「フリーランスが受けられる単価100万円の案件ってあるのかな?」
「単価100万円の案件はどんな仕事内容なんだろう?」
「フリーランス案件の単価は高い」といった噂はよく耳にするものの、実際にどうすれば獲得できるのか気になる人は多いですよね。
また、単価100万円の案件がどんな仕事内容なのか、どのくらい稼働すれば良いのかイメージが湧かない人もいるはず。
そこで、今回はフリーランスは単価100万円の仕事を獲得できるのか、その可否を詳しく解説します。単価100万が稼げる案件例や必要なスキルも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
フリーランスエンジニアで単価100万円は達成可能
フリーランスが単価100万円の案件を獲得するのは可能な反面、それほど簡単ではありません。
大前提、フリーランス案件の平均単価は約67万円であり、下図のように60万円~の案件数が一番多い傾向にあります。
出典:フリーランススタート
加えて、単価100万円のフリーランス案件を獲得するには、下画像に掲載されているスキルや経歴を満たすことが必須です。
出典:フリーランススタート
単価100万円のフリーランス案件では、豊富な経験とスキルを有することが採用条件になります。加えて、週5日稼働する仕事が多い傾向にあるのです。
稼働時間が長いうえに、案件の採用条件を満たしづらいため、フリーランスエンジニアで単価100万円の獲得は容易ではありません。
フリーランスエンジニアが単価100万円を稼げる案件例
ここからは、フリーランスエンジニアが単価100万円を稼げる案件例を、4つにまとめて紹介します。
案件例1:AWS上でのインフラ構築
単価100万円が稼げるフリーランスエンジニア向け案件の1つに、次のようなAWS上でのインフラ構築業務があります。
出典:フリーランスのミカタ
AWSとは、Amazonが提供するクラウドサービスの総称です。他のシェア率が高いクラウドには、GCP(Google社)とAzure(Microsoft社)があります。
AWSとGCP、Azureは3大クラウドと言われるほど、世界中で利用されているクラウドサービスです。
クラウドを導入することで、どこからでもアクセス可能になり情報を知れるうえに、運用コストを削減できます。
そこで、クラウド上でのインフラ構築には次のようなスキルが必要です。
- クラウドに関する知識とスキル
- セキュリティの知識
- ネットワークの知識
- インフラの設計や構築、運用の経験
クラウドを扱う案件では、セキュリティ対策も重要です。アクセス権限の付与やウイルス対策を万全にしなければ、システムが正常に稼働しません。
まずは、クラウドの知識やスキルを身につけ、実務で経験を積みましょう。のちにスキルアップとして、セキュリティの知識を習得すると、参画できる案件の幅を広げられます。
案件例2:Pythonを用いた画像アプリケーションの開発
次のようなPythonを用いた画像アプリケーションの開発も、フリーランスエンジニアが単価100万円を稼げる案件の1つです。
出典:フリーランスのミカタ
画像アプリケーションは、医療や自動車などさまざまな分野で利用されています。画像処理にAIを搭載したり、機械学習で繰り返し学習させることで認識精度を高め、検査や画像診断の実施を行うのです。
そこで、画像アプリケーションの開発には、次のようなスキルが必要になります。
- Pythonといったプログラミング言語での開発スキル
- AIや機械学習の知識
- コミュニケーションスキル
- 画像認識アルゴリズムの知識(※)
※:アルゴリズム:ある結果にたどり着くための処理方法のこと
画像認識とは、画像に写るものが何なのかを認識する技術のことを指すことばです。色や形の識別のみならず、複雑な特徴も捉えられます。そのため、人の目では識別がしづらいものでも、画像認識なら違いを見つけられるため、自動車の外観検査にも利用できるのです。
画像アプリケーションの開発を目指すなら、まずはPythonといったAIや機械学習で利用されるプログラミング言語のスキルを身につけるのが賢明です。
次に、AIや機械学習または画像認識のスキルを習得するようにスキルアップすると、獲得できる案件を増やせます。
案件例3:スマホアプリの開発
単価100万円が稼げるフリーランスエンジニア向け案件の1つに、次のようなスマホアプリの開発もあります。
出典:フリーランスhub
スマホアプリ開発では、OSにより使うプログラミング言語が異なります。iPhoneアプリなら『swift』であり、Androidアプリでは『Java』や『Kotlin』に加え『Python』が利用されます。
