フリーランスプログラマーとは?仕事内容や実態、メリット、デメリット、独立方法も紹介

フリーランスプログラマー

「今の会社だとやりたいジャンルの開発ができない」
「自分の実力がどれだけなのか試してみたい」
「もっと自分の実力を発揮できる場所に行きたい」

など、正社員プログラマーとして働いていて物足りなさ・不満を感じている人もいるのではないでしょうか。そんな人におすすめの働き方がフリーランスです。

しかし、もしフリーランスになったとしても、「フリーランスプログラマー40歳定年説」があり、独立しても、将来的に生計を立てていけるのかと思ってなかなか独立に踏み切れない人もいるはず。

そこで本記事では、フリーランスとして独立するメリット・デメリットや、年齢を重ねても安定して稼げるフリーランスプログラマーになるためにやっておきたいことについて解説します。

フリーランスプログラマーとは

フリーランスプログラマーとは、企業に所属せず、「業務委託」という形で企業と契約を結んで働くプログラマーのことを言います。

フリーランスプログラマーは、企業に一切属さずに仕事を得る「独立型」と、普段は正社員として働き、仕事終わりや休日などの時間を使って働く「副業型」の2種類に分かれます。

いきなり独立してしまうと、仕事を得られない可能性があるため、副業型である程度の収入を得られるようになってから独立型フリーランスプログラマーを目指すのが一般的です。

フリーランスプログラマーの仕事内容や年収

フリーランスプログラマーとして独立したところで、仕事内容が自分と合わなかったり、稼げなかったりする事態は避けたいところです。そこで、フリーランスプログラマーの仕事内容や年収を見ていきましょう。

フリーランスプログラマーの仕事内容

フリーランスプログラマーの仕事は、「プログラマー」なので、基本的には事前に用意されている仕様書に沿ってコーディングを行います。そのため、仕事内容は自分で選べる以外はあまり企業に所属しているプログラマーと差が無いと思って良いでしょう。

フリーランスプログラマーはコードを書くのがメインです。ただ、「開発」という名目の案件だと、コーディングだけでなく、仕様設計などの上流工程も任されることがあります。

フリーランスプログラマーの年収

IPAが発表したフリーランスエンジニアの年収は、

年代 年収 割合
30代以下 300万円以下 35.3%
300万円〜500万円 27.9%
500万円〜700万円 19.1%
700万円〜1,000万円 8.8%
1,000万円以上 8.8%
40代 300万円以下 32.6%
300万円〜500万円 31.8%
500万円〜700万円 15.5%
700万円〜1,000万円 14.0%
1,000万円以上 6.2%
50代 300万円以下 31.2%
300万円〜500万円 29.8%
500万円〜700万円 19.7%
700万円〜1,000万円 17.0%
1,000万円以上 2.3%

となりました。これを見てみると、フリーランスエンジニアの年収は300万円以下、300万円〜500万円の層が多いことが伺えます。

IT業界全体の平均年収が450万円ほどということを考えると、フリーランスは正社員並もしくは正社員よりも少し上程度の稼ぎと言えるでしょう。

ただ、20代で年収1,000万円越えが8.8%いることもわかります。このように、日本は年功序列の面が強く、年齢が上がらないと給料も上がりにくいですが、フリーランスプログラマーは頑張り次第で高年収を稼げるチャンスがあるのは魅力的ですね。

フリーランスプログラマーの働き方は2種類

フリーランスプログラマーの働き方は客先常駐と在宅勤務の2種類。働き方によって生活スタイルも変わるので、働き方も確認しておきましょう。

客先常駐

客先常駐はその名の通り会社に出社して会社員と変わらないスタイルで働くことを言います。フリーランスは時間に融通が利きやすいとよく言われますが、客先常駐だと時間に融通の効く案件は少なく、基本的には9時出社18時退社と思っておきましょう。

特に大規模開発の現場だと、フリーランスや下請け企業の社員など様々な企業からプログラマーが集まります。そのため、勤怠管理が難しく、どうしても9時出社18時退社のスタイルになってしまうのです。

ただ、中小企業の開発現場だと外部のプログラマーがフリーランス数名程度というケースが多く、フレックスタイム制を採用している可能性も高めな傾向があります。

在宅勤務

在宅勤務では、会社へ行かずに自分の好きな場所で仕事を始められます。スタバでMacを開いているような働き方も、業務ルールが緩めの案件が多いフリーランスなら実現可能。

在宅勤務だと時間の管理が難しいので、期限を守ればOKということも多く、在宅案件は自分が働きやすい時間帯・場所で働けるので人気が高いです。

在宅勤務案件は実際ごくわずか

カフェなどでパソコンを開いている人たちがたくさんいる様子を見ると、フリーランスは在宅案件が多いと思うかもしれませんが、実際のところは客先常駐が大半で、在宅案件の数は限られています。

