フリーランスデザイナーの請求書に必要な8つの項目!書き方や注意点も紹介

フリーランスデザイナーの請求書の書き方からおすすめサービス3選も紹介

フリーランスデザイナーとして独立した方の仕事の1つに請求書の発行があります。今まで会社員として働いていた方は、請求作業を経理部に任せていた分はじめて請求書を作る上で、

「フリーランスデザイナーの請求書ってどうやってつくればいいの?」
「請求書に必須の記載事項ってなに?」
「請求書を作る時の注意点は?」

など不明確なことが多く、あなたは困っていませんか?

納品物に対しての報酬を請求するための大切な書類だからこそ、記入ミスや漏れなく作成したいはず。記入ミスや漏れがあって報酬をもらえないかもしれないと考えると不安になってしまいますよね。

そこで今回は、フリーランスデザイナーの請求書の書き方から必用項目をご紹介。請求書作成時の3つの注意点からおすす請求書サービスも解説します。

現在請求書作成で悩んでいる方や、これからフリーランスデザイナーを目指される方は是非参考にして取り組んでみてください。

この記事を読み終えたら、フリーランスデザイナーの請求書の書き方を理解でき、記入ミスや漏れなく請求書を作成することができますよ。

それでは参ります。

フリーランスデザイナー請求書の書き方・必要項目

フリーランスデザイナーが請求書を作成する上で、記入するべき必要項目は8個あります。今回は、Misocaを使ってHP制作一式を請け負った場合の請求書の書き方について解説していきます。

以下の請求書はあくまで一例として参考にしていただければ幸いです。

フリーランスデザイナー請求書sample

Misocaを使って請求書を制作すると上記のようになります。請求書記入工程の①〜⑧番までそれぞれについて以下で解説していきますね。

①取引先の宛名

誰に対して請求するのか記入します。取引先の宛名は以下にあてはまる場合は「御中」を使いましょう。

  • 会社名のみ
  • 事業所または担当部署の場合

取引先の宛名を「(株)」と略称するのは望ましくありません。文字数制限がない限りは、「株式会社〇〇」と正式名称で記載しましょう。

また、取引する相手が個人の場合や法人で特定の個人の担当者がいる場合は、担当者名の後に「様」を使うといいですよ。

②請求書の発行日と支払い期限

請求書を発行した日や支払期限を記入します。請求書の発行日は、請求書を作成した日付ではなく取引先の締日に合わせて記入することが多いです。

また、支払い期限は請求書を発行する側が決められるものではありません。取引先の支払い期日を事前に確認して記載するようにしましょう。

③請求書番号

請求書番号は請求書を管理しやすくするための番号です。請求書の番号の記入は必須ではありませんが、請求書を発行する側が後になって探しやすくなります。

取引相手から請求書の再発行依頼があった際も、請求書番号を記載しておけば速やかに見つけることができますよ。

④件名

何に対する請求書なのか示すため件名を記入します。請求書の件名は一般的に「ご請求書」と記載しますが、毎月発行する月次の請求については「2021年◯月分請求書」など記載しましょう。

件名表記の記載方法が定まっていない場合は、取引相手にわかりすく請求内容が伝わるように工夫して件名を記載するといいですよ。

⑤請求者の会社名・個人情報

請求書を発行する人の会社名や個人情報を記入します。会社名以外に、名前や住所、電話番号、メールアドレスを記入するのが一般的です。

取引相手が緊急の連絡をする際に、連絡が取れるよう間違いのないように記入しましょう。仕事用の電話番号とメールアドレスがある方は仕事用の連絡先を記入するといいですよ。

⑥品番・品名・数量・単位・単価・金額

請求する内容を記入します。品名は取引相手に伝わるように記入しましょう。

品名を略称したり、伝わりづらい表記をすれば誤解を招きトラブルにつながる可能性もあります。トラブルを避けるために、品番・品名・数量・単位・単価・金額を記入する際は正確に記入しましょう。

