フロントエンドエンジニアのフリーランス独立ガイド!年収や案件例も紹介

「フリーランスに独立した方がフロントエンドエンジニアの年収は上がる?」
「独立後のイメージが湧かない…」

収入や働く場所などの面から、フリーランスに憧れているフロントエンドエンジニアは多いですよね。

ただ独立後の年収や仕事の獲得方法など、フリーランスとして働くイメージが湧かず、転身するか判断できない人もいるはず。

フリーランスフロントエンドエンジニアの詳細を知らないまま独立しては「会社員のままでいればよかった」と後悔しかねません。

そこで、今回はフロントエンドエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や案件例、仕事の獲得方法なども交えて解説します。フロントエンドエンジニアが独立すべきかを判断するポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

目次

フロントエンドエンジニアの独立は副業でフリーランスを体験した後がベスト

フロントエンドエンジニアへの独立は、副業でフリーランスを疑似体験した後がベストです。

独立前に副業すると、フリーランスの働き方が自分にあうのかを判断できます。副業は自分で案件を獲得し、計画的に作業を進めるため、フリーランスの働き方を疑似体験できるのです。

もし副業をせずフリーランスになると「イメージしてた働き方と違う…」と後悔し、再び会社員に戻りかねません。

事実、現役フリーランスフロントエンドエンジニアのなかには豊富なスキルや知識がなければ、独立して働き続けるのは難しいと感じている人もいます。

また、フリーランスは経費や帳簿の管理といった仕事以外の作業にも時間を使う必要があり、スキルアップに使える時間が限られます。

そのため、副業を行いスキル不足を実感した場合は、会社員フロントエンジニアでスキルを磨いたのち独立するのも一つの方法です。

一方、会社員であれば、上司が仕事を割り振るため、それほどスキルレベルが高くなくても仕事はできます。加えて、スキルの不明点を近くにいる上司や先輩にすぐに聞けるため、スキルアップが早いです。

独立前に、フリーランスの働き方が自分に合うのかを見極めるためにも、副業でフリーランスの疑似体験をすることが大切になります。

フリーランスフロントエンドエンジニアにまつわる基礎知識

ここからは、次のトピック別でフリーランスフロントエンドエンジニアについて紹介します。

平均年収

フリーランスフロントエンドエンジニアの平均年収は、約864万円です。

会社員に比べ、フリーランスフロントエンドエンジニアの平均年収は高い傾向にあります。

平均年収 案件単価または平均月給
フリーランスフロントエンドエンジニア 846万円(※1) 72万円
会社員フロントエンドエンジニア 595万円(※2) 50万円

※1:『レバテックフリーランス』に掲載されている案件単価をもとに算出しています。
※2:『求人ボックス』のデータをもとに記載

フリーランスの案件単価は、実務経験年数やスキルレベルで異なります。加えて、取引先と単価交渉が可能なため、努力や営業力次第で単価アップが可能です。

一方、会社員は基本的に勤続年数や年齢に応じて、収入が上がります。たとえ、若手社員に高いスキルレベルがあっても、それほど稼げないのが現状です。

フロントエンドエンジニアで稼げるのは、フリーランスの働き方です。フリーランスになれば、実力や経験が重要視されるため、年齢に関わらず会社員よりも稼げます。

需要

結論、フリーランスフロントエンドエンジニアの需要は高いと言えます。

次のように、フロントエンドエンジニアの案件数と案件単価は増加傾向です。

出典:フリーランススタート

出典:フリーランススタート

企業はインターネット上で多くの集客や販促をするために、開発コストをかけWebサイトとアプリの両方でサービスを展開します。

Webサイトとアプリの開発は、それぞれコストがかかるため、どちらか一方に絞れば企業の経費削減が可能です。

ただ、年代とカテゴリー別にWebサイトとアプリの利用率をみると、ともに利用者が多いとわかります。


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出典:web担

そのため、Webサイトとアプリの開発が主な仕事内容のフロントエンドエンジニアの需要は高いのです。

フロントエンドエンジニアがフリーランスへ独立する3つのメリット

ここからは、フロントエンドエンジニアがフリーランスへ独立するメリットを、3つまとめて紹介します。

なお、案件紹介サイト「Relance」が1021名のフリーランスエンジニアに「フリーランスになって感じたメリット」を聞いた調査結果は次のとおりです。

出典:Relance

収入の上限がなくなる

収入の上限がなくなる点は、フロントエンドエンジニアがフリーランスになるメリットの1つです。

フリーランスフロントエンドエンジニアの仕事は、案件ごとに異なります。レバテックフリーランスに掲載されているフロントエンドエンジニアの案件単価を見てみると、次のような分布傾向です。