在宅案件はクライアントとすぐに連絡を取れないのが難点。確認事項を確認するにも時間がかかってしまいます。そのため、経験の浅いプログラマーだと在宅案件は獲得しにくいです。

在宅案件を獲得できる実務経験の目安は大体3年ほど。そのため、自由な働き方を実現したくて今すぐ独立したい若手のプログラマーは、独立した後に在宅案件を獲得できるだけのスキルがあるか一旦振り返ってから独立するかどうかを決めましょう。

フリーランスプログラマー3つのメリット

フリーランスは自由度の高い働き方が魅力。実際にフリーランスとして働いてみて、企業に所属していたときのような取り決めがないことでストレスなく働けるようになったという人も多いです。

確かにフリーランスは色々な面で融通が利きやすく、プライベートとの両立や自己実現もしやすいという声がありますが、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。フリーランスプログラマーの3つのメリットを紹介していきます。

時間の使い方が自由

客先常駐だと正社員と変わらない生活スタイルになりますが、クラウドソーシングを経由して成果物に対して報酬が支払われる仕組みの案件を獲得したり、エージェントに紹介してもらったりして在宅案件を獲得すれば、自分の好きな時間を選んで働けます。

例えば元々夜型で、朝〜夕方の8時間労働スタイルよりも、昼〜夜の8時間労働スタイルの方がパフォーマンスを発揮できるという人や、昼に1〜2時間昼寝を挟んだ方が午後に仕事に集中して取り組めるという人もいるでしょう。在宅案件なら成果物さえ納品すれば、働く時間は関係ないので、自分の体調・生活スタイルに合った働き方ができます。

また、フリーランスなら週何日、1日何時間稼働するかも自由。そのため、プライベートと仕事の両立もしやすいです。

仕事を選べる

フリーランスならどの案件で働くか選ぶのは自分次第。

会社で働いていて、古い言語での開発をしていてスキルを伸ばせなかったり、取り入れたい技術があるけれども前例がないからと却下されてしまったりした経験を持っている人は多いのではないでしょうか。

そこで自分で仕事を選べるフリーランスなら、自分が挑戦してみたい技術にもガンガン挑戦できます。正社員以上に実力主義の世界なので、頑張りも評価されやすく、自分が希望すrキャリアを実現しやすいです。

自分のスキルに見合った現場で働ける

実力主義のフリーランスなら、自分のスキルを正当に評価してもらえます。

日本の企業は年功序列の面が強く、自分より仕事ができない上司のもとで働かなければいけないケースも多いです。また、頑張ってもなかなか評価してもらえず昇進できないこともよくあります。

フリーランスの場合は持っているスキルと経験がすべて。書類選考と面接で案件への参画が決まるので、自分のレベルに合った現場で働けます。

フリーランスプログラマー3つのデメリット

フリーランスプログラマーはたしかに魅力的な働き方ですが、良い面ばかりではありません。デメリットを理解せずに独立した後に、後悔して正社員に戻ってしまう人も少なからずいます。

独立した後に後悔しないためにも、デメリットを理解することは大切です。それではフリーランスのデメリットを確認していきましょう。

将来性が保証されていない

正社員だと余程景気が悪化しない限りリストラになることはありませんが、フリーランスだといつ仕事が得られなくなるかわかりません。そのため、常に先回りをして万が一に備えて貯蓄をしたり、新しい技術をスキルを身に着けたりしなければいけません。

フリーランスプログラマー40歳定年説とは

フリーランスプログラマー40歳定年説とは、その名の通り、フリーランスプログラマーは40歳を越えると仕事を得られなくなるという説です。

IT業界の仕事の中でもプログラマーの仕事は下流工程にあたり、経験の浅い若手が基本的に担当します。多くのプログラマーは30代〜40代のうちに上流工程へ移動し、プログラミング業務は行いません。

そのため、プログラミング業務は若手に優先的に回されるようになりますし、40代になっても上流工程に行けないということは何かしら問題があるのではと思われ、プログラマーは40代に入ると仕事を獲得しにくくなります。

実際に筆者も客先常駐の案件で働いていた経験がありますが、基本的にプログラミング業務をしているのは若くても30代前半の人で、40代の人はいませんでした。

したがってフリーランスプログラマーとして働く場合なら、「一生プログラミング業務でいいや」という考えはNG。キャリア計画を立てたうえで独立する必要があります。

やらなければいけない事務作業が多い

フリーランスとして働く場合の面倒な仕事が収支計算などの経理周りです。

会社員として働いていれば、会社の経理担当がお金周りの手続きを済ませてくれるので、経理周りの手続きも年末調整でお金が戻ってくるなら手続きをする程度でしょう。

それに対してフリーランスは税金の計算や領収書の精算などの経理・事務手続きをすべて自分で行わなければいけません。

働けなくなった時の保証がない

会社員だと怪我や病気で働けなくなったら休業補償が受け取れますが、フリーランスには補償制度がありません。そのため、フリーランスとして働くときは、保険に加入しておくなど備えが必要になります。

