離職率が高い?Webデザイナーがやめとけと言われる5つの理由

「Webデザイナーはやめとけと周りから反対される…」
「どうしてWebデザイナーはやめとけと言われるの?」
「Webデザイナーってぶっちゃけならない方がいいの?」

などの理由で、Webデザイナーになりたいけれども不安に感じている方もいるのではないでしょうか。

離職率が高い、給料が安いなど色々な話を聞くたびに、目指して大丈夫なのかなと迷ってしまいますよね。

実際、きらびやかなイメージとは違い大変な面もありますが、やりがいのある仕事で成功している人がたくさんいるのも事実。

そこで、今回はWebデザイナーはやめとけと言われる理由を、現役Webデザイナーのリアルな声も交えて紹介します。

後悔しやすい目指す理由などもわかりやすく解説していくので、Webデザイナーになろうか迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

それではどうぞ。

Webデザイナーは離職率が高いって本当?

Webデザイナーは離職率が高いと言われた経験がある人は多いのではないでしょうか?

結論から言うと、実は離職率が高い訳ではありません。

厚生労働省の2020年離職率調査によると、IT業界の離職率は9.2%という結果となっています。出典元:-令和2年雇用動向調査結果の概況-

Webデザイナー=離職率が高いというイメージが先行してしまいがちですが、実際には他の職種と比較しても特別高いという訳ではないんですよね。

そのため離職率が高いからやめとけと言っている人もいますが、全てを信じるべきではありません。

むしろ働き方や目的によってメリットも多く、個人での独立も目指しやすい仕事と言えますよ。

こんな理由でWebデザイナーを目指すと後悔する

「Webデザイナーになりたい」
「Webデザイナーに転職を考えている」

という人の中には、なってから後悔してしまう人も多いのです。

ここでは後悔しやすいWebデザイナーを目指す理由を紹介しますね。

後悔しやすいwebデザイナーを目指す理由 

なぜこのような理由で目指すのをやめた方がいいのかについて、それぞれ分かりやすく解説していきます。

おしゃれでカッコいい

Webデザイナーを目指す上で最も後悔しやすい理由はなんとなく「おしゃれでカッコいい」から。

確かにWebサイトのデザインを手掛けるクリエイティブな職業で、デザイナーという響きだけでおしゃれでカッコいい感じがしますよね。

実際間違ってはないのですが、仕事内容は意外と地味で大変なことが多いんです。

デザイン作業は全体の一部に過ぎず、コーディングやプログラミングの専門的なスキルも要求されるため、幅広い知識や技術が必須。

そのため、日々の勉強や最新情報の収集などが欠かせません。デザイン以外にもできなければいけないことがたくさんあるので、努力できない方には向かない職業と言えますね。

他の仕事と比べるとカッコいいからという安易な理由で目指すと、「思ってたよりも地味で大変…」と挫折してしまう可能性が高いですよ。

収入をすぐにあげたい

「今の仕事は稼ぎが少ないから転職したい」
「HPの作成料金って高いし、簡単に稼げそうだな」

などの理由でWebデザイナーを目指すのはおすすめしません。

一般会社員の平均年収が437万円に対して、Webデザイナーの平均年収は363万円とされています。

もちろんスキルや勤務年数によって高くなりますが、未経験者がWebデザイン会社に入社したところでいきなり稼げる訳ではないのです。

Webデザイナーとして稼ぐには経験を積み、スキルを身につけることが重要になります。もしくは独立して全て自分でこなせるようになれば、高収入も夢ではありません。

Webデザイナーになりたての頃は贅沢な暮らしはできないため、下積みと考えられる人じゃないと続けられないでしょう。

人と関わらなくていい

Webデザイナーやプログラマーは1人で仕事をすると考えているなら大間違いです。

現実は人との関わりは仕事を進める上で必要不可欠。Webデザイナーはクライアントの要望をヒアリングしてサイトにデザインを反映させるのが仕事ですからね。

クライアントがどんなWebサイトにしたいのか分からないのに、作成には取りかかれません。

また、会社内やチームメンバーとの意思疎通も大切です。もし、あなたでは対応できない分野があれば専門知識を持つ他人に依頼するしかありません。

むしろ人との関わりが重要な仕事のため、コミュニケーション能力が高くなければ円滑に進めることができないと考えるべきです。

そのため、他人と関わらず1人で仕事をしたいという理由でWebデザイナーを目指すと後悔しやすいので注意してください。

デザインのみに興味がある

正直、デザインにしか興味を持てない人はWebデザイナーを目指さない方がいいです。

先ほども説明しましたが、Webデザイナーはデザイン以外の作業が多く、デザインだけできても意味はありません。

Webサイトにデザインを反映させるためには、プログラミングやコーディングのスキルが必要だからです。

また、スキルを身につけるためには日々勉強しながら努力しなければいけないので、デザイン以外の分野にも興味を持てなければ難しいと言えますね。

Web制作全般に興味が持てる人でなければ、就職して1年以内に辞めてしまうことも多いのです。

現役のWebデザイナーの意見は?