出典:レバテックフリーランス

フリーランスの案件単価は、実務経験年数やスキルレベルが豊富なほど、高くなります。そのため、経験を積みスキルレベルを上げるといった努力をすれば、収入を上げ続けることが可能なのです。

一方、会社員は固定給ではあるものの、会社への貢献度や仕事での活躍が上司に評価されると昇給します。ただ、基本的には定期昇給のため、初任給(24万円)から年々収入が上がりいずれ年収は頭打ちになります。(※1)

フリーランスなら、自分の努力次第で案件単価を上げられるため、収入の上限がありません。

※1:『求人ボックス』のデータをもとに記載

働く時間・場所に融通が効く

働く時間・場所に融通が効く点は、フロントエンドエンジニアがフリーランスになるメリットの1つです。

フリーランスフロントエンドエンジニアは、取引先のオフィスで必ず働くわけではありません。フリーランスの案件には、取引先が指定する場所で働く『常駐案件』と働く場所に決まりがない『リモート案件』があります。

常駐とリモート案件を比較すると、フロントエンドエンジニアのフリーランス案件は、次のようにリモートの方が多いです。

出典:フリーランススタート

フロントエンドエンジニアが独立すると、リモート案件を獲得しやすいため、好きな時間と場所で働きやすくなります。

ただし、会社員の場合は就業規則に従い仕事をするため、働く時間や場所が決められます。多くの企業では、日勤またはシフト制で働く時間が決められ、仕事場は会社のオフィスです。

会社員は出社が必要なため、仕事の時間に加えて出退勤の時間を含めると、約半日など拘束時間が長くなります。

フリーランスになると、会社員とは働き方を変えられるため、働く時間と場所に融通が効くのです。

仕事内容を選べる

仕事内容を選べる点は、フロントエンドエンジニアがフリーランスになるメリットの1つです。

フリーランスになると、自分で案件を受けるため、自分の好きな仕事内容を選べます。フリーランスフロントエンドエンジニアの仕事内容は、主に次の3つです。

  • Webサービスの開発
  • アプリ開発
  • システムの開発や改修、運用

いずれの仕事内容も、基本的にHTMLやCSS、JavaScript単体またはフレームワーク・ライブラリーなどを駆使し、開発を行います。

具体的には、フリーランスフロントエンドエンジニアの案件は、次のような仕事内容と採用条件です。

出典:レバテックフリーランス

出典:レバテックフリーランス

出典:レバテックフリーランス

フリーランスなら、上記いずれかの仕事内容に特化し実績を積むことも可能です。

ただし、会社員フロントエンドエンジニアは会社の方針に従い、上司が部下の仕事を管理します。上司に指示された仕事をこなすため、自分で仕事内容を選べません。

フロントエンドエンジニアが独立すれば、自分の好きな仕事内容を選べるため、専門特化できます。

フロントエンドエンジニアがフリーランスへ独立する3つのデメリット

メリットに続き、ここからはフロントエンドエンジニアがフリーランスへ独立するデメリットを、3つ紹介します。

なお、案件紹介サイト「Relance」が1021名のフリーランスエンジニアに「フリーランスになって感じたデメリット」を聞いた調査結果は次のとおりです。

出典:Relance

毎月の収入にムラが出やすい

毎月の収入にムラが出やすい点は、フロントエンドエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。

フリーランスになると、次の理由から毎月の収入にムラが出やすくなります。

  • 案件ごとに単価が異なる
  • 必ず仕事を得られるわけではない

フロントエンドエンジニアの案件単価は、40~100万円超え(※1)と分布に幅があります。フリーランスは獲得した案件で稼ぎが決まるため、高単価ではあるものの毎月の収入が変わるのです。