⑦振込先

入金する金融機関の情報を記入します。取引先から指定されている金融機関がある場合は、指定の金融機関の振込先情報を記入しましょう。

振込先名義を記載する際は、漢字だけではなくカタカナ表記も記載するといいですよ。

⑧備考欄

請求書全体に関する特記事項を記入します。特に記入することがない場合は、記載する必要はありません。

請求書の振込についてトラブルを避けるリスク管理のため、想定できるトラブル回避の内容を記入するといいですよ。

フリーランスデザイナー請求書作成時の3つの注意点

請求書の記入工程①〜⑧番までは理解できたでしょうか?上記の流れで記入していただけると、例のような請求書を簡単に作成できますよ。

しかし、実際に請求書を作成する際は気をつけなければいけない注意点もあります。フリーランスデザイナーが請求書作成時に注意する点は以下の3つです。

注意点1:消費税に気をつける
注意点2:源泉徴収に気をつける
注意点3:振り込み手数料をどちらが負担するか

それぞれの注意点について以下で解説していきますね。

注意点1:消費税に気をつける

請求書を作成する際は、消費税が内税なのか、外税なのか事前に確認しましょう。内税と外税では報酬額も変動するからです。

内税の場合は、報酬額と消費税を合わせた額を元に源泉徴収税を計算します。外税の場合は、報酬額と消費税を分けて報酬額のみで源泉徴収税を計算するので、外税の方が報酬額が増えて得です。

取引相手との認識がズレていると、請求時にトラブルになってしまいます。トラブルを避けるためにも見積作成時に内税なのか外税なのか定めておき、お互いの認識を揃えましょう。

注意点2:源泉徴収に気をつける

フリーランスデザイナーは仕事内容に対する報酬のうち、源泉徴収の対象となるものとならないものがあるので気をつましょう。請求書を作成する際に、今回の業務がどちらの対象になるのか確認してから作成しなければいけません。

源泉徴収の対象となる報酬を一部抜粋して紹介しますね。

  • 原稿料や講演料
  • 広告宣伝のための賞金や馬主に支払う競馬の賞金
  • 映画、演劇、その他芸能。テレビ放送等の主演時の報酬や芸能プロダクションを営む個人に支払う報酬

参考 「No.2792源泉徴収が必要な報酬・料金とは」国税庁

上記のサイトで源泉徴収の対象となる範囲にあてはまらない場合は、源泉徴収の対象にはならないので、しっかり確認するようにしましょう。源泉徴収の仕組みを正しく理解していないと税金を本来支払うべき金額より多く支払っってしまう可能性があるので気をつけてくださいね。

注意点3:振り込み手数料をどちらが負担するか

請求書を発行する前に振り込み手数料をどちらが負担するのか決めておきましょう。振り込み手数料を負担するかによって、記載する金額も変わるからです。

一般的には、取引相手が振込手数料を負担することが多いですが、請求者が負担する場合もあります。請求者側が振込手数料を負担する場合は、振込手数料を差し引いた金額で請求しなければいけません。

請求時にトラブルにならないよう、契約書や見積作成時に振り込み手数料をどちらが負担するのか事前に定めておきましょう。

フリーランスデザイナーおすすめ請求書サービス3選

フリーランスデザイナーの請求書の書き方・必要項目や注意点をもとに請求書を作成するにあたって、おすすめの請求書サービスを紹介させていただきます。フリーランスデザイナーにおすすめの請求書サービスは以下の3選です。

それぞれのおすすめサービスについて解説していきますね。

1.Misoca(ミソカ)

MISOCA
出典元:MISOCA

Misocaはスマホからも請求書を作成できるオンラインサービスです。月間5通までなら無料で請求書が作成できるのは嬉しいですよね。

お仕事の受注が増え請求書の作成が増えてきた場合も、月間請求書15通のプラン15や月間請求書100通のプラン100を1年間無料で利用することができるんです。また、Misocaは「弥生」「freee」「MFクラウド確定申告」とも連携ができるので、確定申告の際もとても便利ですよね。

