Reactを扱うフリーランスエンジニアの独立ガイド!平均年収や働き方も紹介

「Reactを扱うスキルだけでもフリーランスに独立できるのかな?」
「Reactを扱うフリーランスってどんな仕事をしているの?」

フリーランスへの独立を検討しているものの、踏み切れない人は多いですよね。

会社員とフリーランスの働き方の違いや独立に必要なスキル、仕事の獲得方法など、フリーランスの詳細を把握しないまま独立すれば「会社員のままでいればよかった…」と後悔しかねません。

そこで、この記事ではReactを扱う会社員エンジニアがフリーランスへ独立するメリット・デメリットを、平均年収や働き方なども交えて紹介します。独立を判断するポイントや仕事の獲得方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

Reactを扱うスキルのみでもフリーランスへの独立は可能


結論、Reactを扱うスキルのみでもフリーランスへの独立は可能です。

その理由として、Reactを扱う業務委託案件は様々な求人サイトに掲載されているためです。

求人サイト名 案件数
フリーランスのミカタ 14件
フリーランススタート 29909件
レバテック 3064件
フリーランスhub 15344件

また、Reactは数多くあるJavaScriptのフレームワーク・ライブラリの1つであり、その中でも特に人気のライブラリです。

世界中のJavaScriptを扱うIT技術者1万11761人に対して行ったアンケート「The State of JavaScript 2022」によれば、数あるライブライの中でReactは2016年から6年連続で1位となっています。


出典:The State of JavaScript 2022

人気のライブライであることや、求人サイトにも豊富に案件が掲載されていることからも、Reactを扱うスキルのみでもフリーランスへの独立は可能といえます。

しかし、やみくもにフリーランスへ独立してしまうと、食っていけなくなる恐れもあります。

そのため、自身がフリーランスに向いているか把握したり、Reactを扱うフリーランスエンジニアへの独立にはどれほどの学習時間が必要かなど、事前に把握しておくことが必要です。

具体的に次の2つのトピックに分けて紹介します。

未経験からの独立には相当の学習時間が必要

Reactを扱うスキルを軸に未経験からフリーランスへ独立するには、相当の学習時間が必要です。

ReactはJavaScriptのライブラリであるため、学習するためにはまずJavaScriptの学習が必要です。また、JavaScriptを身につけるためには、プログラミングの基礎であるHTMLとCSSの学習も欠かせません。

プログラミングスクールを運営する「SAMURAI ENGINEER」によると、プログラミング初心者に必要な学習時間はおよそ1,000時間と言われています。


出典:SAMURAI ENGINEER

そのため、Reactを扱うフリーランスとして独立するためには、かなりの時間を確保する必要があるでしょう。

独立は副業で実案件に取り組んだ後がベスト

フリーランスへの独立は、副業で実案件に取り組んだ後がベストです。

その理由として、会社員からフリーランスへの独立には次のようなスキル・知識を身につける必要があるからです。

  • 営業・交渉スキル
  • 自己管理能力
  • 税金や保険の知識

会社員は自身で仕事を獲得する必要はないため、日々のエンジニア業務に集中できます。エンジニアとしてのスキルを磨くことに時間を費やせるでしょう。

一方で、フリーランスは自身で仕事を獲得しなければいけません。どれだけスキルが優秀でも、仕事が獲得できなければ収入はゼロになってしまいます。

また、会社員はある程度の自己管理ができれば問題ありませんが、フリーランスは納期や体調などを自身で全て管理しなければいけません。自己管理ができず納期が遅れてしまうと、信頼を失うことに繋がり、仕事を発注してもらえなくなってしまいます。

そのため、会社員として副業でフリーランスの働き方を経験し、自身がフリーランスに向いているのか判断することをおすすめします。

副業でフリーランスを経験し、営業や自己管理などに問題がなければ独立がおすすめです。

なお、フリーランスに向いている人の特徴は次にまとめたので、参考にしてください。

フリーランスに向いている人 会社員以上に稼ぎたい人
・営業に苦手意識がない人
・自己管理が得意な人
フリーランスに向いていない人 ・収入の高さよりも安定を求める人
・自己管理が苦手な人
・仕事獲得に不安がある人