加えて、案件へ応募するのは自分だけではないため、仕事が途切れてしまうと無収入の月もあります。

一方、会社員フロントエンドエンジニアは、毎月ほぼ一定の収入(平均月給50万(※2))が得られます。日本企業は一般的に月給制を採用する企業が多く、主に基本給と残業代の支給が毎月あるため、安定した収入です。

フロントエンドエンジニアが独立すると、毎月の収入にムラが出るため、ローンといった長期的な支払いに向きません。

※1:レバテックフリーランスの単価相場を参照
※2:求人ボックスのデータをもとに記載

税金や保険料の負担が大きくなる

税金や保険料の負担が大きくなる点は、フロントエンドエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。

フリーランスは控除額(金額を差し引くこと)が少なく、会社員と加入する保険の違いから、税金や保険料の負担が大きくなります。

具体的な金額で、フロントエンドエンジニアの会社員とフリーランスで税金や保険料の負担を比較すると、次のようにフリーランスの方が多くなります。

なお、税金や各保険料は、年収500万円で扶養者なし、フリーランスの経費は40万円で青色申告しないと仮定して税金シミュレーションより算出した結果です。

会社員 フリーランス
所得税 13万7800円 26万6900円
住民税 24万5300円 35万7200円
厚生年金 45万180円
健康保険 26万6000円
国民年金 48万8800円
国民健康保険 19万8240円
雇用保険 3万円
合計 112万9280円 131万1140円

税金(所得税と住民税)の計算方法は、収入から控除額を引いた金額に税率をかけます。すなわち、控除額が少ないほど、税金は高くなるのです。

実のところ、控除額が大きいのは給与所得控除(会社員が給与に応じて言って額を差し引くこと)であり、会社員のみに適応されます。

具体的には、年収500万円の会社員は144万円(※1)を給与所得控除として差し引けるのです。

フロントエンドエンジニアのフリーランスになると、控除額や加入する保険の違いから、支払いの負担額はフリーランスが多くなります。

※1:500万×20%+44万=144万円(計算式は国税局の給与所得控除を参考)

自身での案件獲得や交渉が必要になる

自身での案件獲得や交渉が必要になる点は、フロントエンドエンジニアがフリーランスになるデメリットの1つです。

独立すると、次の理由から、自身での案件獲得と交渉が必要になります。

  • 収入を得るため
  • 希望に沿った仕事を受けるため

フリーランスは、仕事を獲得できなければ収入を得られません。ただし、収入面だけに気を取られると、納期や稼働時間が希望に沿わない契約になることもあります。

理想に近い契約にするためには、自分で取引先との交渉が必要です。ただ、会社員から独立すると、案件獲得や取引先との交渉経験がない人がほとんどでしょう。

そのため、次のように営業活動への不安から独立に懸念を感じる人もいます。

出典:株式会社Miraieが実施したアンケート調査

一方、会社員は営業部や上司が、案件獲得や取引先との交渉を行います。会社員なら、エンジニアリングの仕事に集中できるのです。

ただ、会社員から独立すると、これまで経験のない営業活動をし案件を獲得しなければなりません。加えて、希望に沿う契約となるよう自ら交渉も必要です。

フロントエンドエンジニアがフリーランスへの独立を判断する4つのポイント

なかには、会社員フロントエンドエンジニアからの独立を判断しかねる人もいますよね。

そこで、ここからはフロントエンドエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントを、4つにまとめて解説します。

独立する目的は明確か

『独立する目的は明確か』は、フロントエンドエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

独立する目的が明確でなければ、フリーランスになり、すぐに活動をやめる可能性があります。

独立すると、エンジニアリング以外の仕事に『案件獲得』や『経費と帳簿の管理』、『スキルアップ』などすべきことが山積みなのです。

用務が多いなかでフリーランスとして働くには、『目的や目標』が必要です。「収入を上げたい」や「生活ペースに合わせて自由に働きたい」といった目的や目標があれば、用務をやり通す努力を続けられます。