幅広くサービスを利用したい駆け出しのフリーランスデザイナーにおすすめですよ。

2. MFクラウド請求書

マネーフォワードクラウド請求書
出典元:MFクラウド請求書

MFクラウド請求書はオンラインで請求書を作成できるサービスです。PCとインターネット環境さえあればいつでも、どこでも利用することができるんですよね。

クラウド型請求書ソフトだからこそ郵送ボタンをクリックするだけで郵送することができるため業務の効率化をすることができます。また、MFクラウド会計・確定申告とも自動連携しており、請求書を作成して送るだけで売上データが自動的に記帳され会計処理も効率化することが可能です。

入金時の消込処理とも連動しているため、売掛金管理も楽になるので確定申告の作業を効率化したい方にフリーランスデザイナーにおすすめですよ。

3.MakeLeaps(メイクリープス)

MakeLeaps
出典元:MakeLeaps

MakeLeapsは請求業務を80%削減させ、請求書や見積書を簡単に作成できるテンプレートサービスです。推測機能で入金消込を効率化でき、作成した請求書はワンクリックで印刷・封入・投函をすることができます。

Misoca同様に無料プランが用意されており、上限3社までの見積書・請求書の作成ができるのは嬉しいですよね。また、売上高や売掛金などのデーターをわかりやすく表やグラフにすることもできお金の流れが見える化できるのも便利です。

MakeLeapsでは英文の帳票を作成することができるので、海外との取引があるフリーランスデザイナーにおすすめですよ。

フリーランスデザイナー請求書に関するよくある質問

最後に、フリーランスデザイナーの請求書に関するよくある質問を紹介していきます。フリーランスデザイナーの請求書に関するよくある質問は以下の3つです。

  • Q1.源泉徴収を請求書に記載する必要はありますか?
  • Q2.請求書に印鑑を押す必要はありますか?
  • Q3.請求書の送り方はメールやFAXでも大丈夫ですか?

それぞれの質問について以下で回答していきますね。

Q1.源泉徴収を請求書に記載する必要はありますか?

フリーランスは源泉徴収を請求書に記載する義務はありません。しかし、取引先相手によっては、相手の利便性を考えて記載してあげることが親切な場合もあります。

取引相手が個人事業主やフリーランスだった場合は、源泉徴収する義務がないので請求書に源泉徴収額を記載しなくていいです。ただし、取引相手が法人だった場合は、法人は源泉徴収義務があるので必ず記載する必要はないですが、相手のことを考えて記載してあげると印象が良くなるでしょう。

Q2.請求書に印鑑を押す必要はありますか?

請求書に印鑑は必ずしも押す必要はありません。請求書の押印は日本の商慣習として行われているだけで、法的な規定があるわけではないからです。

しかし、取引相手が法人の場合クライアント側の社内規定で押印が必要になったり、ビジネスマナーの面から押印が推奨されているので、印鑑は用意しておくといいですよ。不安な方は、事前に細かな点について取引相手に確認するようにしましょう。

Q3.請求書の送り方はメールやFAXでも大丈夫ですか?

請求書の送付方法は請求先の企業によって異なり、請求書の原本を必要とする企業があれば、メールやFAXだけでもいい企業もあります。直前になって悩むことがないように事前に取引相手に確認するのがいいですね。

また、メールで請求書を送る場合は、PDFファイルに変更して送るといいですよ。Excelやwordのファイル形式で送ってしまうと請求書の内容の変更が可能だからです。

取引相手から指定がない場合でも、ムダなトラブルを避けるためPDFファイルで送ようにしましょう。

まとめ

今回はフリーランスデザイナーの請求書の書き方から必用項目、請求書作成時の3つの注意点をご紹介させていただきました。

フリーランスデザイナーが請求書を作成する際は以下の3つの注意点に気をつけましょう。

  • 注意点1:消費税に気をつける
  • 注意点2:源泉徴収に気をつける
  • 注意点3:振り込み手数料をどちらが負担するか

上記の3つの注意点に気をつけながら、フリーランスデザイナーの請求書の書き方を参考に請求書を作成していきましょう。

今回の記事を参考にして、あなたのフリーランス人生の助力になれれば幸いです。

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