現役のWebデザイナーとして働く人は、未経験者がWebデザイナーを目指すことをどう思っているのか気になりますよね。

そこでWebデザイナーとして働いた経験のある方のリアルな意見を3つ紹介します。

それぞれの意見を見て、参考にしてみてください。

副業WEBデザイナー Romu

こちらの方は未経験からWEBデザイナーになって6年働いている方で、自身の経験を元にWebデザイナーはやめとけと告白しています。

実際、本人もやめたいと思ったことは何度もあるようで、その理由は労働時間の長さやスキル不足、納期までのタイトなスケジュール等が原因だったとのこと。

ただ、しっかりとスキルが付けば余裕も出てきて納期に追われることも少なくなったそうです。

Webデザイナーに限らず、IT業界は納期の関係で残業や徹夜になることが多いのですが、ブラック企業だとかなり過酷な労働を強いられてしまうんですよね。

Romuさんも動画の後半でWeb業界はブラック企業かホワイト企業の両極端だと話しています。

Webデザイナーを目指すなら、ブラック企業に入社しないことがいかに重要か伝わりますね。

@ku_marin

こちらの方はWebデザイナーになるのはやめとけとの意見です。

未経験者が一人前のWebデザイナーになるためには、3年以上の努力と経験を積む必要がありますからね。

現役のWebデザイナーとして活躍されている方でも、苦労した時期は必ずあるものです。

Webデザインが好きな人でなければ続けるのは難しいという意見は、これから目指したい人にぜひ参考にしてほしいです。

@lingmuqihai4

こちらの方はWebデザイナーは需要があり、初心者からでも始めることに賛成の意見ですね。

確かに近年Webコンテンツは増加していますし、コロナ禍の影響もあってWeb業界の需要は増えています。

今まではオフラインのみで経営していた企業が、オンライン化にドンドン取り組んでいるので、Webデザイナーも必要とされるでしょう。

また以前より労働環境が整った企業が増えていることも、未経験者がWebデザイナーを目指しやすくなっている要因でもありますね。

Webデザイナーはやめとけと言われる5つの理由

どうしてWebデザイナーはやめとけと言われるのか知りたい方も多いはず。

その理由は以下の5つです。

それぞれ詳しく解説していきますね。

給料が低い

Webデザイナーはやめとけと言われる理由の1つ目は給料が低いことです。

dodaの2019年9月〜2020年8月までの平均年収データを見てみると、Webデザイナーの平均年収は363万円とされています。

一般会社員の平均年収が437万円とされているので、比べると少し低いですね。

ただ、Webデザイナーは実力がそのまま収入に直結する仕事なので、スキルを身につければ給料を上げやすいメリットもあるんです。

仕事スピードが上がればより多くの受注をさばけますし、会社からも必要な人材として評価されやすくなるでしょう。

未経験からWebデザイナーになった場合、最初の3年間は給料が上がりにくいですが、実力がつけば収入をアップすることは難しくありませんよ。

会社に数年間勤めた後、独立したりフリーランスとして働くことでより多くの収入を得ることができる仕事とも言えます。

年功序列で評価されるのではなく、完全に実力主義の世界なのでやりがいがあって夢のある仕事でもあるのです。

労働時間が長く残業が多い

Webデザイナーは残業や徹夜が当たり前という風に聞いたことがある人は多いはず。

これは事実なことが多く、特に労働環境が過酷ないわゆるブラック企業では日常茶飯事です。

