残業が月50時間?ゲームプログラマーはやめとけと言われる5つの理由

この記事を訪れたあなたは、ゲームが好きでしょうか?

ゲームは好きな時間にいつでも遊べて、手軽にレベルアップなどで成長できることから、つい長時間やりこんでしまいますよね。

そんなゲームに憧れて「自分もゲームを作ってみたい!」と考えている人もいるのではないでしょうか。

ですがゲームプログラマーは「やめとけ」という声が多く、実際になってもいいのか考えてしまう人もいるでしょう。


「ゲームプログラマーはホントにやめた方がいいの?」
「ゲームプログラマーはなぜやめとけって言われるの?」
「ゲーム業界はブラック企業が多いのかな…」

そこで今回は、なぜゲームプログラマーはやめとけと言われているのかについて紹介!

合わせて「私はゲーム業界でゲームを作っていきたい!」という人のために、ゲームプログラマーになるためにやるべきことも5つ解説していきますね。

この記事を読めばゲームプログラマーの実態を知り、あなたがゲームプログラマーを目指すべきかがわかりますよ。

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【結論】ゲームプログラマーやめとけは全員にあてはまらない

結論から言いますとゲームプログラマーやめとけは全員に当てはまるわけではありません。

何故なら人によって向き不向きがあるため、ゲームプログラマーとして活躍できる人もいるんですね。

また「ブラック企業が多いからゲームプログラマーやめとけ」という声もありますが、これは企業によって大きく左右されます。

近年では、厚生労働省が一人一人が状況に応じた働き方ができる『働き方改革』に取り組んでいますが、それでもブラック企業が存在しているのが現状です。

社内環境が悪くてやめてしまう事が無いように、しっかりと企業研究をした上で入社する会社を選びましょう。

こんな人はゲームプログラマーを目指すのはやめとけ

先ほど人によって向き不向きがあると解説してきましたが、具体的にはどんな人が向いていないのでしょうか?

ここでは以下の3つの向いていない人の特徴を紹介していきます。これらに多く当てはまっている人ほど要注意ですよ。

  • プログラミングやゲーム制作が好きじゃない人
  • 勉強が嫌いな人
  • めげずに頑張れない人

それぞれどのようなデメリットが生まれるのか解説していきますね。

1.プログラミングやゲーム制作が好きじゃない人

ゲームプログラマーの仕事は、ゲームを制作するためのプログラミングが中心です。

これらの仕事が好きではないと苦痛な作業となってしまい、長期間働いていくうちに心が折れてしまいます。

また「具体的にこういったゲームを作りたい!」と考えている人も要注意です。なぜなら自分が作りたいゲームを作れるとは限らないからなんですね。

ゲームプログラマーは、プロデューサーが企画したゲームの仕様書に基づいて、ゲームを作っていきます。

自分でどんなゲームを作りたいのかが、決められない点には気を付けましょう。

2.勉強が嫌いな人

ゲームを作るときはプログラミングを組むため、プログラミング言語は必須のスキルになってきます。

プログラミング言語を覚えるのは難しく、勉強が嫌いな人は環境構築、しくみの理解、エラー対処などの様々な困難にあたって投げ出してしまいかねません。

またIT業界は新しい言語が生まれたり、アップデートで使用が変わったりするのでその都度学習する必要があります。

他にも物理演算などの数学的な知識、ゲームエンジン、会社内の業務など覚えることが多いので、学習意欲が無いと続けられないでしょう。

3.めげずに頑張れない人

ゲームプログラマーの仕事はとてもハードであり、どんなにつらくても仕事をやり遂げなければなりません。

具体的に原因のわからないエラーが出ても必ず対処しなければならず、残業してしまう事があります。

また期限が近くなったときは必ずゲームを仕上げなければならず、長時間の残業になる場合もあるそうです。

このような仕事内容に、日々耐えながら仕事する忍耐力は必要といえますね。

ゲームプログラマーはやめとけと言われる理由5選

ゲームプログラマーに向いていない人にはきつい職業なため、ゲームプログラマーやめとけは正しいように感じられます。

しかしゲームプログラマーに関しては「向き不向きに関係なくやめとけ」という人が多いですよね。

中には「ゲーム業界=残業時間が多い」というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

このようにゲームプログラマーが悪い印象を持たれる理由として、以下の5つが挙げられます。

  • 覚える量がとても多く、日々勉強しなければならない
  • 急なトラブル対応やメンテナンスが頻繁にある
  • エラーが解決できなくて心が折れてしまう
  • 納期直前は残業時間が月50時間を超える
  • 人から努力を認められにくい

