フリーランスエンジニアとして活動を検討している人にとって気になるのは収入。クライアントからもらった金額がそのまま手取りになるわけではありません。
この記事に訪れたあなたは、
「会社員とは違うの?」
と疑問や悩みを抱いている方も多いのではないでしょうか。
手取りを理解しておかないとフリーランスエンジニアとして独立した後に、後悔してしまうかもしれませんよ。
フリーランスエンジニアはもらった報酬から、年金や保険料、所得税などの税金を差し引いた金額が手取りになります。
そんなこと言われてもいくらの報酬額だったらどのくらいの手取りがあるのか?っていちいち計算なんてしてられないですよね。年金や保険料、税率など、会社員時代は常に差し引かれているからこそ、わからないことだらけのはず。
そこで今回は、今回は、フリーランスエンジニアの手取り額を年収別に紹介しつつ、支払うお金の仕組みや手取りを増やすコツまで解説します。
この記事を読めば、フリーランスエンジニアとして理想の手取り額を獲得できるきっかけになるでしょう。
フリーランスエンジニアの仕事内容やメリット・デメリット、スキル、現実、末路など他にも知りたいことがある人は、以下の記事で網羅的に解説していますので、チェックしてみてください。
→フリーランスエンジニアとは?年収から案件内容、実態まで簡単に解説
目次
【年収別】フリーランスエンジニアの手取り額
ではさっそく、フリーランスエンジニアの手取り額を年収別に紹介します。下記の表に年収と年間・月間での手取り額をまとめました。
上の表を見てわかる通り、フリーランスエンジニアの年収と手取り額には大きな差がありますね。ちなみに、現在フリーランスとして働いている方が得ている年収の割合は、下記の通りです。
- 100万円~300万円:35.2%
- 300万円~500万円:24.9%
- 500万円~800万円:13.2%
- 800万円~1000万円:2.7%
もちろん住まいや家庭など、状況によって手取り額は変わります。しかし、現状フリーランスとして働く半数以上は、年収500万円未満(月の手取り額は約25万円)という事実は、抑えておきましょう。
とはいえ、上の表を見て「どうしてこんなに年収と手取り額が違うの?」と感じた方もいるはず。そこで下記からは、フリーランスエンジニアの年収からどんなお金が引かれているのか、年収から支払うお金について解説します。
フリーランスエンジニアが手取り額を知るには?年収から支払うお金
フリーランスエンジニアの手取りは、所得(年収ー経費)から控除を引いた金額に、下記のお金を支払った後で手元へ残るお金を指します。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税
- 保険料
- 年金
上記5つの支払額は、フリーランスエンジニアの所得額に応じて変わります。所得額が増えれば増えるだけ支払う額も高くなる仕組みですね。
とはいえ、支払う額は経費を引いた所得額をもとに決められるため、経費として計上するお金が多ければ支払う額はそれだけ少額になります。多くのフリーランスがまめに領収書を管理していたのは、少しでも支払う額を減らすための節税対策だったのですね。
ちなみに、上記5つのフリーランスが支払うお金について詳しく知り方は、下記の記事を参考にしてください。
→Comming soon
また、手軽にフリーランスエンジニアの手取り額を知りたい方は、下記のシュミレーションツールを使うのがおすすめです。年収と経費を入力すれば、手取り額はもちろん、支払うお金も詳しく理解できますよ。
参考 手取り額のシュミレーションツール個人事業主 税金・社会保険料計算シュミレーションさて、フリーランスエンジニアの手取りや年収から支払うお金を理解した方の中には、「フリーランスエンジニアにはなりたいけど、やっていけるか不安になってきた…」と感じている方もいますよね。
そこで、下記からはフリーランスエンジニアが手取りを増やす5つのコツをご紹介。支払う額を減らしたり、年収自体を上げられればフリーランスエンジニアとして理想の生活が送れるでしょう。
フリーランスエンジニアが手取り額を増やす5つのコツ
フリーランスエンジニアが手取り額を増やすコツは、下記の5つです。
- 青色申告で特別控除を受ける
- 仕事で使用したお金は経費で計上する
- 取引先と良好な関係を築く
- 新しい仕事を獲得する積極的な営業活動
- 高単価案件を獲得できるスキルの習得
5つのコツは、支払う額を減らす節税対策や年収UPに繋がります。ぜひ参考にしてください。ではそれぞれ解説していきますね。
青色申告で特別控除を受ける
青色申告で特別控除を受ければ、フリーランスエンジニアが年収から支払うお金の減額が可能です。
そもそも、フリーランスといった個人事業主は上記で解説した税金や保険料を支払う際、確定申告という手続きを行います。会社員の場合は、事前に給料から支払うお金を引いてもらえますが、フリーランスは支払いの手続きを自分で行わなければなりません。
その際、利用するのが申告書。申告書には「白色」と「青色」の2種類があり、青色申告を利用して確定申告を行えば、65万円もしくは10万円を所得から控除できます。
