアとして生計をたてていくためには営業スキルが欠かせないでしょう。

とはいえ、誰もが独立後に案件獲得で悩むものです。独立してすぐに大型案件を獲得し、収入アップできる人は少ないでしょう。

そこで、独立もスムーズに仕事を獲得する手段の1つとして「フリーランスのミカタ」をおすすめします。

フリーランスのミカタ」は他のサイトでは非公開となっている求人を含め、約1万5000件の高単価な案件を抱えるフリーランスエンジニア向けのエージェントです。

専任のコンサルタントが一人ひとりに付くため、フリーランスAWSエンジニアとしてのキャリアについての相談もできます。

また希望年収や稼働時間だけでなく、扱うプログラミング言語などを細かく指定して案件を探せるため、自分にあう仕事を見つけやすいサイト仕様になっています。

ただし、上記のような案件は条件として2〜3年の実務経験が求められるケースが多いです。そのため、応募する際はどれくらいの経験が必要なのかを前もってチェックしておきましょう。

フリーランスのミカタを活用すれば、営業スキルを磨かずとも中・長期的に獲得できる案件が見つかりますよ。

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なお、フリーランスのミカタがどんなサービスなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。
フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介

まとめ

結論、自身でスキルアップしつつ収入を上げていきたい会社員AWSエンジニアはフリーランスへの独立がおすすめです。

ただし、フリーランスは営業スキルや保険・税金の知識などを身につける必要があります。また、複雑な案件を請け負うためにはAWSに関する深い知見とコミュニケーションスキルも欠かせません。