Reactを扱うフリーランスエンジニアにまつわる基礎知識


ここからは、次のトピック別にReactを扱うフリーランスエンジニアにまつわる基礎知識を紹介します。

平均年収

Reactを扱うフリーランスエンジニアの平均年収はおよそ900万円です。

レバテック」に掲載されている単価相場によれば、平均単価は77万円となっています。


出典:レバテック

求人ボックス」によれば、Reactを含めた会社員フロントエンドエンジニアの平均年収は599万円となっているため、フリーランスの平均年収の方が高い傾向にあります。

それぞれの平均年収を次の表にまとめました。

職種 平均年収
Reactを扱うフリーランスエンジニア 900万円(※1)
Reactを扱う会社員フロントエンドエンジニア 599万円(※2)

※1:レバテック
※2:求人ボックス

会社員の場合、Reactも扱うもののフロントエンジニアとして雇用されるケースが多いです。一方で、フリーランスはReactに特化した案件も豊富なため、平均年収も高くなりやすいです。

それぞれの求人・案件例を次の表にまとめました。

働き方 正社員 フリーランス
案件名 開発エンジニア/フロントエンド 【React/フルリモート】新規SaaSプロダクト公開、運用担当者募集
業務内容 ・フロントエンド経験者歓迎(React、TypeScript、JavaScript)
・IT企業を中心に大手から中小企業、ベンチャー企業まで、様々な企業のプロダクト開発支援
・新規SaaSサービスの開発におけるマルチテナント型および付帯 Web アプリケーションの新規開発と公開・運用
・スクラムチーム内にいるバックエンドエンジニアと協力しながら、課題を自ら発見し、プロダクトを改善
年収・単価 450万円~700万円/年 70〜90万円/月

参考:フリーランスのミカタ求人ボックス

上記の表のように、フリーランスはReactに特化しており、業務内容もより専門的になるため単価も高くなりやすいです。

主な仕事内容

Reactを扱うフリーランスエンジニアの主な仕事は、Webアプリ開発です。

ReactはJavaScriptのライブラリであり、JavaScriptは主にWebアプリの見た目やページの装飾といった視覚部分(フロントエンド)に用います。

JavaScriptのライブラリは数多くあり、なかでもReactは「SPA(Single Page Application)」と呼ばれる、InstagramやFacebookのような1つのページのみで動作するアプリに用いられます。

そのため、Reactエンジニアは次のような、Webアプリのフロントエンド(視覚部分)の開発業務が主な仕事となります。

案件名 【React/フルリモート】ヘルスケア業界SaaS事業のフロントエンドエンジニア
作業内容 ・ヘルスケア業界向けのシステムのフロントエンド開発
・Reactを用いてアルゴリズムエンジニアと共にサービス開発を行いつつ、上流工程の要件定義以下も含む
単価 80〜110万円

参考:フリーランスのミカタ

単価の高い案件では、コーディングのみといった業務ではなく、用件定義や各機能の開発から品質担保・運用なども含まれる場合が多いです。

また、Reactを扱う場合はJavaScriptの知識も必要となる場合があります。

仕事場所

Reactを扱うフリーランスエンジニアの主な仕事場所は、比較的自由に決められます。

サーバーを扱うインフラエンジニアや、機密情報を扱うセキュリティエンジニアとは異なり、Reactエンジニアはフロントエンド開発が主な業務となります。そのため、他の職種よりも比較的仕事場所を制限されることが少ないです。

次の表に、React案件の仕事場についてまとめました。

案件名 【React/フルリモート】ヘルスケア業界SaaS事業のフロントエンドエンジニア 【ReactNative/リモート/汐留出社】スマホアプリ開発における実装メインのエンジニア募集
作業内容 ・ヘルスケア業界向けのシステムのフロントエンド開発
・Reactを用いてアルゴリズムエンジニアと共にサービス開発を行いつつ、上流工程の要件定義以下も含む
マーケティング事業や自社プラットフォームの運営、アプリ開発などを展開する企業にて、自社で運営しているアプリ開発での実装部分を担当
仕事場 フルリモート リモート

参考:フリーランスのミカタ

上記のように、アプリケーション開発のフロントエンド(視覚部分)の実装や開発全体に携わる案件が多く、仕事場も制限されるケースは少なくなっています。

ただし、自社サービスの案件の場合、指定のオフィスへ出社が条件となっている案件もあります。

稼働時間

Reactを扱うフリーランスエンジニアの主な稼働時間は、月140時間以上です。

実際に、求人サイトに掲載されているReact案件も月140時間以上が多くなっています。

案件名 【React/TypeScript/Next/フルリモート】受託企業でのフロントエンドエンジニア募集 【React/Next.js/フルリモート】マーケティング効率化SaaSサービスのフロントエンド開発
作業内容 ・受託案件を多く行なっている企業にてフロントエンド開発
・React、TypeScriptを利用した新規SPA開発
・マーケティング効率化SaaSサービスにおけるフロントエンドの募集
・主にReactとNext.jsを用いてフロント開発
稼働時間 140〜180時間 140〜180時間

