フリーランスエンジニアにおすすめの資格5選!案件獲得に効果的な理由も紹介

「フリーランスエンジニアに資格って必要なの?」
「資格を取得するメリットを理解してから取得するかを判断したい」
「資格の種類が多すぎて、どれを取ればいいのかわからない…」

「資格があれば何かに役立つかも…」そんなイメージから、資格を取得しようか迷う人も多いですよね。

結論、取得する資格次第ではフリーランスエンジニアの案件獲得等が有利に進みます。ただ資格は数多くあるため、どれを選べばいいのかわからない人もいるはず。

そこで、今回はフリーランスエンジニアにおすすめの資格を、勉強時に活用できる書籍・本も交えて紹介します。フリーランスエンジニアが資格を取得するメリットや成功するコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

資格はフリーランスエンジニアの案件獲得に効果的

冒頭でお伝えした資格取得がフリーランスエンジニアの案件獲得に効果的だといえる理由は次のとおりです。

  • スキルレベルの証明に役立つから
  • 取引先に『目標に向かって努力できる人』という印象を与えられるから

書面や口頭で自分の持つスキルレベルを説明するのは簡単ではありません。日々学習を進めても、どのスキルレベルまで達しているのかは想像するしかないからです。

ただ、資格があれば取引先に説明しにくいスキルレベルを一目で伝えられ、信頼を得られやすくなります。

また、資格を取得するには受験日までに勉強を積む必要があるため、『目標に向かって努力できる人』という印象も取引先に与えられるのです。

フリーランスエンジニアの仕事は、トラブルが生じても必ず納期までに終わらせなければなりません。そのため、目標に向かって努力できる人なら仕事を任せられると判断されるのです。

フリーランスエンジニアにとって資格は必須ではありませんが、取得するとメリットもたくさんあるので、次で解説します。

フリーランスエンジニアが資格を取得する5つメリット

ここからは、フリーランスエンジニアが資格を取得するメリットを具体的に解説します。

  • 案件の応募条件をクリアしやすくなる
  • スキルアップにつながる
  • 専門性を証明しやすくなる
  • スキルレベルの高い案件を獲得しやすくなる
  • 最新技術や知識を習得できる

案件の応募条件をクリアしやすくなる

取引先は資格保有者を採用するケースもあるため、フリーランスエンジニアが資格を取得すると案件の応募条件がクリアでき仕事が得やすくなります。

取引先が希望する依頼相手は豊富なスキルを持ち、求めるレベルの仕事ができる人。しかし、スキルを見える形にすることは難しいため、資格保持者で募集をかけるのです。

資格にはレベル分けされているものもあるため、特定の資格保持者を案件応募の必須スキルとして募集をかける場合もあります。

たとえば、AWS認定試験にはレベル別に12種類の資格があるのです。求めるレベルのAWSエンジニアを採用するために、次の案件では特定の資格保有者で募集をかけます。

出典:求人ボックス

このように案件の応募条件がクリアできれば、仕事を得やすくなります。その他にも、案件を獲得する方法を次の記事に記載しているので、参考にしてください。

フリーランスエンジニア仕事の取り方7選!やってはいけない失敗する方法も

スキルアップにつながる

資格取得の勉強を通じてスキルを高められる点も、フリーランスエンジニアが資格を取得するメリットの1つです。

資格試験は、得意な分野だけでなく苦手な箇所も理解しなければ合格はできません。そのため、資格取得に向けた勉強を通して知識を増やす必要があります。

例えば、ネットワークスペシャリスト試験の合格にはネットワークシステムの構築だけでなく、システムを構成する機器やソフトウェアなどの知識も必要です。

合格ライン以上の得点を取るには、資格取得に必要な知識を網羅した学習をしなければなりません。そのため資格取得の勉強をすることで、スキルアップにつながるのです。

専門性を証明しやすくなる

フリーランスエンジニアの仕事は専門範囲が広いため、資格を取得すると専門性を証明しやすくなるメリットがあります。

ここでいう専門性とは、エンジニアの専門分野で特定の業務を指す言葉です。たとえば、クラウドエンジニアはクラウド上でアプリ開発やシステム設計などを行います。

アプリ開発には、データベースの管理や運用、セキュリティの制御など多岐に渡る業務があるのです。専門性の具体例として、データベースの管理を取り上げてもスキルレベルによって作業内容は異なります。