そのため、スマホアプリの開発には次のようなスキルが必要です。
- プログラミングスキル
- システム開発のスキル
- ネットワークやデータベースの知識
- フレームワークの知識
フレームワークとは、プログラム開発に必要な機能をまとめた枠組みのことを指します。アプリ開発でフレームワークを利用すれば、同じコードを何度も書く必要がないため、作業効率が上がるのです。
コード記載のミスやエラーも減らせるといったメリットもあります。
そこで、スマホアプリ開発を行うには、上記のようなプログラミング言語の習得がまず必要です。コードが書けるようになり次第、システム開発の流れや関連知識としてネットワークやデータベースなどの学習を進めましょう。
案件例4:アルゴリズムの開発
次のようなアルゴリズムの開発も、フリーランスエンジニアが単価100万円を稼げる案件の1つです。
出典:フリーランススタート
アルゴリズムの開発とは、コンピュータが行うデータ処理方法の開発を指すことばです。コンピューターは膨大な量の計算を短時間で行えるものの、計算の手順や方法を考えることはできません。
エンジニアがアルゴリズムの開発を行い、コンピュータに計算をさせているのです。
そのため、アルゴリズムの開発には次のようなスキルが必要になります。
- データ分析や解析力
- データ抽出スキル
- 統計学の知識
- 機械学習の知識
- コミュニケーションスキル
アルゴリズムの開発を行うには、数学の知識が必須です。情報処理や統計学といった専門的な分野の学習からはじめましょう。
のちに、膨大なデータから特定のパターンを見つけ出すには機械学習で分析を行います。そのため、機械学習の知識も身につけるのが賢明です。
単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアの特徴
ここからは、単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアの特徴を、5つにまとめて紹介します。
営業力が高い
単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには、高い営業力が欠かせません。
ここでいう、営業力とは『アピール力』や『提案力』のことを指します。たとえば、ITコンサルタントといった管理業務を行う場合、取引先を納得させる業務フローや作業計画などを立てることが必須です。
提案した業務フローがなぜベストなのか、どのように作業計画を進めるのかなどを取引先へ詳細に説明し、説得させる必要があります。
そこで、アピール力や提案力が不可欠です。取引先の予算を考慮に入れ、新たなITシステムを導入すれば業務効率が上がるといった提案をするならば、どのくらい業務効率を上げられコスト削減を実現できるのかを具体的な数字や金額を算出し取引先にアピールするのです。
取引先に納得感を与えるにはアピール力や提案力が必要なため、単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには高い営業力が必要になります。
コミュニケーションスキルが高い
単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには、高いコミュニケーションスキルがあります。
ここでいう、コミュニケーションスキルとは『聴き取る力と伝える力』を指すことばです。フリーランスにコミュニケーションスキルがあれば、取引先の要望を正確に聴き取り、求められた開発を行えます。
コミュニケーションはニュアンスの違いや聴き手の受け取り方次第で、伝わりづらいこともあるのです。互いに誤解を生じたまま作業を進めることがないよう努めなければなりません。
フリーランスエンジニアの聴き取る力を駆使し、たとえば、取引先との打ち合わせで、うまく言葉にできない要望をくみ取る力が大切になります。
加えて、内容を確認する際には、取引先の要望と自分が聴き取った内容を一致させるため、正確に伝える力も必要なのです。
聴き取る力や伝える力がなければ仕事が円滑に進まないため、単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには高いコミュニケーションスキルが欠かせません。
マネジメントスキルが高い
単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには、マネジメントスキルが高いといった特徴があります。
ここでいう、マネジメントスキルとは『管理能力』のことを指すことばです。
高単価なフリーランス案件では、開発経験に加え管理業務の経験も求められます。管理業務では、目標を定めてメンバーに伝える力や作業の進捗状況を管理する力が必要です。