参考:参考:フリーランスのミカタ

Reactの高単価案件は隙間時間よりもフルコミットするケースが多く、稼働時間も140時間以上となっています。また、最大で180時間となっている案件も多いため、会社員の稼働時間と変わりません。

ただし、フロントエンド開発は、次のような副業で受けられる案件もあります。

案件名 【React/TypeScript/フロントエンド/フルリモート◎/週2~4日】動物病院における業務効率化支援システムのフロントエンドエンジニア募集
作業内容 動物病院の業務効率化を実現する予約システムの開発
単価 月60h程度を想定(フレックス)

参考:フリーランススタート

自身のリソースに合わせて副業案件を請け負うことも可能です。

需要・将来性

Reactを扱うフリーランスエンジニアの需要・将来性は、今後も高まることが予想されます。

先述のように、Reactは世界中のJavaScriptを扱うIT技術者1万11761人に対して行ったアンケート「The State of JavaScript 2022」において、数あるライブライの中で2016年から6年連続で1位を獲得しています。


出典:The State of JavaScript 2022

不動の人気を誇ることからも、今後もJavaScriptライブラリの中で主力となっていくでしょう。

また、Reactの需要が高まるという予想には「SPA(Single Page Application)」の需要の高まりも関係しています。

NetflixやFacebook、Uber Eatsなどはいずれも「SPA(Single Page Application)」であり、今後も新しく開発されるアプリはSPAが採用される可能性が高いです。

そのため、「SPA(Single Page Application)」に用いられるReactの需要も同時に高まっていくことが考えられます。

Reactを扱うフリーランスエンジニアに独立する3つのメリット

ここからは、Reactを扱うエンジニアがフリーランスへ独立するメリットを、3つにまとめて紹介します。

稼げる金額に上限がない

稼げる金額に上限がない点は、Reactを扱うエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。

会社員の収入は会社で決められた給与のため、一定の水準で高止まりします。「求人ボックス」によれば、Reactを含むフロントエンジニアの最高年収はおよそ1,000万円となっています。


出典:求人ボックス

また、実際に掲載されている正社員フロントエンジニアの求人も、上限年収が1,000万円となっているものが多いです。


出典:求人ボックス

会社員は年次やスキル次第で年収を上げられるものの、一定の水準で高止まりするという特徴があります。

一方で、フリーランスは収入に上限がありません。案件を複数掛け持ちしたり、高単価の案件を獲得すれば上限なく稼げます。スキル次第では、次のような単価の高い案件を獲得することも可能です。

案件名 【Go/React】HR基幹システム新規開発の求人・案件
作業内容 ・Go、Reactを用いたHR基幹システム新規開発
・主に実装工程を担当
単価 145万円

参考:レバテック

月の単価で145万円は年収換算で1,740万円となり、かなり高い年収を得られます。Reactエンジニアは副業で請け負いやすい案件も豊富なため、複数掛け持ちすればさらに収入を上げられるでしょう。

このように、稼げる金額に上限がない点は、Reactエンジニアがフリーランスへ独立するメリットです。

取り組む仕事の内容が選べる

取り組む仕事の内容が選べる点も、Reactを扱うエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。

会社員は会社の営業部が仕事を獲得するため、エンジニア自身で仕事を選べません。役割分担なども決まっているため、日々の業務は同じの場合が多いです。

一方で、フリーランスは自身で仕事を獲得するため、スキル次第では次のような様々な案件から自由に取り組む仕事を選べます。

案件名 【React/Next.js/フルリモート】マーケティング効率化SaaSサービスのフロントエンド開発 【React/TypeScript/Next/フルリモート】受託企業でのフロントエンドエンジニア募集 【React/フルリモート】WEBサービスのフロントエンドエンジニア
作業内容 ・マーケティング効率化SaaSサービスにおけるフロントエンドの募集
・主にReactとNext.jsを用いてフロント開発
・受託案件を多く行なっている企業にてフロントエンド開発
・React、TypeScriptを利用した新規SPA開発
・Reactを使ったWebサイトの設計・開発業務
・既存のサービスをより拡張するほか、新規サービスの開発にも参加
・ざっくりとした要望を元に設計、開発をすることが多いため、自主的な動きができる方を募集
単価 60〜100万円 60〜80万円 60〜100万円