そのため、取引先にどれだけ専門的な業務ができるのかを伝えるのは困難です。ただ、資格があればその専門性を証明しやすくなります。

資格名を伝えれば、スキルレベルと共に専門性も紐づけられますからね。

たとえば、下記の口コミのように、SAA(Solutions Architect-Associate)を取得すれば、適切なクラウドの設計がアソシエイトのスキルで可能と一言で伝わるのです。

資格を取得すれば、書面や口頭で専門性を簡単に伝えられます。

スキルレベルの高い案件を獲得しやすくなる

フリーランスエンジニアの資格取得は、スキルレベルの高い案件を獲得しやすくなる点でもメリットがあります。

資格を取得すると、身につけた知識やスキル、実績をアピールしやすくなるため、スキルレベルの高い案件の獲得に繋がります。

スキルレベルの高い案件とは、プロジェクトリーダーや要件定義の業務などのことです。

たとえば、PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェショナル)保有者になるとプロジェクトリーダー向けの案件を獲得しやすくなります。ただし、PMPは豊富な知識やスキルだけでなく、マネジメントの実務経験がなければ受験できません。

つまり、PMPを取得していれば取引先にマネジメントの実務経験があることをアピールできるのです。

実績があれば取引先に「このエンジニアには任せられる!」と判断されやすく、スキルレベルの高い案件獲得に繋がります。

最新技術や知識を習得できる

フリーランスエンジニアが資格を取得すると、最新技術や知識を習得できるメリットがあります。

IT業界は、技術の移り変わりが激しい業界です。以前までは、データの保存や共有にサーバーが利用されていましたが、今ではクラウドが主流になりつつあります。

たとえばAmazonが提供するAWSを取得すれば最新技術や知識を習得でき、IT技術への移り変わりにも対応できるのです。

新しい技術を身につけなければ、フリーランスエンジニアとして案件を獲得することは難しくなります。そのため最新技術や知識を身につけた証として、資格取得が効果的なのです。

フリーランスエンジニアにおすすめの資格7選

フリーランスエンジニアが資格を取得するメリットをおさえたところで、ここからはフリーランスエンジニアにおすすめの資格を紹介します。

  • Linux技術者認定
  • AWS認定資格
  • ORACLE MASTER
  • ネットワークスペシャリスト
  • PHP技術者認定試験
  • PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
  • ITストラテジスト試験

Linux技術者向け「Linux技術者認定」

Linux技術者認定は、Linuxを利用したネットワークの運用や管理などの技術力を認定する資格です。Linux技術者認定には、世界標準の『LPIC』と日本独自の『LinuC』があります。

Linuxは世界的に高いシェアを持つOSであり、主流の技術になりつつあるクラウドにも利用されています。そのため今後もLinux技術の需要は高く、Linux技術者認定を取得しているエンジニアは重宝されるメリットがあるのです。

『LPIC』と『LinuC』の選択して、将来的に海外で転職しグローバルな働き方を目指すなら『LPIC』を、日本で仕事をするのなら『LinuC』の受験がおすすめ。

世界と日本の各市場に合わせた資格内容になっているため、実用的なスキルが身につきます。

それぞれの資格の詳細は次のとおりです。

LPIC 科目数 試験時間 出題形式 合格条件 資格の有効期間
LPIC-1認定 2科目 各90分 多岐選択式と記述式 2科目とも合格 5年
LPIC-2認定 2科目 各90分 多岐選択式と記述式 LPIC-1認定を保有し、2科目とも合格 5年
LPIC-3認定 3科目のうち1科目選択 90分 多岐選択式と記述式 LPIC-2認定を保有し、3科目のうちいずれか1科目に合格 5年
LinuC 科目数 試験時間 出題形式 合格条件 合格の要件
LinuCレベル1 2科目 各90分 多岐選択式と記述式 2科目とも合格 2科目とも5年以内に合格する
LinuCレベル2 2科目 各90分 多岐選択式と記述式 LinuCレベル1の認定を保有し、2科目に合格 2科目とも5年以内に合格する
LinuCレベル3 3科目のうち1科目選択 90分 多岐選択式と記述式 LinuCレベル2の認定を保有し、かつ3科目のうちいずれか1科目に合格 専門試験のため3科目とも別々の認定となる。いずれか1科目に合格すればLinuCレベル3の専門分野を取得できる