こう聞くと、「青色申告を利用して特別控除を受けるのが一番いいのでは?」と感じた方もいるでしょう。しかし、青色申告の特別控除を受けられるのは、個人事業主のみ。法人は受けられません。
また、事前に手続きをしておかないと特別控除が受けられないなど、一定の条件があるんです。とはいえ、事前に申請を出した個人事業主であれば効果的に支払う金額を減らせます。
個人事業主の中でも知らない方がいたり、名前は知っていても手間を惜しんで利用しない方もいる青色申告の特別控除。フロントエンドエンジニアになった際には、ぜひ活用したい特典ですね。
仕事で使用したお金は経費で計上する
フリーランスエンジニアが仕事で使用したお金は、経費で計上するよう心がけましょう。上記でも少し触れましたが、フリーランスが支払うお金は年収から経費・控除額を引いた金額に応じて決まります。
そのため、経費として計上するお金が多ければ多いほど、支払う金額は少なくなるんです。とはいえ、プライベートで使ったお金などをやみくもに経費として計上しても認められません。
しかし、仕事でお金を使うたび受け取ったレシートや領収書をこまめに管理しておけば、確定申告時に経費として計上できます。もちろん手間はかかりますが、自分の身を自分で守るフリーランスエンジニアにとって、お金の管理は非常に重要です。
「まぁ使っても稼げばいいでしょ。」と高を括っていては、足元をすくわれます。普段の支出や支払う額を減らすのは、収入を増やすことと同じくらい大切ですからね。
支払う額を少しでも減らせるよう、仕事でお金を使った際はレシートや領収書を受け取り、確定申告時に経費計上できるようにしておきましょう。
取引先と良好な関係を築く
取引先との良好な関係は、フリーランスエンジニアが獲得する収入の安定に繋がります。
会社の従業員でいる限り、毎月安定した給料がもらえる従業員と違い、フリーランスは自分で仕事を受け報酬を獲得します。そのため、仕事を受けていない間は収入が0円になるんです。
もちろん、その都度仕事を受け報酬を受け取るフリーランスもいます。しかし、仕事を受けられず収入が0円の期間があっては、不安になる方も多いでしょう。
仕事を受けた取引先から継続的に案件をもらえる良好な関係が築ければ、毎月安定した収入を獲得できます。取引先との関係は一期一会にせず、長期的な関係を築けるよう心がけましょう。
また、下記の記事ではフリーランスエンジニアが効果的に仕事を獲得する方法について詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→フリーランスエンジニアの案件獲得方法を解説!注意点や継続案件にする方法も
新しい仕事を獲得する積極的な営業活動
新しい仕事を獲得するため、積極的に営業活動を行いましょう。
上記でも解説しましたが、フリーランスは自ら仕事を獲得する働き方。営業活動なしでは、報酬を獲得するどころか、仕事自体ができませんよね。
クラウドソーシングやエージェントサービスを活用し、自分に適した案件を見つけるのも良いですし、SNSやポートフォリオサイトを駆使して積極的に自分を売り込むのも良いですね。
また、気になる企業へ直接問い合わせる方法も効果的でしょう。下の記事では、フリーランスエンジニアの効率的な仕事探しの方法について詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→フリーランスエンジニアの仕事探しの方法7選!収入を劇的に上げる秘訣とは?
高単価案件を獲得できるスキルの習得
報酬の高い仕事を獲得できるよう、需要の高いスキルを習得しましょう。下記の引用からわかる通り、フリーランスが獲得できる報酬はスキルや実績に応じて決まります。
フリーランスの場合、得られる報酬は、本人の能力に比例する。最新の技術を保有し、高い開発能力を持つなど、需要が高い人材には高い報酬が支払われることになる。
引用元:IT人材白書2016
そのため需要の高いスキルを習得すれば、仕事選びの幅が広がるだけでなく、高単価案件の獲得も可能です。いくら営業活動に励んでも、やる気をアピールするだけでは取引先から仕事を依頼される可能性は低いですよね。
プログラミングスキルはもちろん、プロジェクトの管理やチームマネジメントといった上流工程の仕事をこなせるスキルがあれば、獲得できる仕事の幅や報酬は飛躍的に向上します。
理想の報酬を獲得するのに必要なスキルやエンジニアと相性の良いスキル習得に侍務と良いですね。下の記事では、フリーランスエンジニアに必要なスキルについて詳しく解説しているので、良ければ参考にしてください。
→できなきゃやばい!フリーランスエンジニアの8つの必須スキルとおすすめ言語やスキルアップ方法も紹介
まとめ
今回は、フリーランスエンジニアの手取り額を年収別に紹介しつつ、支払うお金の仕組みや手取りを増やすコツまで解説しました。
手取りの仕組みを理解しておけば、フリーランスエンジニアとして獲得したい理想の報酬を計画的に実現できます。
今回紹介した手取りを増やすコツも参考にしながら、理想のフリーランスエンジニアの日常を送りましょう。