「年収1000万円稼げてるフリーランスエンジニアはどのくらいいるんだろう?」
「独立すれば、収入は右肩上がりに増えていくのかな?」
実際に、年収1000万を稼いでいるフリーランスエンジニアがどれだけいるのか気になる人は多いですよね。
そこで、今回はフリーランスエンジニアが年収1000万稼ぐ方法をステップ形式で紹介します。
年収1000万円を稼ぐフリーランスエンジニアの割合や共通点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
年収1000万円以上のフリーランスエンジニアは10%未満
フリーランス協会が発行している『フリーランス白書2020』によれば、年収1000万を稼いでいるフリーランスは10%未満です。
出典:フリーランス白書2020
しかし、上のデータはフリーランス全体から算出した数値のため、年収1000万を稼ぐフリーランスエンジニアの割合はさらに低いといえるでしょう。
相応のスキルや能力がなければ、フリーランスエンジニアとして年収1000万を稼ぐのは簡単ではないと心得ておきましょう。
年収1000万円を稼ぐフリーランスエンジニアの手取り額
年収1000万円を稼ぐフリーランスエンジニアの手取り額は750万円です。
一定額の収入を得ると必ず納税するのは多くの人が知ってます。しかし、フリーランスの場合、会社員と税金事情が少し違います。たとえば、今まで支払いがなかった税金が発生したり、一部の税金が全て自己負担になるなど。
具体的には、フリーランスエンジニアが年収1000万円を稼いだ場合、およそ250万円のお金が引かれます。一方、会社員の場合は約180万円です。
下記、会社員と比較しているので参考にしてください。
税金 | フリーランス | 会社員 |
---|---|---|
所得税 | 76万円 | 76万円 |
国民年金 | 19万9320円 | 無し |
国民健康保険料 | 62万294円 | 48万8,532円(健康保険料) |
住民税 | 59万円 | 64万6,700円 |
個人事業主税 | 14万円 | なし |
消費税 | 100万円 | なし |
年間経費が300万円と仮定して掲載しています。
会社員とフリーランスの大きな違いは、年収1000万を超えると消費税がかかることです。また、フリーランスだと個人事業税も徴収されます。
年収から差し引かれるお金はフリーランスに大きく影響するため、ある程度は理解しておくのが大切です。
フリーランスで年収1000万稼いだ後のシュミレーションを知りたい方は以下の記事をご覧ください。
→【年収・月収別】フリーランスエンジニアの手取り額!計算方法も紹介
年収1000万円を稼ぐフリーランスエンジニアの共通点5つ
実際に年収1000万を達成するフリーランスエンジニアにどのような特徴があるのか気になる人は多いですよね。
そこで、ここからは年収1000万円稼ぐフリーランスエンジニアの共通点を5つまとめて紹介します。
- 共通点①:売上を見据えた仕事ができる
- 共通点②:請負型の仕事を受注している
- 共通点③:交渉力がある
- 共通点④:マーケティング領域の知識がある
- 共通点⑤:複数のエージェントを利用している
共通点①:売上を見据えた仕事ができる
年収1000万を稼ぐフリーランスエンジニアは売上を見据えた仕事ができます。
自分の報酬だけでなく、企業の売上まで考慮してサービス開発ができれば、より消費者視点な業務遂行ができます。例えば、アプリ開発をする際、企業の将来性まで見据えていれば、今後の環境変化にも適応できる開発ができるはず。
その結果、企業として売上が上がれば請け負える仕事の幅も広がります。したがって、企業の売り上げを見据えたうえで業務をするのが重要です。
共通点②:請負型の仕事を受注している
請負型の仕事を受注する点は、年収1000万を稼ぐフリーランスの共通点です。
そもそも、フリーランスエンジニアの仕事は主に請負型と常駐型の2つに分けられます。常駐型とは、クライアント先に常駐して開発を進めることで、請負型は随時開発して納品する業務形態です。
常駐型は、下請けのケースが多く、上位層にマージンを抜き取られるため、給与が少ない傾向になります。
しかし、請負型の場合、必ずプロジェクトを完成させる必要があるため、クライアントは優秀な人を欲しがります。そのため、仕事単価も高く100万円を超えることも。
請負型の案件を受注し続ければ年収1000万は不可能ではないでしょう。
共通点③:交渉力がある
交渉力がある点も、1000万円を稼ぐフリーランスエンジニアの共通点です。