また『LPIC』と『LinuC』は共にステップアップ式の資格のため、基礎知識から習得し徐々にレベルを上げるような学習を進めなければなりません。

そのためLinux技術者認定を取得することでスキルアップが可能です。

「Linux技術者認定」の取得に役立つおすすめ本

『LinuC』の受験対策を行うのにおすすめの本が『本気で学ぶLinux実践入門』です。Linuxの基礎から実用知識まで幅広く学習できる本のため、1冊で豊富な知識を習得できます。

Linuxの操作や管理方法などが身につくため、実践的な学習が可能です。実践を意識した本のため、業務でも役に立つ1冊になります。

インフラエンジニア向け「AWS認定資格」

AWS認定資格は、Amazon Web Servicesの専門知識やスキルを認定する資格です。レベル別(基礎、アソシエイト、プロフェッショナル、専門)で12種類に分かれています。

AWSは主流技術になりつつあるクラウドであり、Amazonが提供している基盤です。

AWS認定資格を取得すると、データ保存やコンテンツ配信でAWSの構築や設計、運用などのスキルを証明できます。

専門分野に特化した資格のため、AWS認定資格を取得すると需要の高いクラウドの専門性を示せるのです。

それぞれの資格の詳細は次のとおりです。

基礎レベル 対象 受験の目安となるAWS実務経験数 試験時間 出題数 出題形式 合格基準
Cloud Practitioner (クラウドプラクティショナー) AWSサービスの全体的な基礎知識があり、適切な説明が可能な人 6ヶ月程度 90分 65問 択一選択(※1)と複数選択(※2) 700点/1000点

※1:4つの選択肢のうち、正解が1つの形式
※2:5つ以上の選択肢のうち、正解が2つ以上の形式

アソシエイトレベル 対象 受験の目安となるAWS実務経験数 試験時間 出題数 出題形式 合格基準
Solutions Architect(ソリューションアーキテクト) AWSクラウドで適切な設計が可能な人 1年以上 130分 65問 択一選択と複数選択 720点/1000点
Developer(デベロッパー) AWSでアプリケーション開発やデプロイ、デバックが可能な人 1年以上 130分 65問 択一選択と複数選択 720点/1000点
SysOps Administrator (シスオプス アドミニストレーター) AWSクラウドでワークロードの管理や運用、保守が可能な人 1年以上 180分 65問 択一選択と複数選択、実技試験 720点/1000点
プロフェッショナルレベル 対象 受験の目安となるAWS実務経験数 試験時間 出題数 出題形式 合格基準
Solutions Architect(ソリューションアーキテクト)) AWSクラウドで複雑なシステム設計が可能な人 2年以上 180分 75問 択一選択と複数選択 750点/1000点
DevOps Engineer(デブオプス エンジニア) AWSクラウドでアプリケーションのデプロイと運用プロセスの自動化が可能な人 2年以上 180分 75問 択一選択と複数選択 750点/1000点
専門レベル 対象 受験の目安となるAWS実務経験数 試験時間 出題数 出題形式 合格基準
Advanced Networking(アドバンスドネットワーキング) AWSサービスでネットワークソリューションのアーキテクチャの設計と実装が可能な人 2年以上の実務経験かつ、各分野で5年以上の実装経験 170分 65問 択一選択と複数選択 750点/1000点
Data Analytics(データアナリティクス) AWSサービスで分析ソリューションの設計や構築、保護が可能な人 2年以上の実務経験かつ、各分野で5年以上の実装経験 180分 65問 択一選択と複数選択 750点/1000点
Database(データベース) AWSサービスの適切なデータベースソリュウーションの設計や提案が可能な人 2年以上の実務経験かつ、各分野で5年以上の実装経験 180分 65問 択一選択と複数選択 750点/1000点
Machine Learning(マシンラーニング) AWSクラウドで機械学習および深層学習の開発や設計、実行が可能な人 2年以上の実務経験かつ、各分野で5年以上の実装経験 180分 65問 択一選択と複数選択 750点/1000点
Security(セキュリティ) AWSクラウドでワークロードのセキュリティ制御や暗号化、アクセス制限が可能な人 2年以上の実務経験かつ、各分野で5年以上の実装経験 170分 65問 択一選択と複数選択 750点/1000点
SAP(サップ) AWSクラウドでSAP認定とサポートの要件に沿って設計が可能な人 2年以上の実務経験かつ、各分野で5年以上の実装経験 170分 65問 択一選択と複数選択 750点/1000点