加えて、『すべきことを要領よくこなせる人』は、よりフリーランス向きです。

ただし、独立目的が明確でなければ、フリーランスには向きません。独立せずとも転職で職場を変えたり、副業でいまよりも収入を増やせる選択肢もあります。

収入の高さか安定性か

『収入の高さか安定性か』は、フロントエンドエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

収入の高さと安定性とは、それぞれ次のことを指します。

  • 収入の高さ=高収入である一方、毎月一定収入を得られる保証がない
  • 安定性=毎月ほぼ一定の収入は得られるが、高収入は難しい

収入の高さを求めるなら、フリーランス向きです。先ほど解説したとおり、フリーランスは収入の上限がなくなるため、高収入を得やすくなります。

ただ、応募した案件に必ず採用されるとは限らず、収入が変動しやすいのも事実です。

一方、会社員は固定給のため、退職時まで安定した収入が得られます。ただし、定期昇給や昇進での収入アップのため、フリーランスほどの高収入は期待できません。

もし、収入の安定性を重視するなら、フリーランスは向きません。ただし、転職すれば現状よりも収入を上げられる可能性があることも念頭におきましょう。

自己管理は得意か不得意か

『自己管理は得意か不得意か』は、フロントエンドエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

ここでいう、自己管理とは、次のことを指します。

  • 体調管理
  • スケジュール管理

自己管理が得意ならフリーランス向きです。

先ほども解説したとおり、フリーランスはエンジニアリングの仕事以外にも、次のような用務がたくさんあります。

  • 案件獲得
  • 経費と帳簿の管理
  • スキルアップ など

上記のように用務量が多いため、スケジュール管理以外にも体調管理も必要です。いくら計画を立てても、体調を崩しては実行できませんからね。

一方、会社員ならエンジニアリングの仕事とスキルアップのみに注力できます。たとえ、体調不良で作業遅れが起きても、上司や先輩が仕事を進めるサポート体制が整っているのです。

加えて、すぐ近くに不明点を聞ける上司や先輩がいるため、スキルアップも効率的に進められます。

もし、自己管理が苦手ならば、フリーランス向きません。自己管理は、フリーランスの活動を続けるうえで、大切なスキルになります。

人とのコミュニケーションは得意か不得意か

『人とのコミュニケーションは得意か不得意か』は、フロントエンドエンジニアがフリーランスへの独立を判断するポイントの1つです。

ここでいう、人とのコミュニケーションとは『自発的な報告や相談』を指します。

自発的な報告や相談ができる人なら、フリーランス向きです。

フリーランスの仕事は、プロジェクトの一部を担当し、チーム単位で作業を進めます。もし、作業で問題点や不明点が出た場合、自発的に発言しなければ誰も事態に気が付いてくれません。

自己判断し仕事を進めると、修正作業が増え納期遅れを起こす可能性があります。チーム全体に迷惑をかければ、取引先との信頼関係は崩れるのです。

一方、会社員であれば、上司や先輩と仕事することが多いです。そのため、自らコミュニケーションを取らずとも、困っていることを察知した上司や先輩が声をかけてくれます。

会社員は、上司や先輩の業務に部下の指導も含まれるため、コミュニケーションが他発的でも仕事は可能です。

もし、自発的なコミュニケーションが取れなければ、フリーランスには向きません。自ら報告や相談ができないと、安定的な案件獲得は難しくなります。

フリーランスフロントエンドエンジニアに欠かせない4つのスキル

フロントエンジニアが独立するには、実務経験やスキルの豊富さは欠かせません。

そのうえ、会社員とは働き方が異なり、フリーランスは個人で仕事を受けるため技量以外にも必要なスキルがあります。

そこで、ここからはフリーランスフロントエンドエンジニアに欠かせないスキルを、4つまとめて紹介します。

自走力

自走力は、フロントエンドエンジニアの独立に欠かせないスキルの1つです。

ここでいう、自走力とは『向上心』や『学習意欲』を指します。フリーランスに自走力がなければ、いずれ案件獲得が難しくなり、収入も得られなくなります。

フロントエンドエンジニアが扱うスキルは、次々と画期的な技術(たとえば、JavaScriptのフレームワークやライブラリーなど)が出てきます。

新しい技術が主流となれば、最新スキルを身につけてない人は案件を獲得しづらくなるのです。

そのため、フロントエンドエンジニアが独立すると、継続的なスキルアップが必要になります。「もっとスキルを身につけて、希望の案件を獲得したい」といった向上心や学習意欲が湧かなければ、フリーランスで働くのは難しいです。