参考:フリーランスのミカタ

Reactは汎用性が高く、上記のように、マーケティング・受託企業におけるエンジニア、Webサービス開発と案件の業種も様々です。

様々な案件から取り組みたい仕事に沿って自由に選択できる点は、メリットといえます。

ただし、仕事を選ぶためには豊富な経験とスキルが必要です。

働く場所に融通がきく

働く場所に融通がきく点も、Reactを扱うエンジニアがフリーランスへ独立するメリットの1つです。

会社員は雇用されている企業で規定されている時間・場所に出社し業務を行います。一方で、フリーランスは、案件によってはリモートも導入されているため、自由に働く場所を選べます。

事実、React案件は比較的リモート案件が多くなっています。次の表に、主なフリーランス求人サイトに掲載されている、React案件のリモート案件数をまとめました。

求人サイト名 案件数 リモート案件数
フリーランスのミカタ 14件 10件
フリーランススタート 29909件 16383件
レバテック 3064件 2420件
フリーランスhub 15344件 10745件
合計 29558件 10745件

※2023年10月時点
※一部リモートを含む

およそ6割がリモート可の案件となっており、案件数自体も豊富です。そのため、比較的自由に働く場所を選びやすいです。

ただし、会社員でもリモートワークを導入している企業もあります。

Reactを扱うフリーランスエンジニアに独立する3つのデメリット


ここからは、Reactを扱うエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットを、3つにまとめて紹介します。

収入が安定しづらい

収入が安定しづらい点は、Reactを扱うエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。

会社員の収入は給料のため、月の稼働時間が減っても給料は変わらず、決まった額を毎月安定して得られます。追加で働いた分は、残業代として得ることも可能です。

一方でフリーランスの収入は、自身が稼働した時間分のみです。そのため、仕事を獲得できなかったり、単価の低い案件しか受けられなかったりすると収入は少なくなります。

事実、React案件には次のように単価の低い案件もあります。

案件名 【TypeScript/React/フロントエンド】3つの自社プロダクトを横断して担当
作業内容 自社のダイレクトリクルーティング事業と新規SaaSプロダクトにおける、フロント開発業務全般
単価 20万円(週1~2日)

参考:フリーランススタート

上記のような案件しか獲得できなければ、年収は240万円となり、会社員フロントエンジニアの平均年収も低くなってしまいます。

また、フリーランスは、クライアントの求める仕事をできずに契約を切られるケースもあり、突然収入がなくなる可能性もあるでしょう。

このように、会社員と比較して、フリーランスは収入が安定しづらい点がデメリットの1つといえます。

収入を安定させるためには、スキルアップや求められる仕事を確実にこなす意識が、会社員以上に必要です。

税金や保険の負担が増える

税金や保険の負担が増える点も、Reactを扱うエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。

会社員とは異なり、フリーランスは保険料を全額自身で支払わなければいけません。会社員は、雇用されている会社と折半で支払います。

また、フリーランスは厚生年金を支払ってないため、会社員と同じ年収で比較した際に、所得税額が大きくなります。

次の表に、会社員とフリーランスの保険料・税金の違いをまとめました。

年収500万円 会社員 フリーランス
保険料 246,000円(健康保険) 435,900円(国民健康保険)
所得税 137,800円 226,000円
住民税 245,300円 333,500円

参考:個人事業主シミュレーション税金・保険料シミュレーション

さらに、会社員の健康保険には家族も加入できますが、フリーランスはできません。そのため、フリーランスは家族の保険料も全額支払う必要があります。

このように、フリーランスは会社員よりも税金や保険料の負担が大きくなる点がデメリットです。

ただし、フリーランスは経費や控除を活用することで、会社員よりも可処分所得を増やせる可能性があります。

営業・交渉スキルが必要になる

営業や単価交渉が必要になる点も、Reactを扱うエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットの1つです。

フリーランスは、どれだけスキルや実務経験が豊富でも、仕事を獲得できなければ収入はゼロです。一方で、会社員は自身で仕事を獲得する必要はないため、日々のエンジニア業務に集中できます。