AWS認定試験には、受験の前提条件がないため、どの種類の資格からでもチャレンジが可能です。

そのためどの資格を取得するべきか悩む場合は、アソシエイトレベルのソリューションアーキテクトの受験から挑戦することをおすすめします。AWSクラウドの設計に関する資格のため、需要が高い技術だからですよ。

「アソシエイトレベルのソリューションアーキテクト」の取得に役立つおすすめ本

アソシエイトレベルのソリューションアーキテクトの学習におすすめなのが『AWS認定ソリューションアーキテクト』になります。

本の内容は、概要や練習問題、模擬試験および用語集が1冊にまとまっているため、網羅的な学習が可能です。

内容の理解を高めるために図解が多い特徴があります。言葉で説明すると長文になり、わかりにくい内容でも一目でわかるように工夫されているのです。

データベース技術者向け「ORACLE MASTER」

ORACLE MASTERは、Oracle Databaseの技術力を認定する資格です。レベル別(Bronze、Silver、Gold、Premium)に4種類あります。

ORACLE MASTERはオラクル本社主催のOracle Certification Programと提携しているため、取得すれば海外でも一定のスキルを証明でき、グローバルな活躍が可能です。

オラクル社のデータベースは国内外で高いシェアがあります。そのため市場価値や需要が高い資格です。

そのためORACLE MASTERを取得し、データベース管理に必要な運用や保守、削除操作などのスキルを身につければ案件を獲得しやすくなるメリットがあります。

それぞれの資格の詳細は次のとおりです。

前提資格 試験時間 出題数 出題形式 合格ライン
ORACLE MASTER Bronze DBA なし 120分 70問 選択問題 65%
ORACLE MASTER Silver DBA なし 120分 70問 選択問題 60%
ORACLE MASTER Gold DBA ORACLE MASTER Silver DBAを取得していること 120分 68問 選択問題 57%
ORACLE MASTER Premium DBA 詳細未定(※3)

※3:公式ホームページに詳細の記載がないため、更新され次第記載する予定

またORACLE MASTERは2020年から新体制になり、2点の変更がありました。

  • 資格の有効期限が無期限になる
  • Silverから受験が可能になる

Bronzeはデータベースの基礎知識のため、Silverからの挑戦がおすすめです。

「ORACLE MASTER Silver DBA」の取得に役立つおすすめ本

ORACLE MASTER Silver DBAを取得するためにおすすめの本が『オラクルマスター教科書 Silver DBA Oracle Database Administration Ⅰ』 になります。