プロジェクトの進捗を管理するために、状況把握や各メンバーのスキルと意欲を見極めて、どのくらいの力を発揮できるのかを判断することも大切になります。
管理業務に就きプロジェクトをスムーズに進めるには全体の状況を把握し、問題点が見つかれば解決へ向かわせる能力を身につけることがカギになります。
もし、フリーランスに高いマネジメントスキルがなければ、プロジェクトメンバーをまとめられず、計画通りに仕事を進められません。
そのため、単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには、高いマネジメントスキルが必要なのです。
自己管理能力が高い
単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには、自己管理能力が高いといった特徴があります。
ここでいう、自己管理能力とは『体調管理』を指すことばです。
フリーランスエンジニアは納期を守るための最適な作業スケジュールを立てても、体調を崩しては計画通りには進みません。スケジュール通りに作業を進めるには、体調管理が必要です。
体調管理には、バランスの取れた食事や十分な睡眠が欠かせません。夜更かしや暴飲暴食を避け、規則正しい生活をするように、自身を管理する必要があります。
自己管理能力が高ければ仕事に集中でき、高いパフォーマンスで作業を進められます。そのため、単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには、高い自己管理能力が欠かせません。
スケジュール管理能力が高い
単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには、スケジュール管理能力が高いといった特徴があります。
フリーランスの仕事には納期があるため、自分でスケジュールを管理し仕事を進めなければなりません。
思うように作業が進まないことも考慮に入れて、計画に余裕を持たせることも大切です。スケジュールに余裕があれば、多少計画から遅れても納期までに終わる可能性があります。
加えて、フリーランスになるとエンジニアリング以外の仕事として、案件獲得や帳簿への記載またはスキルアップの学習もこなさなければなりません。
フリーランスの仕事や用務に優先順位をつけ、計画的に作業を進めなければ、フリーランスエンジニアとして稼ぐことは困難です。
そのため、単価100万円を稼ぐフリーランスエンジニアには、スケジュール管理は不可欠になります。
フリーランスエンジニアが単価100万円を稼ぐ4つのコツ
最後に、フリーランスエンジニアが単価100万円を稼ぐコツを、4つにまとめて解説します。
スキルアップを怠らない
スキルアップを怠らないことは、フリーランスエンジニアが単価100万円を稼ぐカギになります。
前述したとおり、フリーランスが単価100万円の案件を獲得するには、ITコンサルタントといった管理業務やクラウドのような最新技術を扱うスキルの取得が不可欠です。
管理業務と最新技術を扱う案件には、高単価であり需要があるといった特徴があります。そのため、管理業務や最新技術で需要のある知識やスキルがわかれば、高単価な案件を獲得しやすいのです。
たとえば、需要のある知識やスキルの1つに、EPRがあります。EPRとは生産や物流、販売の業務を統合し効率化を図るためのシステムのことを指し、クラウド上で情報を管理する技術が主流になりつつあるのです。
ただし、IT業界は技術の移り変わりが早いため、需要のある知識やスキルも変わり続けます。ただし、エンジニアが技術を身につけるには相当な時間がかかるのも事実です。
だからこそ、最新情報をキャッチアップすれば、早い段階で身につけるべき知識やスキルがわかり、いち早く学習に取りかかれます。
最新情報をキャッチアップするには、セミナーや勉強会、コミュニティへの参加がいいでしょう。実体験を交えた話や大手企業の動きといった現場で経験した話を聞けることもあります。
現場での話は、インターネットで検索し得られた情報よりも納得感を得られるのです。
フリーランスエンジニアには、いち早く知識やスキルを身につけるために最新情報をキャッチアップし続けるといったスキルアップのための努力が求められます。
希少性を高める
自身の希少性を高めると、フリーランスエンジニアが単価100万円を稼ぎやすくなります。
ここでいう希少性とは、たとえば次のことを指すことばです。
- ビジネスレベルの英会話スキル
- 最新技術を扱うスキルの習得
- ITコンサルタントとしてさまざまな業界の経験