また、フリーランスは働く条件や単価などの交渉ができなければ、稼働時間に見合わない報酬で業務を発注されてしまう恐れもあるでしょう。

そのため、独立するにあたって営業や交渉スキルは必ず身につけなければいけません。

このような背景もあり、次の「株式会社Miraieが実施したアンケート調査」のように、独立に踏み切れない人も多いです。


出典:株式会社Miraieが実施したアンケート調査

営業や交渉が苦手でも、必ず身につけなければいけないスキルである点は、フリーランスへ独立にあたっての大きなデメリットと言えるでしょう。

Reactを扱うフリーランスエンジニアへの独立を判断するポイント5つ

なかには、独立を判断できない人も多いでしょう。

ここからは、Reactを扱うフリーランスエンジニアへの独立を判断するポイントを、5つにまとめて紹介します。

なお、独立に向いている・向いていないReactエンジニアの特徴は次の表にまとめています。

フリーランスに向いているReactエンジニアの特徴 ・会社員よりも高い収入を得たい
・営業や交渉に不安がない
・働く場所にこだわらない
フリーランスに向いていないReactエンジニアの特徴 ・収入の安定がほしい
・エンジニア業務に集中したい
・慣れた環境で働きたい

独立する目的・目標は明確か

独立する目的・目標が明確かどうかは、Reactエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

フリーランスには、仕事獲得方法や稼働時間、請け負う仕事内容など計画性が欠かせません。

計画を立てずに独立すると、案件を獲得できなかったり、スケジュール通りに仕事を進められなかったりしてしまい収入がゼロになってしまう恐れがあります。

一方で、フリーランスとして独立する目的・目標を明確にしておくと、次のように、自身の働き方や日々の行動が決まります。

目的 働き方
好きな場所で自由な時間に働きたい 場所と時間に融通の効く案件を獲得するためのスキルを身につける
会社員時代にはできなかった仕事を請け負いたい 必要なスキルを身につけるために勉強する
収入をあげたい 単価の高い案件を獲得に必要なスキルを身につける

計画を立てて日々の行動を明確にしていくことで、フリーランスとしての働き方に迷わずに済むでしょう。

また、目的・目標によっては副業や転職といった選択も可能です。

例えば、収入アップが目的の場合、現在よりも年収の高い会社へ転職することで達成できます。フリーランス以外の選択肢を選べば、不安を抱えることなく目的を達成できるでしょう。

このように、自身のキャリアや独立する目的・目標を独立前に明確化しておくことをおすすめします。

収入の高さと安定性のどちらをとるか

収入の高さと安定性のどちらをとるかも、Reactエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

フリーランスは収入に上限がないものの、安定しないというデメリットがあります。一方で、会社員は毎月安定して収入を得られるものの、一定の水準で年収は高止まりします。

そのため、収入の高さをとるならフリーランス、安定をとるなら会社員がそれぞれおすすめです。

ただし、自身が稼ぎたい年収によっては選択の幅も広がります。

自身が目指す年収が1,000万円の場合、会社員エンジニアのままでも達成することは可能です。


出典:求人ボックス

自身がいくらぐらいの収入を得たいのかを明確に決めておくと、フリーランスへの独立を判断しやすくなるでしょう。

仕事場にこだわりはあるか

仕事場にこだわりはあるかどうかも、Reactエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

会社員は決められたオフィスで仕事をするため、慣れた環境で業務に就けます。

しかし、フリーランスになると、在宅やクライアントが指定するオフィスなど、様々な場所で仕事をすることになります。リモート案件であれば自身で自由に場所を決めて働くこともできるでしょう。

そのため、自由に働きたい、慣れた環境で働きたいなどのこだわりによって独立するかどうかの判断ができます。

働く環境にこだわりがなければ、フリーランスがおすすめです。

自己管理が得意か不得意か

自己管理が得意か不得意かも、Reactエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

フリーランスは会社員と異なり、次のような自己管理スキルが必須です。

  • 体調管理
  • スケジュール管理
  • 税金や保険の手続き

会社員は体調を崩しても一定の給料が保証されますが、フリーランスは仕事ができなければ収入がゼロになります。

また、スケジュール通りに案件を進めたり、税金や保険の手続きを問題なく進めたりといった知識・スキルもフリーランスには欠かせません。自己管理ができないと、クライアントの信頼を失ったり、気づかないうちに脱税になってしまう恐れもあります。

そのため、自己管理が得意か不得意かは、フリーランスへの独立を判断する大きなポイントです。

自身の自己管理能力に問題がないか判断するためにも、会社員のうちに副業でフリーランスの働き方を経験しておくことがおすすめです。

自己管理に問題がなければ、フリーランスへ独立しても問題ありません。

人とのコミュニケーションは得意か不得意か

人とのコミュニケーションが得意か不得意かも、Reactエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