それぞれどの部分がつらいのかを解説していきますね。

1.覚える量がとても多く、日々勉強しなければならない

ゲームプログラマーとして活躍していくには、IT業界のトレンドを日々チェックしておかなくてはなりません。

『できるプログラマーは休日にプログラミングしている』といわれるほど、大人になっても勉強はついて回ってくるんですね。

もし勉強を怠ってしまうと、プログラミングスキル、数学的知識、ツールなどが身に着けられなくなってしまいます。

そうなると業務もうまくこなせなく、仕事が任せられなくなってしまうんですね。

IT業界は実力主義なので、特に未経験の人は最初はほとんど雑務のような仕事しか任されません。

いつまでも雑務をしていると虚しくなってしまうため、やめとけという人も多くいます。

2.急なトラブル対応やメンテナンスが頻繁にある

ソーシャルゲームを開発する企業では、ゲームリリース後も継続的なメンテナンスをすることになります。

メンテナンスは予兆が無く突然に発生するため、深夜帯であってもすぐに対処しなくてはなりません。

例えば課金システムが急にうまく処理できなくなったときは、すぐに対処してユーザーから不満が出ないようにしなくてはならないんですね。

また新しいコンテンツを追加するなど、バージョンアップをするときにもメンテナンスが発生します。

この時に時間内にしっかりと終わらせないと、メンテナンス時間が伸びてユーザーからの不満が出てしまうのもきつい部分といえるでしょう。

3.エラーが解決できなくて心が折れてしまう

経験者ならわかると思いますが、プログラミングにはエラーがつきものです。

中には何の問題なく動いていた動作が、ある機能を取り入れた際に動かなくなってしまうような、原因を突き止めるのが困難なエラーも発生します。

ゲームプログラマーはこういったエラーにも必ず対処しなくてはならず、解決するまで残業や徹夜になってしまう事もあるんですね。

特にコンシューマゲームを開発する企業は、メンテナンスという概念がないために、妥協が許されないような完成度を求められます。

当然細かいバグも潰していかないといけませんから、プレッシャーを感じるというプログラマーもいるようです。

4.納期直前は残業時間が月50時間を超える

これまでの理由から、ゲームプログラマーは残業時間が多いことがわかったとは思いますが、納期直前になると残業時間は一気に増えます。

期限までにゲームをしっかりと仕上げなくてはならず、更にエラーもすべて対処しないといけないので、残業時間が50時間を超える企業も少なくないんですね。

また納期直前になると残業時間が増えて忙しくなるために、社内環境がピリピリしやすくなります。

こういった環境に慣れず、メンタルがやられてしまう人もいるでしょう。

5.人から努力を認められにくい

私たちが普段遊んでいるゲームは、ほとんど問題なく動いているものばかりですよね。

しかしそういったゲームが当たり前になっており、問題なく動くゲームが実装できても人から褒められないんですね。

完成度の高いゲームは、プログラマーが血眼になってテストを徹底し、どんなエラーも対処して出来上がっています。

ですが大変なことをやり遂げたにもかかわらず、高い評価を得られにくいという点でやりがいをなかなか感じられません。

それどころか発生した不具合に対して悪い評価を得られやすいために、周りからのレビューが怖いと感じてしまうのもきついと言えるでしょう。

ゲームプログラマーはやめとけと言われる実体験3選

もし実際にゲームプログラマーとして働くとどうなってしまうのでしょうか?

ここでは実際になった人の実体験や、辞めたいと感じた体験を3つ紹介します。

  • 夜になっても帰れない…
  • 最初は思っていたのと違うことが多い…
  • 主体的に動かないと上へ進めない…

それぞれエピソードを詳しく解説しますね。

1.夜になっても帰れない…

https://twitter.com/CNP/status/610651119325294593

こちらは、ゲームプログラマーの様子を見てきた人のツイートです。

ゲームプログラマーは夜になってもほとんどSNSに現れず、忙しくてつぶやく暇がないことがわかります。

これは繁忙期による残業の増加、深夜帯のメンテナンスなどによるものと考えられるでしょう。

やっとの思いで帰宅できても、疲れ切ってしまっているためにすぐ寝てしまうこともあり得ますね。

2.最初は思っていたのと違うことが多い…

https://www.youtube.com/watch?v=jZS1Abtpc78

次に実際入社したときの、ギャップについて語る人の体験談を見ていきましょう。

動画の投稿主は主に最初携わるものが、ゲームとかけ離れたテスト工程をやらされていたようです。

これは入社して間もないころはスキルが高くないので、最初はテストや保守などの作業に回されるからなんですね。

他にも作りたいゲームが作れないなどのギャップもあり、「思っていたのと違う…」と感じて仕事を辞めてしまう人が居るのも事実です。

しっかりと業界研究をして、実際に入社したときのイメージを掴めるようになるといいですね。

3.主体的に動かないと上へ進めない…

続いてゲーム業界を離れてしまう人の理由について、語る動画を見ていきましょう。

この動画によると、思っていたのと違うギャップとチャンスを得られないという理由で、辞めてしまう人が多いようです。

これはゲーム業界が実力社会のために、スキルや能力がある人が新しい仕事を任されるからなんですね。

その結果スキルや能力が無い人、上に進みたいアピールが無い人はやりたい仕事が任されず、チャンスが回ってこないからと辞めてしまいます。

自ら勉強してアピールするという能動的な行動ができない人は、ゲーム業界はきついかもしれませんね。

ゲームプログラマーになるならやるべきこと5選

ここまでの解説を聞いて「それでもゲームプログラマーを志したい!」と考えている人は以下の5つのやるべきことを実行してみましょう。

  1. 独学してプログラミングを学ぶ
  2. コミュニケーション能力を身に着ける
  3. 自分でゲームを作る
  4. 優良企業を見極める
  5. 転職サイト、エージェントを利用する