出題範囲を網羅し丁寧な解説と練習問題や模擬試験もついているため、試験をイメージした学習が可能です。

また、模擬試験はスマホでも解答できるWebアプリが付いているため、スキマ時間でも学習が進みますよ。

ネットワーク技術者向け「ネットワークスペシャリスト」

ネットワークスペシャリスト試験は、目的に沿ったネットワークシステムを構築し維持するための技術力を認定する試験です。

そのためネットワークの要件定義から運用や保守まですべての業務が出題範囲になります。ネットワークの知識を応用した最適な構築や維持ができるのかも問われるのです。

資格を取得すれば、ネットワークに関する深い知識と技術を身につけていると証明できるため、スキルレベルの高い案件を獲得しやすく市場価値が高くなるメリットがあります。

前提資格 試験時間 出題数 出題形式 合格ライン
ネットワークスペシャリスト試験 なし 午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
午前Ⅰ:30問
午前Ⅱ:25問
午後Ⅰ:3問中2問解答
午後Ⅱ:2問中1問解答
午前ⅠとⅡ:択一選択
午後ⅠとⅡ:記述
全ての試験で60点以上取得

ただし、ネットワークスペシャリスト試験は難易度が高く、毎年合格率が14%ほどです。4つの項目で1日がかりの試験のため、集中力を切らさないことが合格への鍵になります。

「ネットワークスペシャリスト試験」の取得に役立つおすすめ本

ネットワークスペシャリスト試験の学習を進めるうえでおすすめの本が』『徹底攻略 ネットワークスペシャリスト教科書 令和5年度』です。

練習問題が豊富なため、受験を意識した学習が進められます。また、内容理解できるとステップアップできる本の構成のため、理解度がわかりやすいです。

また過去問の解説もあるため不明点をすぐに解決でき、効率よく学習ができます。

PHPプログラマー向け「PHP技術者認定試験」

PHP技術者認定試験は、プログラミング言語であるPHPの技術力を認定する試験です。レベル別に4種類あります。

初級では基礎知識が問われ、学生から社会人になり立ての人向けの試験です。上級は、実用的なプログラミングスキルが求められるため、実務経験を積んだエンジニアが対象の試験になります。

PHP技術者認定試験を取得すると、PHPのスキルレベルを証明できるため、WebアプリケーションやWebサイトを作成する業務の案件で有利にはたらくのです。

それぞれの資格の詳細は次のとおりです。

前提資格 試験時間 出題数 出題形式 合格ライン
PHP5技術者認定初級試験 なし 60分 40問 選択式 70%
PHP7技術者認定初級試験 なし 60分 40問 選択式 70%
PHP5技術者認定上級/準上級試験 なし 120分 60問 選択式 70%以上:上級試験合格
50~70%未満:準上級試験合格
PHP8技術者認定上級/準上級試験 なし 120分 30問 選択式 70%以上:上級試験合格
50~70%未満:準上級試験合格

PHP技術者認定試験は初級が2015年に、上級は2020年にバージョンアップされ新たにPHP7とPHP8が加わりました。

初級のPHP5とPHP7、上級のPHP5とPHP8の違いは出題範囲です。PHP7とPHP8は最新技術に対応した試験のため、これから受験する場合は初級ではPHP7を上級ではPHP8を取得すると最新技術や知識を身につけられます。

「PHP8技術者認定試験」の取得に役立つおすすめ本

最新バージョンのPHP8技術者認定試験の試験対策を行う際におすすめする本は、『独習PHP 第4版』になります。

基礎から上級試験に合格する知識が1冊で網羅されており、実用的なスキルまで身に付けられる本です。また解説や例題、練習問題とステップアップ形式で学習を進められます。

プログラミング言語のPHPでWebやアプリケーション開発を行うための基礎知識やデータベース提携、セキュリティに関しても丁寧に解説がある本です。

プロジェクトマネジメント向け「PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)」

PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)は、プロジェクトマネジメントの専門性を認定する試験です。ITエンジニアが受験する他の資格とは異なり、取得するには手順を踏まなければなりません。

PMPを取得する手順は次のとおりです。

  • PMIサイトでアカウントを取得する
  • PMIサイトで職務経歴を登録する
  • 受験資格を確認する(※4)
  • PMIサイトでプロジェクトマネジメント教育(35時間)の受講内容を登録し、申し込み内容確認書を受領する
  • 試験を予約する
  • 受験する