会社員と違い、フリーランスは自分で仕事を獲得する必要があります。そのため、積極的に単価交渉を行い報酬を高くしなければ、効率よく年収1000万は目指せません。
そのため、年収1000万のフリーランスエンジニアは単価を交渉するスキルが重要です。
フリーランスになったばかりだと交渉術に苦戦する可能性もありますが、フリーランスエンジニアとして仕事を続けていくうえで交渉力は必須ですので自ずと習得できるでしょう。
共通点④:マーケティング領域の知識がある
年収1000万を稼ぐフリーランスエンジニアの多くはマーケティング領域の知識に長けています。フリーランスエンジニアでマーケティング知識は少しかけ離れていると感じる人も多いでしょう。
しかし、単にシステムやサービスを開発するだけでは他のエンジニアと差別化できません。マーケティング知識があれば、企業の目標であるユーザー獲得を視野に入れた開発ができるため、企業の売上にも貢献でき重宝されます。
したがって、集客の知見も取り入れるのが年収1000万を達成するための第一歩といえるでしょう。
共通点⑤:複数のエージェントを利用している
複数のエージェントサービスを活用している点は、年収1000万円を稼ぐフリーランスエンジニアの共通点です。
フリーランスエージェントとは、簡単にいえば仕事を獲得できるサービスです。先述したように、フリーランスエンジニアの場合、仕事の獲得は自分でする必要があります。そのため、複数のサービスを利用すれば、仕事を受注できるチャンスが広がります。
フリーランスエージェントは多くあるので、自分にあったエージェントを見つけてください。
フリーランスエンジニアが年収1000万を稼ぐ5STEP
共通点をおさえたところで、ここからはフリーランスエンジニアが年収1000万を稼ぐ手順を、5つのステップに分けわかりやすく解説します。
- STEP①:マーケティング領域の知識を習得する
- STEP②:フリーランスエージェントを活用する
- STEP③:年収500万円を目標に案件をこなす
- STEP④:チームで大規模案件を獲得する
- STEP⑤:大規模案件を継続受注する
STEP①:マーケティング領域の知識を習得する
まずは、マーケティング領域の知識を習得しましょう。先ほど解説しましたが、ユーザー獲得を考慮したサービスの開発ができるエンジニアは希少価値が高いです。
書籍等でマーケティングの知識を習得し、実際のサービス開発で試行錯誤を繰り返しましょう。
STEP②:フリーランスエージェントを活用する
マーケティング領域の知識が習得できたら、フリーランスエージェントを活用し仕事を受注しましょう。フリーランスエージェントは多くの案件を抱えているため、最大限活用できれば高い単価の案件が受注できます。
フリーランスエージェントにはいつでも相談できる環境が整っているため、不安点や要望を遠慮なく聞くのが良いでしょう。しかし、エージェントの中には、サポート体制や案件の充実度に悪評のあるサービスも多くあります。
そこで、おすすめなのが「フリーランスのミカタ」です。
出典:フリーランスのミカタ
フリーランスのミカタは高額な案件を多く取り扱っていて生活を支えてくれること間違いなし。また、専任コンサルタントがつくため、サポート体制もばっちりです。
非公開案件も豊富なため年収1000万を効率よく目指せますよ。
STEP③:年収500万円を目標に案件をこなす
フリーランスエージェントを活用して仕事を獲得したらすぐに年収1000万を目指すのではなく最初は年収500万円を目標にしましょう。
マーケティング領域の習得やエージェント選びを終えてから1年後を目安に500万円の売り上げになるよう計画しましょう。
いきなり年収1000万を目指すにはハードルが高く感じられます。しかし、中間地点の500万を目指せば計画的に仕事が続けられます。
年収1000万を達成するのに一番重要なのは継続ですので、自分のペースで仕事を進めてください。
STEP④:チームで大規模案件を獲得する
目標の中間地点である500万を達成できたら、チームで大規模案件を獲得する準備を進めましょう。
最近のトレンドとしてフリーランスエンジニアが開発チームを作って仕事をする働き方があります。フリーランスエンジニアになって1人だけでも年収1000万を目指せますが、1人でできる仕事量には限界があります。
また、サービスの開発を1人ですると、プログラミングやテストなど業務範囲が多くあり体を壊すことも。チームで進めれば得意分野で作業できたり、スピードも速くなるため、効率よく報酬を得られます。