多くのエンジニアが身につけていないスキルや貴重な経験を積めば、強みになります。一部のフリーランスのみ習得している上記のようなスキルや経験は、取引先に重宝されやすいのです。
取引先は、求める仕事をこなせる貴重なフリーランスとして扱いますからね。多少、単価をアップしても仕事を任せたいと感じるため、希望の単価で案件へ参画しやすくなります。
一方で、数多くのフリーランスエンジニアが習得しているスキルや経験では同業者との差別化が図りづらく、案件の採用条件を満たしても応募者が多ければ採用されない可能性があるのです。
そのため、フリーランスエンジニアは希少性のあるスキルや経験を伸ばすと、高単価な案件を獲得しやすいうえに、安定的に仕事を得やすくなります。
リモート案件を獲得する
フリーランスエンジニアが単価100万円を稼ぐには、リモート案件の獲得がカギです。
フリーランスのリモート案件では、豊富なスキルや経験が必要なため採用条件を満たすのが容易ではないものの、高単価な案件が数多くあります。
取引先がリモート案件で求めることの1つは、一人で作業を進められることです。リモート案件では取引先の指定するオフィスへ出社することはありません。
好きな時間と場所で働けるメリットがある一方で、周りの人と常にコミュニケーションをとれないため、自身の能力のみで仕事を進めます。
そのため、リモート案件は次のように採用条件を満たすための必須スキルが多いのです。
出典:フリーランスhub
ただし、経験が豊富であり、一人で仕事をすることに抵抗のないフリーランスは、リモート案件を獲得すると単価100万円の仕事を得やすいことも事実になります。
エージェントを利用する
エージェントを活用すると、フリーランスエンジニアは単価100万円を稼ぎやすくなります。
エージェントとは、案件紹介から契約締結までの全工程を代行するサービスです。
『効率よく仕事を得たい』や『より希望に合う案件を獲得したい』フリーランスには、エージェントの利用がおすすめです。
エージェントを利用すると、案件紹介前に担当者と仕事内容や希望単価などの条件を擦り合わせ、取引先との条件交渉も行うため、希望に沿った仕事を獲得しやすくなります。
加えて、エージェントが抱える案件は中・長期的に参画できる仕事が多く、安定的に仕事を獲得しやすい特徴もあるのです。
特に案件数が多いのは、次のようなエージェントサービスです。
案件数の多さに加え、高単価案件を安定して獲得したい人には、『フリーランスのミカタ』をおすすめします。
フリーランスのミカタは、通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価な案件を豊富に取り揃えるエージェントサービスです。
具体的には下記のような案件が多く掲載されているため、自ら営業せずとも仕事を中・長期的に獲得できます。
出典:フリーランスのミカタ
また希望年収や稼働時間だけでなく、扱うプログラミング言語などを細かく指定して案件を探せるため、自分にあう仕事を見つけやすいサイト仕様になっています。
ただし、上記のような案件は条件として2〜3年の実務経験が求められるケースが多いです。そのため、応募する際はどれくらいの経験が必要なのかを前もってチェックしておきましょう。
フリーランスのミカタを活用すれば、高単価案件が中・長期的に見つかりますよ。
どんな案件が掲載されているか気になる人は、下のボタンから自分にあう案件を探してみてください。
なお、フリーランスのミカタがどんなサービスなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。
→ フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介
まとめ
今回は、フリーランスは単価100万円の仕事を獲得できるのかを詳しく解説し、合わせて、単価100万円が稼げる案件例や必要なスキルを紹介しました。
フリーランスエンジニアなら、単価100万円の仕事を得ることは可能です。ただし、単価100万円の仕事には最新技術を扱うものや管理業務の仕事が数多くあるため、豊富なスキルや経験が必須になります。
IT業界は技術の移り変わりが早いことからも、常に最新情報をキャッチアップし、身につけるべき知識やスキルを習得しなければなりません。加えて、管理業務では経験も必要です。
そのため、フリーランスで単価100万円の仕事を獲得することは、実のところ簡単ではありません。そこで、エージェントを利用し、案件紹介から単価交渉までを担当者に任せることがおすすめです。
エージェントを利用すれば、希望条件の案件を獲得しやすくなるうえに、希望すれば単価交渉も行うため、単価100万円の案件を獲得しやすくなります。