フリーランスフロントエンドエンジニアは、これまでに身につけた知識やスキルのみで仕事を得ようとすると、案件を獲得できない可能性があるため、自走力は欠かせません。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは、フロントエンドエンジニアの独立に欠かせないスキルの1つです。

独立すると、用務の多い働き方に変わるため、マネジメントスキルが重要になります。マネジメントスキルは、フリーランスの用務を計画的にこなすために必要です。

ここでいう、フリーランスの用務とは次のことを指します。

  • 案件獲得
  • 仕事の進行調整
  • 経費や帳簿の管理
  • 確定申告と納税

独立すると、仕事を計画的に進めながら合間を縫ってフリーランスの用務を行うことから、体調を崩さないよう規則正しい生活も大切です。

限られた時間を有効に使うため最善の計画を立てても、体調不良では思うようにスケジュールが進みませんからね。

フリーランスの用務では特に、確定申告でミスをすると、時間と手間がかかります。税務署からの申告内容の問い合わせがくることもあるからです。

税務署の対応をして時間を浪費しないためにも、経費や帳簿の管理を確実に行う必要があります。

フロントエンドエンジニアが独立すると、エンジニアリング以外の仕事にもスケジュール調整が必須のため、マネジメントスキルは欠かせません。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、フロントエンドエンジニアの独立に欠かせないスキルの1つです。

コミュニケーションスキルがあれば、仕事がスムーズに進みます。フロントエンドエンジニアのフリーランス案件は、チーム内にいるWebデザイナーなどとやり取りを行いながら、制作することが多いです。

たとえば、Webデザイナーが作ったデザインがWebやアプリ上で再現ができない場合、実現可能なデザイン設計を相談しながら進めます。

そのため、自らコミュニケーションが取れると効率的に仕事ができるのです。加えて、自発的にコミュニケーションが取れると、円滑に仕事が進むため、案件の契約を更新してくれる可能性があります。

フリーランスフロントエンドエンジニアは、仕事を円滑に進めるだけでなく、安定した案件獲得のためにも、コミュニケーションスキルが欠かせません。

営業スキル

営業スキルは、フロントエンドエンジニアの独立に欠かせないスキルの1つです。

営業スキルがあれば、仕事が途切れにくく、希望に沿った案件を獲得しやすくなります。

フリーランスになると案件を獲得するため、自分の強みやスキルレベル、コミュニケーションスキルを取引先にアピールし、案件応募者と差別化する必要があります。

ただ先ほどの調査でも紹介したとおり、ほとんどの会社員フロントエンドエンジニアには仕事の獲得経験がないため、営業活動に不安を抱くのです。

加えて、単価や納期の交渉もできなければ、取引先に提示された内容で契約が進みます。自分の希望に沿った契約にするためにも、フリーランスには交渉力も重要です。

フリーランスフロントエンドエンジニアは自分のアピールポイントを伝え、取引先から採用されるような営業力が欠かせません。

フリーランスフロントエンドエンジニアになるには?

会社員フロントエンドエンジニアからフリーランスへの独立手順は次のとおりです。

  • STEP1:退職手続きを行う
  • STEP2:社会保険に加入する
  • STEP3:屋号を決める
  • STEP4:開業届を提出する
  • STEP5:仕事環境を整える

まずは、STEP1:退職手続きを行いましょう。

会社の就業規則に従い退職の旨を上司に伝えます。退職日が決まったら、丁寧に引き継ぎを行いトラブルを起こすことなく、退社するのが賢明です。
円満退社できれば、独立後に案件紹介を受けられる可能性があります。