ゲームプログラマーは大変な仕事ではありますが、ゲームを作れる点、ゲームが実装できた時の達成感などやりがいはたくさんあります。

それぞれの詳しい解説を聞いて、ゲームプログラマーを目指してみてくださいね。

1.独学してプログラミングを学ぶ

ゲームプログラマーにとって、高いプログラミングスキルを持つことは重要です。

独学でプログラミングスキルを身に着ければ、ゲーム業界へ入社できる確率がグッと上がります。

むしろ最低限のプログラミングスキルが必須の会社も少なくないので、文系や社会人など未経験からゲームプログラマーになる人は、独学して身に着けましょう。

独学する方法は以下のように、たくさんの方法があります。

学習方法 おすすめ メリット
参考書を購入する 実例で学ぶゲーム3D数学
ゲームコーディング・コンプリート
・持ち運びできるので、どこでも学習できる
・たくさんの情報が一冊に詰まっている
学習サイトで学ぶ 一週間で身につくC++言語の基本
Java入門
・ネット環境さえあればどこでも学習できる
・無料で学べるサイトもある
プログラミングスクールに通う TechAcademy
KENスクール
・1~2か月という短期間でプログラミングが学べる
・わからないことを講師に聞ける

それぞれメリットが異なっており、自分の好きな方法で学ぶといいでしょう。

2.コミュニケーション能力を身に着ける

ゲームプログラマーはプロデューサーとのミーティングが頻繁にあり、意外にもコミュニケーションを取る機会が多くあります。

仕事を円滑に進める上で、コミュニケーション能力は必須なスキルといえるでしょう。

コミュニケーションを上手く取るコツは、しっかりと相手に言いたいことを伝えられるように頭の中で考えること。

例えば、わからないことを質問するときに「〇〇がわかりません。」というのではなく、どの部分がわからないのか、自分はどんなことをしたのかも合わせて言えるといいですね。

また会議中、意見を言うときや案を出すときは簡潔にして伝える、結論から言って理由を挙げるなど工夫すると説得力が増すでしょう。

3.自分でゲームを作る

面接でプログラミングを独学で学んだことをアピールするのはいいことですが、プログラミングでどんなことをしたか説明できるようにすると、より良い印象を与えます。

自分でゲームを作れるようになると、ゲームを作るときに大変だったことや、プログラミングで工夫した点などを話せるようになりますよ。

またプログラミングスクールの最終課題で作ったものを、成果物としてアピールすることもできますが、あまりおすすめできません。

なぜなら他の人も同じようなものをスクールで作り、面接でアピールするからです。

面接官の印象に残るためにも、他の人とは違った成果物を話せるようにしましょう。

4.優良企業を見極める

入社する会社がブラック企業かどうかを見極めることも大切です。せっかくゲームプログラマーになっても、社内環境が最悪だと入社した意味がなくなってしまいますからね。

基本的に企業側からブラック企業であることは告知しませんが、よく会社を見てみると判断するためのヒントがたくさん隠れています。

  • 会社データをよく調べる
  • 評判や口コミを調べる
  • 面接などで会社の雰囲気を見る

例えば離職率が高くなっている、未経験可と記載されている会社のデータは、ブラック企業の可能性があるでしょう。

他にも悪い評判があまりにも多い、社内から怒鳴り声が聞こえてくるような会社も避けておくといいですね。

もし会社から内定をすんなりと頂いた場合は、その会社がブラック企業ではないか良く調べておきましょう。

5.転職サイト、エージェントを利用する

ある程度のプログラミングスキルを身に着けて、ゲームも作れるようになったら、後はゲームプログラマーになれる会社を見つけるだけです。

「でもどこの会社が良いんだろう?」と困っている人は転職サイトや転職エージェントを利用するといいですよ。

転職エージェントはあなたの代わりに、最適な企業を、探してくれるサービスなんですね。

おすすめの転職サイトやエージェントは以下の3つです。

これらの転職エージェントはゲーム業界に特化しており、エントリーシートの添削や面接対策などのサポートもしてくれるんですね。

またフリーランスのミカタは、ゲーム開発をはじめとするたくさんの案件がありますので、フリーランスを考えている人におすすめですよ。

出典:フリーランスのミカタ

フリーランスのミカタについては以下の記事で解説していますので、少しでも気になった人は参考にしてみてください。

フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介

まとめ

今回はゲームプログラマーやめとけはホントなのか、なぜやめとけと言われるのかの理由について解説してきました。

ゲームプログラマーは大好きなゲームを作れるので憧れてしまいますが、大変なことがとても多い職業なんですね。

ゲームプログラマーやめとけはあながち間違いではないと言えるでしょう。

しかし悲観的になる必要はなく、ゲームプログラマーに向いている人なら楽しい仕事の日々を送れるかもしれません。

まずはプログラミングに触れてみて、プログラミングの難しさや楽しさを感じてみてくださいね。