会社員は、慣れたメンバーと仕事をするため高度なコミュニケーションスキルは必要ありません。

しかし、フリーランスはクライアントやともに働くメンバーなど、初対面の人とのコミュニケーションを取る機会が多いです。

そのため、コミュニケーションが上手くとれないと、交渉が難航して仕事を獲得できなかったり、メンバーとの間に齟齬が生まれて仕事を円滑に進められなかったりします。

場合によっては悪い印象を与えてしまうこともあるでしょう。

フリーランスへの独立を検討するのであれば、コミュニケーションが得意かどうかは重要なポイントです。

自発的にコミュニケーションを取れる人であれば、フリーランスでも問題ありません。

Reactを扱うフリーランスエンジニアに必要な3つのスキル

ここからは、Reactを扱うフリーランスエンジニアへの独立に活かせるスキルを、3つにまとめて紹介します。

なお、Reactエンジニアとしての実務経験や実績などは必須です。ここでは、フリーランスへなる際に活きる、その他のスキルを紹介します。

営業スキル

営業スキルは、フリーランスReactエンジニアへの独立に活かせるスキルの1つです。

フリーランスへ独立すると、誰もが仕事獲得でつまづきやすいです。仕事を獲得するために様々な方法を試みるでしょう。

しかし、会社員時代に営業スキルを身につけておくことで、独立直後も仕事にこまらなくなります。営業の際のクライアントとのコミュニケーションが上手くとれれば好印象を与えられ、信頼してもらいやすくもなるでしょう。

独立後に営業スキルを身につける機会は少ないため、会社員時代に培っておくことはフリーランスとして大きなアドバンテージとなります。

フリーランスへの独立を検討している人は、会社員のうちに営業の経験を積んでおくことをおすすめします。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルも、フリーランスReactエンジニアへの独立に活かせるスキルの1つです。

コミュニケーションが上手くとれれば、仕事を円滑に進められるためクライアントやともに働くメンバーの満足度も高くなりやすいです。結果的に信頼を得やすくなり、フリーランスとしての実績にもつながるでしょう。

ビジネスコミュニケーションスキルは、数をこなすことでしか磨くことはできないものの、独立後の営業や交渉の場面で練習することはできません。

できるだけ会社員のうちに様々な人とのコミュニケーションを培っておくことで、独立後にも有利になるでしょう。

特に、初対面の人とのビジネスコミュニケーションの機会を増やしておくことをお勧めします。

マネジメントスキル

マネジメントスキルも、フリーランスReactエンジニアへの独立に活かせるスキルの1つです。

フリーランスの高単価案件は、次のような、PM(プロダクトマネージャー)やテックリーダーといった案件全体のマネジメントを任される場合が多いです。

案件名 【上級SE】大手メディア向け動画配信サイト開発の求人・案件
作業内容 ・動画配信オールインワンシステムを活用したカスタマイズにおける新規サービス開発または機能追加開発
歓迎条件 ・エンジニアとしての開発経験5年以上
・プロジェクトの立ち上げから運用まで一貫して携わった経験
・基本設計、詳細設計におけるドキュメント成果物の作成経験
・開発チームのマネジメント経験

参考:レバテック

そのため、フリーランスとして収入を上げるためには、マネジメントスキルが欠かせません。とはいえ、マネジメントスキルはチームを持つことでしか経験できず、独立後に練習する機会は少ないです。

そのため、高単価案件を獲得したい場合は、会社員時代にマネジメントを経験しておくといいでしょう。

Reactを扱うフリーランスエンジニアに独立する方法

ここからは、次のトピック別にフリーランスReactエンジニアへ独立する方法を紹介します。

経験者が独立する方法

すでにReactエンジニアとしての経験がある場合は、フリーランスに必要な次の手順を踏んでいきます。

  • STEP1:ポートフォリオを作成する
  • STEP2:フリーランスに必要なスキルを身につける
  • STEP3:独立する

まずは、自身のスキルや実績が一目でわかるポートフォリオを作成します。

Reactエンジニアの場合、Reactを用いて制作したWebアプリケーションがおすすめです。

どのような目的で作られたアプリか、制作にあたってどのような部分を意識したのかなどを明確に言語化すると、クライアントにも伝わりやすくなります。
制作日数なども同時に伝えると、よりクライアントへ自身のスキルがわかりやすくなるでしょう。