つづいて、STEP2:社会保険に加入しましょう。

社会保険とは、健康保険と国民年金のことを指します。健康保険は、国民健康保険または現在会社で加入している健康保険の選択が可能です。

いずれの健康保険に加入しても、医療費の負担や受けられるサービスに違いはないため、保険料の安いものへの加入がおすすめです。

次に、STEP3:屋号を決めましょう。

屋号とは、会社でいう社名のようなものです。屋号取得の義務はないものの、屋号があればビジネスに注力している印象を取引先に与えられます。

屋号でドメインを取得し、ホームページのURLやメールアドレスに活用すれば取引先の印象に残りやすく、仕事の獲得につながることもあるのです。

次に、STEP4:開業届を提出しましょう。

開業届の提出先は、税務署です。開業後、1ヶ月内に提出する義務があります。開業届にはSTEP3で決めた屋号を記載する欄があり、記入するだけで屋号の取得が可能です。

最後に、STEP5:仕事環境を整えましょう。

デスク周りやインターネット回線などの準備を行い、仕事ができる環境を作ります。快適に仕事をするためにも、高速回線を検討し、長時間座っても疲れないオフィスチェアを選ぶといいでしょう。

その他、フロントエンドエンジニアになるための詳しい内容が次の記事に書かれているので、合わせてご覧になってください。

→ フロントエンドエンジニアの独学ロードマップ!勉強がはかどる4STEP

フリーランスフロントエンドエンジニアが仕事を獲得する4つの方法

独立後、仕事の獲得方法が、あいまいな人もいますよね。

そこで、ここからはフリーランスフロントエンドエンジニアが仕事を獲得する方法を、4つにまとめて紹介します。

クラウドソーシングサービスを活用する

クラウドソーシングサイトの活用は、フリーランスフロントエンドエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

クラウドソーシングとは、依頼主と受注者がオンライン上でつながり、仕事をする業務形態を指します。実務経験が浅い人でも応募可能な案件や単発の仕事が多く、業種職種別に案件数も豊富なため利用しやすいサービスです。

『すぐに仕事がほしい』や『単発の仕事をしたい』際には、クラウドソーシングサイトの利用をおすすめします。

クラウドソーシングは、案件へ応募し依頼主から契約申請が届けば仕事を獲得できます。書類選考や面接を行うケースはほとんどありません。そのため、案件獲得までが早いのが特徴です。

なお、活用するクラウドソーシングはフリーランスフロントエンドエンジニア向けの案件数が多い次のサイトがおすすめです。

ちなみに、クラウドワークスには次のような案件があります。



出典:クラウドワークス

クラウドソーシングサイトは、依頼主が事前に仮払いをしてから仕事を始めるしくみのため、報酬が払われない心配はありません。

フリーランス向けエージェントサービスを活用する

フリーランス向けエージェントサービスの活用は、フリーランスフロントエンドエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

フリーランス向けエージェントとは、案件獲得の営業から契約の全工程を代行するサービスです。

『より希望に合う案件を獲得したい』や『安定的に仕事を得たい』場合に、フリーランス向けエージェントサービスの利用がおすすめです。

案件紹介前に、エージェントの担当者と仕事内容や希望単価など条件を擦り合わせます。情報共有後、希望条件に最適な案件を利用者に紹介するため、希望に沿った仕事を獲得しやすいのです。

加えて、エージェントが抱える案件は、中・長期的に参画できる仕事がたくさんあります。そのため、安定的に仕事を獲得しやすい特徴もあります。

特に案件数が多いのは、次のフリーランス向けエージェントサービスです。

上記のようなフリーランス向けエージェントを活用すれば、効率的に案件を獲得できます。

なかでも、高単価案件を安定して獲得したい人には、『フリーランスのミカタ』をおすすめします。

フリーランスのミカタは、は通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価な案件を豊富に取り揃えるエージェントサービスです。

出典:フリーランスのミカタ

具体的には下記のような案件が多く掲載されているため、自ら営業せずとも仕事を中・長期的に獲得できます。

出典:フリーランスのミカタ

また希望年収や稼働時間だけでなく、扱うプログラミング言語などを細かく指定して案件を探せるため、自分にあう仕事を見つけやすいサイト仕様になっています。

ただし、上記のような案件は条件として2〜3年の実務経験が求められるケースが多いです。そのため、応募する際はどれくらいの経験が必要なのかを前もってチェックしておきましょう。

フリーランスのミカタを活用すれば、営業スキルを磨かずとも中・長期的に獲得できる案件が見つかりますよ。

どんな案件が掲載されているか気になる人は、下のボタンから自分にあう案件を探してみてください。

なお、フリーランスのミカタがどんなサービスなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。

→ フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介

知人・友人から仕事を紹介してもらう

知人や友人からの仕事紹介は、フリーランスフロントエンドエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