※4:過去8年以内に次の期間プロジェクトマネジメント経験が必要です。

  • 4年制大学卒業の人は36ヶ月
  • 高校卒業の人は60ヶ月

PMPは受験資格があるため、資格取得までハードルが高いです。

しかし、プロジェクトを管理するためのスケジュール調整や人材とコストなども調整できるスキルが必要なため、PMPを取得すればプロジェクトマネジメントの専門家であることを証明できます。

PMPを取得すれば、スキルレベルの高いプロジェクトマネジメント業務の案件を獲得しやすくなるメリットがあるのです。

試験時間 出題数 出題形式 合格ライン
PMP 230分 180問(5問は予備問題であり採点に影響しない) 択一選択や複数選択、穴埋めなど 公表なし

PMPには資格の有効期限があるため、3年毎に更新手続きが必要です。

資格の更新はPMIサイトから行います。更新方法は、プロジェクトマネジメント業務を行うことや教育プログラムを受講すると獲得できる学習単位(PDU)を3年間で60PDU登録すれば完了です。

「PMP」の取得に役立つおすすめ本

PMPを取得するためのおすすめの本は『PMP完全攻略テキスト』です。各章に練習問題があり巻末には模擬試験もあるため、実践に近い形式で学べます。

プロジェクトの計画から作業までのマネジメント方法や軌道に載せるための高いパフォーマンスをするチーム作りなど実践的な知識も身につく本です。

また、PMPは他のエンジニアの資格とは異なり、受験までに手順を踏む必要があるため、試験の概要や受験手続きなど初めて受験する人にも便利な情報を載せています。

ITコンサルタント向け「ITストラテジスト試験」

ITストラテジスト試験は、ITコンサルタントの専門性を認定する試験です。

ITストラテジスト試験は、ITの知識や技術を駆使した経営戦略を立てるための能力や推進力などが問われます。

ITコンサルタントは企業のIT戦略の舵を取る業務のため、ITストラテジスト試験を取得することで専門性を証明できるメリットがあります。

それぞれの資格の詳細は次のとおりです。

前提資格 試験時間 出題数 出題形式 合格ライン
ITストラテジスト試験 なし 午前Ⅰ:50分
午前Ⅱ:40分
午後Ⅰ:90分
午後Ⅱ:120分
午前Ⅰ:30問
午前Ⅱ:25問
午後Ⅰ:4問中2問解答
午後Ⅱ:3問中1問解答
午前ⅠとⅡ:択一選択
午後Ⅰ:記述式
午後Ⅱ:論述式
午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰは各60点以上/100点
午後Ⅱは、A~DのランクでAランクを取得

ITストラテジスト試験は難易度が非常に高い試験のため、毎年の合格率は15%ほどです。特に論述試験の項目が難しいため、合格点に到達するための論述対策をする必要があります。

「ITストラテジスト試験」の取得に役立つおすすめ本

ITストラテジスト試験の試験対策をするうえでおすすめな本が『オールインワン パーフェクトマスター ITストラテジスト 2023年度版』です。

試験に必要な知識や記述と論述のテクニックもわかるため、重要なポイントが学べる本になります。

特に論述試験への対策が手厚く、論述するための知識や書き方を丁寧に解説している本です。頻出する分野やテーマを分析し本にしているため、試験対策を効率良く行えます。

フリーランスエンジニアが成功する4つのコツ

フリーランスエンジニアとして成功するには、資格取得以外に何をするべきなのか気になる人もいますよね。

そこで、ここからはフリーランスエンジニアが成功する4つのコツを解説します。

  • 日々新しい技術を習得する
  • 取引先との信頼関係を築く
  • 人間力を高める
  • エージェントサービスの活用で高単価案件を獲得する

日々新しい技術を習得する

IT業界は新しい技術が次々と出てくるため、日々新しい技術を習得することでフリーランスエンジニアとして成功しやすくなります。

新しい技術のおかげで私たちの生活は便利になる一方で、エンジニアには常に新しい知識やスキルが必要になるのです。

もし日々新しい技術を習得しなければ、案件が獲得できなくなります。どの企業も新しい技術に対応するために、必要な知識やスキルを身に付けているエンジニアを採用しますからね。