ホワイト企業だったとしても、納期を絶対に守らなければならないので、残業してでも終わらせなければいけない局面は多々あります。

まだ仕事に慣れていない状況や実力不足であればなおさらです。

しかし、スキルアップしていけば作業スピードが上がるので時間にも余裕は出てきます。実力をつければ解消される部分でもあるんですよね。

もちろん日々の勉強や効率化なども意識していかなければいけません。

もし、いつまで経っても残業が続く場合にはブラック企業に居ることを自覚し、すぐに転職してください。

ホワイト企業なら働き方を自分で選びやすくなっているので、無理して身体を酷使する必要はなくなります。

デザインだけが出来ればいい訳ではない

デザインだけ出来てもWebデザイナーとは言えません。Webデザイナーには様々な能力が求められるのです。

クライアントやメンバーとのコミュニケーション、Photoshopなどのグラフィックソフト、コーディングやプログラミングスキル、ディレクションなどの能力は必須。

マルチタスクをこなせなければWebデザイナーとして働くことは難しいでしょう。

自分のセンスを生かしてデザインに特化した仕事をしたいという人は、Webデザイナーを目指さない方が賢明ですね。

キャリアパスが狭い

Webデザイナーはやめとけと言われる理由の1つにキャリアパスが狭いことがあげられます。

メインのキャリアパスとしては、WebディレクターやWebプロデューサーといった、企画立案やメンバーのタスク管理などを担うディレクションメインの職種になります。

自身の実務をこなしながら、チームとしての進捗状況を管理する仕事になるので責任や負担が大きくなりやすく、ストレスに感じてしまう人も少なくありません。

他にもWebマーケターやエンジニアがキャリアパスとしてあげられますが、新しく知識を取り入れたりスキルを身につける必要がありますね。

他業種に転職しにくい傾向にあるため、キャリアアップをしていきたい人にはあまりおすすめしません。

将来性が怪しい

Webデザイナーはやめとけと言われる理由の5つ目は、Webデザイナーは将来性的に仕事がなくなる可能性があるからです。

最近では、WordPressのようなデザイン性に富んだ便利なツールがあったり、ノーコードで簡単にWebサイトが作れるようになりました。

人がデザインする必要がなくなってきているため、Webデザイナーは不要になると言われていますが、答えはNOです。

オンライン化が進む現在だからこそ、課題解決にはより洗練されたデザインが必要とされるのです。

使いやすさやページへの誘導などはWebデザイナーがクライアント毎に考えて設計するので、より良いサイトを作りたいなら結局Webデザイナーに頼ることになりますからね。

Webデザイナーの需要はまだまだあるので、将来性を不安視する必要はありませんよ。

ただし、トレンドを研究してデザインセンスを磨き続けることや、WebマーケティングやSEO関連の知識を付けるなどの努力は絶対に必要です。

本当に価値のあるWebデザイナーになるためには、日々の勉強と努力は欠かせません。

それでもWebデザイナーを目指したいならやるべきこと5選

ここまでWebデザイナーはやめとけと言われる理由や真相について解説してきました。それでもこれからWebデザイナーを目指したいなら、やるべきことは以下の5つになります。

それぞれ解説していきますね。

目指す理由を明確にしておく

まずは、Webデザイナーを目指す理由を明確にしましょう。

収入をあげたいからWebデザイナーを目指すのか?働き方を変えたいから目指すのか?などのように、なぜWebデザイナーになりたいのかをハッキリしておくことをおすすめします。