未経験からフリーランスプログラマーになる4つのステップ

それでは、未経験の状態からフリーランスプログラマーになるためには、どんなスキルを身に着け、どのような工程で独立すれば良いのでしょうか。フリーランスプログラマーになるための4つのステップを紹介します。

STEP1:プログラミングを学ぼう 

未経験からフリーランスプログラマーを目指すなら、まずはプログラミングができないと何も始まりません。

プログラミング言語はJava・PHP・Ruby・Pythonなど様々な言語があり、用途によって選ばれる言語は異なります。

中でも初心者におすすめの言語がJavaです。Javaは人手不足になりやすい大規模開発の現場でよく用いられている言語であり、Javaを取り扱う企業は未経験OKなことが多い傾向にあります。他の言語にも応用が利きやすいので、まずJavaでのアプリケーションに挑戦してみましょう。

STEP2:プログラマーとして働いてみよう

正直未経験からいきなりフリーランスとして独立するのはおすすめしません。基本的にフリーランスは実務経験3年以上、簡単な案件でも実務経験1年以上のものばかり。実務未経験は避けられる傾向にあります。

せっかくフリーランスになったのに仕事が得られない状況は避けたいでしょう。そのため、まずはプログラマーとして1年は企業に所属して経験を積みましょう。

STEP3:いくつかの現場で経験を積んだら独立しよう

先ほど解説したとおり、できれば3年、最低1年は企業に所属して経験を積んだら独立しましょう。客先常駐の企業に所属している場合は、できればいくつかの現場で複数の言語での開発現場を経験すると、得られる仕事の幅が広がるのでおすすめです。

STEP4:経験を積んでキャリアアップを目指そう

次の段落でも解説しますが、フリーランスプログラマーはキャリアアップを考えておかないと将来的に仕事を得られなくなってしまう可能性が高いです。そのため、マネジメントに進みたいか、幅広いスキルを持ったエキスパートを目指すかキャリアプランをよく考え、様々な案件に参画してキャリアアップを目指しましょう。

安定して稼げるエンジニアになるためには

フリーランスはよく不安定と言われます。特に独立したばかりのフリーランスプログラマーは月によって得られる仕事の量の差が大きいということも多いです。

そこで安定して稼げるフリーランスプログラマーになるためには、どんな点を意識すべきか、解説していきます。

お得意様を2社以上作る

やはり固定のクライアントがいるのといないのとでは差が大きいです。固定のクライアントがいれば、仕事に困ることはありません。

ただ、フリーランスはいつクライアントから仕事を切られてもおかしくない立場です。そのため、最低2つ以上お得意様を作り、常時仕事に困らない状態にしておきましょう。

得意分野を1つ以上持つ

得意分野というのは、言語やクラウド、データベースなど何でも良いです。1つ得意と言える分野を持ち、着実に経験を積んでいけば、単価の高い案件を獲得できるようになります。

特に今はデータサイエンスやクラウドの分野の需要が高いです。しかし、この分野は今注目されている分、将来的には使いこなせるエンジニアの数が増え、単価も落ち着く可能性があります。そのため、将来的に伸びそうな分野を探して、先読みしてキャリアを積んでいくのも良いかもしれませんね。

マネジメント経験を作る

フリーランスとして働くなら、いつまでのプログラミング業務を行うのではなく、マネジメントポジションにも挑戦しましょう。実際にフリーランスプログラマーは40代に入る前に、プログラマーからSETなどのマネジメントポジションへ移動している人が大半です。

ただ、フリーランスは自分が持っているスキルを切り売りするのが基本であり、下流工程から上流工程へ移動するのは正社員よりも難しいでしょう。そのため、できれば独立する前にマネジメント経験を積んでおくのがおすすめです。

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まとめ

フリーランスプログラマーは、

「流行りの開発がしたい」
「時間・場所に融通の利く場所で働きたい」

などといった希望を叶えてくれる働き方です。しかし、甘い話ばかりではなく、無計画に独立して、仕事が得られない、同世代よりも給料が低いなどの問題に直面してしまう人が多いのも事実。

そのため、フリーランスプログラマーになるためには、独立する前にキャリアプランをしっかり立てて、それを実現できるように案件を選んで経験を積んでいくことが大切です。これさえできればフリーランスプログラマーでも将来安泰でしょう。

自分が将来どんなことがやりたいのかをイメージして入念に準備をし、フリーランスへの独立を実現しましょう。