新しい技術を必要とする案件が増え、需要も増します。そのため、IT技術の最新情報を知り、日々技術を習得しなければフリーランスエンジニアとして活躍できません。

取引先との信頼関係を築く

取引先との信頼関係を築くと継続的に案件を獲得しやすくなるため、フリーランスエンジニアは成功へと近づけます。

フリーランスエンジニアが取引先と信頼関係を築くには、納期を守ることが重要になります。納期が遅れてしまうと、次の工程のスケジュールにも影響が出て迷惑をかけるからです。

また、仕事の進捗状況や問題点の相談など、必要な連絡も取引先と取れれば信頼が増します。そうすれば、取引先から「引き続き仕事をお願いしたい!」と信頼してもらえるのです。

取引先と信頼関係を築ければ、継続的に案件を獲得することに繋がるので、フリーランスエンジニアとして成功しますよ。

人間力を高める

フリーランスエンジニアにはコミュニケーション力と忍耐力が必要なため、人間力を高めると成功しやすくなります。

フリーランスエンジニアの仕事は1人では完結できません。必ず周りの人と関わるため、コミュニケーション力が必要です。

たとえば、システムの新規開発を行う場合、エンジニア同士でさまざまな意見を出してより良いシステムを作ることがベスト。そのためには気が付いたことは意見として発言するべきです。

また、急な納期変更が起きても、投げ出さず努力する忍耐力も大切。仕事を計画通りに進めても、急に納期が早くなることがあるため「必ずやり遂げる!」という強い気持ちで努力することが重要です。

人間力を高めれば、周りと上手く関われるコミュニケーション力とトラブルにも対応できる忍耐力が身に付けられるため、フリーランスエンジニアとして成功します。

エージェントサービスの活用で高単価案件を獲得する

フリーランスエンジニアが成功するコツに、エージェントサービスの活用で高単価案件を獲得するというのがあります。

なぜなら、エージェントを利用すると中・長期的に安定した収入を得やすいからです。

フリーランスエンジニアとして成功するには、継続的に案件を獲得し安定した収入を得る必要があります。

ただ、仕事を行いながら自分で案件を獲得するために「どうやって営業をすればいいの?」と疑問に感じる人もいますよね。

また仕事を継続的にもらうだけでなく、希望条件に沿った案件を獲得したいと感じる人もいるはず。

そんな人におすすめなのが、『フリーランスのミカタ』です。


出典:フリーランスのミカタ

フリーランスのミカタは、通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価な案件を豊富に取り揃えるエージェントサービスです。

具体的には下記のような案件が多く掲載されているため、収入が不安定といわれるフリーランスでも、中・長期的に安定した収入を獲得できます。

  • 週5日(7時間/日、140〜180時間/月)
  • リモートワーク
  • 50〜80万円の月収

フリーランスのミカタに掲載している案件例

また希望年収や稼働時間だけでなく、扱うプログラミング言語などを細かく指定して案件を探せるため、自分にあう仕事を見つけやすいサイト仕様になっています。

ただし、上記のような案件は条件として2〜3年の実務経験が求められるケースが多いです。そのため、応募する際はどれくらいの経験が必要なのかを前もってチェックしておきましょう。

フリーランスのミカタを活用すれば、中・長期的に安定した収入を獲得できる案件が見つかりますよ。

どんな案件が掲載されているか気になる人は、下のボタンから自分にあう案件を探してみてください。

公式サイトで詳細を見る

なお、フリーランスのミカタがどんなサービスなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。

フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介

まとめ

今回はフリーランスエンジニアにおすすめの資格を取得するメリットを交えて解説しました。

フリーランスエンジニアは資格を取得しなければ仕事を獲得できないわけではありません。しかし、資格を取得すれば専門性を証明できたり、案件の応募条件をクリアしやすくなるなどのメリットがあります。

また、IT業界は新しい技術が次々と出てくるため、IT業界の最新情報を常に知らなければ案件を獲得し続けるのは難しいのです。

そのためにも資格取得を兼ねて学習を積むとスキルアップにも繋がり、フリーランスエンジニアとして成功へ近づけますよ。