例えば現職の給料に満足しておらず、よりお金を稼ぎたいからという理由なのであれば、大変な思いをしてまでWebデザイナーを目指す必要はない可能性もありますよね。

前述した通り、Webデザイナーは未経験者だとすぐに稼げる訳ではありません。別の仕事を探す選択肢も出てきます。

努力して実力をつけるまではそこまで高い給料は望めませんし、おそらく続かないでしょう。

また目指す理由によって企業選びも変わるので、最初に理由を再度確認しておいてくださいね。

自分に合った学習方法でスキルを身につける

Webデザインを学ぶ上で、続けやすい自分に合った学習方法を選ぶことも大切です。

学習方法は主に以下の3つ。

  • 専門学校に通う
  • スクールに通う
  • 独学で学ぶ

専門学校やスクールに通えば、講師やメンターに分からないことを聞きながら学習できるメリットや受講しながら実務制作に携われるメリットがあります。

短期間である程度の知識とスキルを学びたい人や専門家に見てもらいながら学びたい人におすすめですよ。

独学でもWebデザインは学べ、最近では無料で学べる学習サイトやYouTubeチャンネルもたくさんあります。

おすすめの学習サイトはドットインストールUdemyですね。教材のクオリティが高く、レベルに合わせて進めやすくなっているので独学で学ぶ人からも人気のサイトです。

コストを抑えながら自分のペースで学習できるメリットがありますが、間違った方法や非効率な方法で勉強することになる可能性もありますよ。

また1人で学習を続けるにはモチベーションの維持が難しいなどのデメリットもあるので、独学で続けられる人は限られます。

生活スタイルや性格などから最適な学習方法を見つけることが重要ですね。

インターンやアルバイトで実務経験を積む

Webデザインは未経験者でもアルバイトやインターンを募集している企業がたくさんあります。

事前にインターンやアルバイトで実務経験を積んでおくと、いざ就職した際に「なんか思ってたのと違う」と困ることはなくなりますよ。

学習を進めながら、現場での雰囲気を味わえたりWebデザインの仕事に携わらせてもらえるので、就職する前に経験しておくといいですね。

アルバイトやインターン先で実績が作れれば、そのまま採用してもらえる可能性もありますからね。

実践的な技術を働きながら学べて一石二鳥なので、これからWebデザイナーを目指したい方はぜひお試しください。

ポートフォリオを作成する

学習過程で作成したWebサイトなどはポートフォリオにまとめておきましょう。

ポートフォリオとはあなたの作品集で、実績や技術をアピールするためのものです。

Webデザイナーの採用では、提出が必須となっている会社がほとんどなので、必ず作成するようにしましょう。

格安のWeb制作会社には入社しない

いざ就職先を探すとなったとき、絶対に格安のWeb制作会社には入社しない方がいいです。

格安のWeb制作会社は薄利多売が基本で、1人のWebデザイナーが抱える案件数が多くなります。

そのため、給料が低いのに労働時間が長くなるという状況が生まれやすく、心身ともに疲弊してしまうんですよね。

Webデザイナーになって後悔した、やめとけば良かったと言っている人の多くがこのような会社に勤めている傾向があるのです。

また、人事評価は実力で適正に行われるかも事前に確認しておけるとベストですね。

企業を選ぶ際には、なんとなくで決めず給料面を重視するのか、働き方を重視するのかなど、自分の中で軸を決めてから探すと失敗しにくいですよ。

まとめ

今回はWebデザイナーはやめとけと言われる5つの理由や、現役Webデザイナーのリアルな声を紹介しました。

おさらいすると、Webデザイナーがやめとけと言われる理由は以下の5つ。

  • 給料が低い
  • 労働時間が長く残業が多い
  • デザインだけが出来ればいい訳ではない
  • キャリアパスが狭い
  • 将来性が怪しい

中には正しい部分もありますが、イメージやブラック企業に就職した人の経験談なども含まれるので、Webデザイナーはやめとけが全員に当てはまる訳ではありません。

Webデザイナーは実力をつければ収入が上がり、働き方も選べるようになる素敵な職業なので、これから目指したい方は今回紹介したやるべきことを実践してみてください。