互いに知った間柄の知人や友人なら、スキルレベルや人間性を熟知しているため、案件のミスマッチを防げます。また、信頼関係が成立していることもあり、継続的に仕事を任せてもらえる可能性は高いです。

ただし、知人や友人から依頼された案件を断りづらく、単価交渉もしにくいといったデメリットもあります。

知人や友人からの案件紹介はトラブルこそ少ないものの、万が一仕事で大きなミスをした場合には人間関係にも影響することを念頭におきましょう。

ただし、営業をかけやすい間柄でもあるため、ビジネススキル向上の面でも知人や友人からの仕事紹介はおすすめです。

仕事の依頼先に直接営業をかける

仕事の依頼先への直接営業は、フリーランスフロントエンドエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

仕事の依頼先へ直接連絡すると、ビジネスに注力している印象を与えます。仕事の営業をするなかで、依頼先に『熱心さ』や『人間性』が伝われば、安定的に案件をもらえる可能性もあるのです。

実のところ、依頼先は人手が足りず「仕事を依頼したい!」と感じても、求人を出すのは、時間と手間がかかります。

職務経歴書やスキルシートに目を通し、面談を実施しないといけないわけですからね。加えて、初対面の人が依頼先の求めるレベルで仕事をこなす保証もありません。

そのため、以前に仕事を依頼した間柄であれば、仕事ぶりやスキルレベルが分かるため、依頼先も案件を任せられる人なのか判断しやすいのです。

ただし、仕事の依頼先が忙しい場合や不在時は話せないこともあります。加えて、仕事の依頼先への連絡頻度が高すぎると、執拗な印象を与え逆効果の場合もあるのです。

仕事の依頼先への直接営業すると、継続的に案件を任せてくれる可能性もあるため、有効な案件獲得方法です。

フリーランスフロントエンドエンジニアにまつわるFAQ

最後に、フロントエンドエンジニアの独立によくある質問へまとめてお答えします。

未経験からでもフリーランスへ独立できるの?

未経験からでもフロントエンドエンジニアのフリーランスになることは可能です。

フロントエンドエンジニアの実務経験を問わない、次のような案件がたくさんあります。

出典:レバテックフリーランス

ただし、未経験フロントエンドエンジニアの案件には、次のようなスキルが必要な場合が多いです。

  • HTML/CSSの実務経験
  • JavaScriptを用いた開発経験
  • JavaScriptのフレームワーク使用経験

フロントエンドエンジニアへの独立は、関連スキルを用いた開発経験や知識があれば、未経験からでも可能です。

独立前に準備しておくべきことはある?

フロントエンドエンジニアが独立前にするべき準備は、SNSやブログを始めることです。

SNSやブログを始めると、営業活動になります。

先ほども解説したとおり、会社員から独立すると営業経験がないため、営業活動に不安を感じる人は多いのです。

そのため、まずはSNSやブログを活用し営業活動を行いましょう。

SNSは、利用者が多いFacebookやTwitterがおすすめです。独立する旨や自分の強み、実績を定期的に配信すれば多くの人に見てもらいやすくなります。

ただ、仕事の営業相手が必ずTwitterなどを確認するとも限らないため、依頼先への直接営業と並行してSNSでの営業活動を行うのがベストです。

その他、独立前の準備に関しては次の記事に詳しく記載されているため、ぜひ参考にしてください。

→ フリーランスエンジニア独立前の準備・やること12選!なる手順も紹介

まとめ

今回は、フロントエンドエンジニアがフリーランスに独立するメリット・デメリットを、平均年収や案件例を交えて解説しました。

フロントエンドエンジニアは、Webサイトやアプリのユーザーが操作する画面を設計し構成を行います。

スマートフォンやタブレットの普及に伴い、多くの人がWebサイトやアプリを利用します。そのため、インターネットを通じて知りたい情報をすぐに見つけられるようになりました。

多くの人が、Webサイトやアプリが身近でユーザー数が多いからこそ、やりがいを感じやすい職種でもあります。

ただし、独立するには準備が必要です。

フリーランスとして活躍するためにも、フリーランスフロントエンドエンジニアに関する情報を事前に確認し、独立するのが賢明です。