チームメンバーはフロントエンジニアやバックエンドエンジニアなど、分野ごとに揃えるのがおすすめです。クラウドソーシングサービスやSNSには多くエンジニアが在籍しているため、最大限活用すると効率的に集まります。
ただ、チームメンバーを揃えるのは時間がかかるため、クラウドソーシングサービスやSNSを利用して募集のあるチームに入るのも良いでしょう。
STEP⑤:大規模案件を継続受注する
チームで開発して大規模案件を受注できたら、継続受注してもらえるよう工夫しましょう。
案件を受注しても、一度きりで仕事が終了しては再度新規案件の獲得に労力を使わなければいけません。年収1000万を達成する場合、効率よくスピーディーに業務を進める必要があります。
継続受注するコツは、クライアントに別案件の募集がないかなど自身で交渉するのが良いでしょう。
継続的に仕事を受注すればどんどん売上も上がります。また、継続的に受注していると単価UPもしやすくなるため年収1000万に近づきますよ。
年収1000万円を稼ぐフリーランスエンジニアの実態
ここまで、フリーランスエンジニアが年収1000万円を目指す手順をステップ形式で解説しました。
年収1000万円になると負担する税金が多く、憧れを持つ人にとって収入が少ないと感じてしまいます。また、上位以外にも様々な障壁があります。
そのため、年収1000万円を目指す前に実際に稼いでいるフリーランスエンジニアの実態を知っておくのが重要です。
そこで、ここからは年収1000万を稼ぐフリーランスエンジニアの実態を3つにまとめて紹介します。
- 実態①:収入の半分以上は税の支払いに費やす
- 実態②:稼ぎを維持できるかは案件の継続次第
- 実態③:年収1000万円でもローンの審査には通りづらい
上記3つを具体例も交えながら解説していきます。
実態①:収入の多くは税の支払いに費やす
冒頭で解説したとおり、年収1000万円を稼いでもその多くは税金の支払いに当てられます。
例えば、年収500万を稼ぐフリーランスの場合、年間で支払う所得税は所得の20%の約120万円です。一方、年収1000万のフリーランスは所得合計の33%の330万円を支払うことになります。
また、所得税だけでなく、毎年約100万円の消費税なども徴収されるため、売上が増えて年収が上がったのにも関わらず手取りが想像以上に増えないのは予め把握しておきましょう。
実態②:稼ぎを維持できるかは案件の継続次第
フリーランスエンジニアが稼ぎを維持できるかは「案件を継続できるか」に大きく関わります。
フリーランスは会社員とは違い、固定給ではなく仕事の量と単価によって年収が決まります。そのため、ある年では年収1000万を達成できたけど次の年になると達成できなかったというのもよくある話。
また、年収1000万を超えるレベルになるとフリーランスエージェントを利用するだけでなく、自分自身をアピールして受注する必要があります。フリーランスエージェントの案件は高単価な案件も多いですが、年収1000万円を超える案件は多くないからです。
そのため、できるだけ効率よく年収1000万円を達成するために自分自身をアピールして企業と直接契約ができるのがベストでしょう。
実態③:年収1000万円でもローンの審査には通りづらい
1000万ものお金を稼げばクレジットカードやローンの審査に通りやすいと考えがちですが、フリーランスエンジニアの場合だと審査に通過しないケースが多くあります。
会社員の場合だと収入が安定していると判断されますが、フリーランスだと不安定と見なされます。そのため、契約のハードルが高いのは把握しておいてください。
まとめ
今回は、フリーランスエンジニアで年収1000万稼ぐ人の割合や実態、年収1000万を目指すロードマップなどを紹介しました。
フリーランス全体で年収1000万を稼ぐ人は10%未満ですが、会社員よりフリーランスエンジニアの方が年収1000万稼げます。
また、年収1000万円を稼ぐフリーランスエンジニアはマーケティング領域を習得していたり、計画的に1000万を目指しているなど共通点がありましたね。
実際に、フリーランスエンジニアで年収1000万稼ぐSTEPは以下のとおりです。
- STEP①:マーケティング領域の知識を習得する
- STEP②:フリーランスエージェントを活用する
- STEP③:年収500万円を目標に案件をこなす
- STEP④:チームで大規模案件を獲得する
- STEP⑤:大規模案件を継続受注する
それぞれ抑えるポイントがあるので参考にしてくださいね。この記事では、年収1000万を効率よく目指すのに優れているフリーランスエージェントも紹介しているのでご覧ください。