ポートフォリオが作成できれば、フリーランスに必要な次のスキル・手続きを分でいきます。

  • 営業スキル
  • 自己管理能力
  • 税金や保険の手続き

独立後は仕事を獲得したり、業務をこなしたりといった収入を得るために稼働する時間が多くなります。独立前にできるだけの手続きを済ませておくといいでしょう。

税金や保険の手続きが不安な場合は、スポットで税理士などの専門家に相談がおすすめです。また、営業スキルや自己管理能力は、会社員のうちに副業をして経験しての把握しておくといいでしょう。

ここまでの手順を踏み、問題なければ独立します。

未経験から独立する方法

未経験から独立する場合は、Reactエンジニアに必要な次のスキル・知識を身につける必要があります。

Reactを身につけるには、プログラミングスクールである「SAMURAI ENGINEER 」やオンラインITスクールである「DMM WEBCAMP」などで学習がおすすめです。

学習している間は収入が発生しないため、会社員として働きつつ学ぶか、金銭的に余裕をもって学習に取り組むといいでしょう。

ただし、ReactはJavaScriptの対ブラリの1つであるため、JavaScriptをまずは身につける必要があります。さらに、JavaScriptを身につけるにはプログラミングの基礎であるHTMLやCSSも身につけなければいけません。

そのため、未経験からReactを現場で使えるようになるレベルまで身につけるには相当な学習時間が必要になる点を押さえておきましょう。

Reactを身につけたら、Reactエンジニアを募集している企業へ就職し、会社員として現場経験を積みます。

会社員のうちに、コーディングのみではなく、要件定義や設計などの上流工程まで経験しておくと独立後に高単価案件を獲得しやすいです。

会社員として仕事に慣れてきたら、副業でフリーランスの働き方を経験した後、独立します。

次の記事では、未経験からフリーランスへ独立するために必要な手順を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスになるには?未経験から独立する5STEP

Reactを扱うフリーランスエンジニアの案件獲得方法5選

ここからは、Reactを扱うフリーランスエンジニアが仕事を獲得する方法を5つ紹介します。

フリーランス向けエージェントサービスを活用する

Reactを扱うフリーランスエンジニアが仕事を獲得する方法として、フリーランス向けエージェントサービスの活用も挙げられます。

フリーランス向けエージェントサービスは、営業から契約までを専任のエージェントが代行してくれるため、自身で営業活動をする必要がありません。独立後の仕事獲得に不安がある人にはおすすめのサービスです。

また、エージェントには、税金や保険の手続きや、フリーランスとしてのキャリアについての相談も可能です。経験の浅いフリーランスは登録しておいて損はありません。

特におすすめのフリーランス向けエージェントサービスが、「フリーランスのミカタ」です。

フリーランスのミカタ」は、他のクラウドソーシングやフリーランスエージェントでは非公開となっている求人を含め、約1万5000件の高単価な案件を抱えています。

専任のコンサルタントが一人ひとりに付くため、不安を抱えている独立したてのReactを扱うフリーランスエンジニアでも相談しやすいでしょう。

フリーランスのミカタを活用すれば、営業スキルを磨かずとも中・長期的に獲得できる案件が見つかりますよ。

クラウドソーシングサービスを活用する

Reactを扱うフリーランスエンジニアが仕事を獲得する方法として、クラウドソーシングサービスの活用が挙げられます。

クラウドソーシングサービスは、フリーランス向けの業務委託案件が掲載されている求人サイトであり、次のようなメリット・デメリットがあります。

メリット ・初心者でも登録できる
・トラブル対応をしてくれる
デメリット ・報酬のマージンがある
・競合が多い

クラウドソーシングは誰でも無料で登録できるため、実績のない独立直後のフリーランスでも仕事を獲得できます。初心者向けの案件も豊富なため、自身のスキルレベルや実績にマッチした案件を見つけられるでしょう。

また、トラブルには運営が対応してくれるため、独立直後のフリーランスでも安心して利用できます。

ただし、誰でも登録ができるが故に競合が多く、営業活動の割には契約までつながるケースが少ないと感じるかもしれません。

また、自身の報酬から運営側へのマージンを支払うため、報酬が相場よりも低くなりやすいです。独立直後は、割に合わないと感じてしまうケースもあるでしょう。

クラウドソーシングで単価の高い案件を獲得するには、地道に実績を積み上げつつ、ポートフォリオを充実させることが欠かせません。

おすすめのクラウドソーシングサービスは「クラウドワークス」です。「クラウドワークス」は日本最大級のクラウドソーシングサービスであり、React案件も豊富に掲載されています。

求人サイトを活用する

Reactを扱うフリーランスエンジニアが仕事を獲得する方法として、求人サイトの活用も挙げられます。

求人サイトもクラウドソーシング同様に、様々なフリーランス向けの業務委託案件が公開されています。

求人サイトの特徴は、長期案件が多いという点です。業務委託で1つのプロジェクトに長期間に携わったり、企業と契約したりといった案件が豊富です。

そのため、案件が途切れにくく、フリーランスとして大きな実績にもなりやすいでしょう。

おすすめの求人サイトは「フリーランススタート」です。案件の単価や働き方、勤務地など様々な条件で求人を検索できるといった特徴があります。

Reactエンジニア案件も豊富なため、自身の条件にマッチした案件を見つけられるでしょう。

知人・友人から仕事を紹介してもらう

Reactを扱うフリーランスエンジニアが仕事を獲得する方法として、知人・友人からの紹介も挙げられます。

知人や友人から、フロントエンジニアを募集している企業を紹介してもらい、仕事を獲得する方法です。

フリーランス白書2023」によると、調査したフリーランスのうちおよそ7割が、仕事獲得に繋がった経路として人脈を上げています。


出典:フリーランス白書2023

また、同アンケートでは人脈による仕事獲得が最も収入が高いという結果も報告されています。人脈を活かせる場合は積極的に利用していくといいでしょう。

ただし、フリーランス経験が浅い場合、契約内容が曖昧になったり、相場よりも安い価格で仕事を発注されたりするケースもあります。

自身で契約や交渉、トラブル対応ができる経験を積んだ人向けと言えます。

企業への直接営業

Reactを扱うフリーランスエンジニアが仕事を獲得する方法として、企業への直接営業も挙げられます。

クラウドソーシングやエージェントなどを挟まず、直接企業へ営業をかけて仕事を獲得する方法です。

直接営業はマージンが発生しないため、相場以上の価格で仕事を獲得しやすいというメリットがあります。また、直接営業でクライアントの信頼を構築できれば、新しいクライアントを紹介してもらいやすくなる点も大きなメリットです。

直接営業は難易度が高いため、直接営業で仕事を獲得したこと自体が実績にもなるでしょう。

ただし、直接営業は実績が充実していなければ案件を獲得できません。門前払いをくらうケースも少なくないでしょう。

また、トラブルには自身で対応する必要があるため、経験を積んだフリーランス向きと言えます。

Reactを扱うフリーランスエンジニアよくあるFAQ


最後に、Reactを扱うフリーランスエンジニアにまつわる質問を2つ紹介します。

フリーランスへの独立は「やめとけ」って噂は本当?

フリーランスは「やめとけ」という噂は本当です。このように噂される理由を、次にまとめました。

  • 収入が不安定だから<
  • 営業や交渉、コミュニケーションスキルが必須だから
  • 独立後もスキルアップが欠かせないから

事実、フリーランスは会社員以上に稼げる可能性があるものの、収入が安定しづらいです。継続してスキルアップや実績を残さなければ、会社員よりも低い収入になる恐れもあります。

そのため、収入の高さよりも安定を選びたい人は会社員がおすすめです。

なお、次の記事では「フリーランスはやめとけ」といわれる理由を、経験者の口コミも交えて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスはやめとけと言われる7つの理由!経験者が語る向き不向きとは

独立前に準備しておくべきことはある?

独立前に準備しておくべきこととして、次の3つです。

  • 口座を開設してお
  • クレジットカードを作成してお
  • 住宅ローンや借入をしておく

フリーランスは会社員よりも社会的信用が低くなるため、クレジットカードやローンの審査にとおりづらいです。クレジットカードの作成やローンを組む予定がある人は、独立前に済ませておくといいでしょう。

次の記事では、会社員がフリーランスへ独立する前に準備しておくべきこと12選を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスエンジニア独立前の準備・やること12選!なる手順も紹介

まとめ

フリーランスReactエンジニアの案件は豊富であり、今後も需要が高まっていくことが考えられます。

そのため、Reactを扱うエンジニアがフリーランスとして独立しても生計を立てていけるでしょう。

しかし、安定して高い収入を得るには、スキルアップや営業力を磨き続ける必要があります。仕事を獲得できなかったり、クライアントの期待通りの仕事ができなければ、会社員時代よりも収入が減ってしまう恐れもあります。

そのため、フリーランスは自走できる人におすすめです。