プログラムエンジニアはどんな仕事?年収や将来性、おすすめの資格も紹介

プログラミングスキルを持っているエンジニアの人手不足が問題となっています。

2019年、経済産業省とみずほ情報総研は「IT人材需給に関する調査報告書」にて、2030年までにIT人材が不足すると発表しました。

今回は、プログラムエンジニアに興味がある人に向けて、具体的な仕事内容や必要なスキルなどを解説します。

パソコン・スマートフォンなどさまざまな情報機器が普及して久しい昨今、世の中のIT技術の需要はより一層高まっているのが現状です。それに対し、プログラミングスキルを持っているエンジニアの人手不足が問題となっています。

2019年、経済産業省とみずほ情報総研は「IT人材需給に関する調査報告書」にて、2030年までにIT人材が不足すると発表しました。 しかし、プログラミングができるようになるためにはどうすれば良いのかが理解できず、プログラムエンジニア(プログラマー)になることを躊躇している人も多いことでしょう。

今回は、プログラムエンジニアに興味がある人に向けて、具体的な仕事内容や必要なスキルなどを解説します。

プログラムエンジニアとは?

プログラムエンジニアは、「プログラミング言語の知識を活用して、さまざまなプログラムを作成する人たち」を指す言葉です。

ただし、一般的には「プログラマー」という呼称が用いられており、「プログラムエンジニア」という呼称はあまり用いられていません。

プログラムエンジニアの意味

プログラムとは、一般的には「計画」や「番組」などを意味します。ですが、IT技術におけるプログラムは「コンピュータープログラム」を指すのが適切です。

コンピュータープログラムとは、コンピューターに対して「こんな処理をしてほしい」と命令したものを意味し、現在普及しているコンピューターは、内蔵されたプログラムに従って動作しています。

プログラムを作成するために利用される専用言語を「プログラミング言語」と呼び、それを利用してさまざまなプログラムを作成する職業がプログラムエンジニアです。

しかし、実際には「プログラマー」という呼称が広く利用されています。プログラマーは、「プログラムを作る」という意味を持つ英単語「Program」に「人」を意味する接尾辞「er」を付与した「Programmer」が由来です。

プログラムエンジニアの仕事内容

プログラムエンジニアが具体的にどのような仕事をするのか、3つに分けて解説します。

仕事①:プログラムの作成

プログラムエンジニアの仕事の1つ目は、プログラムの作成です。システムエンジニアが要件定義・設計工程を通して作成した設計書に従って、プログラミング言語を用いてプログラムを作成します。

最近では、フレームワークをあらかじめ用意してから手を加える形で開発するのが主流です。

フレームワークとは、簡単に言えばプログラムの雛形のことであり、頻繁に利用する機能をあらかじめ用意しておけば、作業の手間が発生しません。

対して、既存のフレームワークを利用せずに、独自に使用を定めて何もない状態からプログラミングをする場合もあります。

通常、プログラミングはプログラムエンジニアの仕事ですが、設計を担当したシステムエンジニアがそのままプログラミングをする場合もあり、会社によって役割分担はさまざまです。

プログラミングする際は、ただ動作するプログラムを作成するのではなく、誰が見ても読解が容易なものを作成することが重要です。容易にメンテナンスできるプログラムを作成するために、会社・プロジェクトごとに規約を設けている場合があります。

仕事内容②:作成したプログラムのデバッグ

プログラムエンジニアの仕事の2つ目は、作成したプログラムのデバッグです。作成したプログラムについて、不具合(バグ)がないかを確認するために実際にプログラムを実行することで結果を確認します。

ただ実行結果を確認するのではなく、設計書の通りに動作しているかを見極めるのがポイントです。デバッグによって発見したバグは、今後発生しないように発生箇所を特定し、修正することで取り除いていきます。

修正作業では、修正したことによって、正常に動作している他の部分にどのような影響を与えるのかを意識することが重要です。さもなければ、せっかく修正したのにもかかわらず新たにバグが生成されて、品質劣化の原因になってしまいます。

仕事③:リファクタリング

プログラムエンジニアの仕事の3つ目は、リファクタリングです。

リファクタリングとは、仕様を変更せずにプログラムの中身を変更することで、冗長な部分を取り除いたり簡単な処理に置き換えたりする作業です。

リファクタリングを行うことで、プログラムの見通しをさらに良くして、ひいては品質の向上にもつながるため、重要な作業です。

バグを生み出さずにプログラムの内容を変更することは容易なことではありません。

しかし、最近の開発ツールはリファクタリングのサポート機能が搭載されているので、安全にリファクタリングが行えます。

プログラムエンジニアの平均年収

年齢年収
20代300万円〜400万円
30代400万円〜500万円
40代600万円〜

プログラムエンジニア(プログラマー)の年収は、20代で300万~400万、30代で400万~500万、40代で600万程度です。

ただし、利用しているプログラミング言語によって、年収も変化し、AIの開発で利用されているPythonのプログラムエンジニアは、年収1,000万を超えることもあります。

なお、年収のデータは、令和元年の賃金構造基本統計調査(厚生労働省)の結果を基にしています。

プログラムエンジニアに必要な3つのスキル・能力

プログラムエンジニアに必要なスキル・能力は、主に下記の3つです。

  1. プログラミングスキル
  2. 開発環境を扱う技術スキル
  3. 論理的思考力

それぞれ解説していきますね。

1.プログラミングスキル

必要なスキルの1つ目は、プログラミングスキルです。プログラミング言語は、プログラムを作成するために用いられる言語で、200以上の種類があります。

その中から、どのプログラミング言語を採用するのかをプログラミング開始までに決めなければなりません。
どのプログラミング言語を採用するかは、言語が持つ特徴によって異なります。

例えば、Webアプリケーションを開発する場合はPHPやRubyなど、AIを開発する場合は、AI開発に必要な機能が多く提供されているPythonを採用するのが一般的です。

プログラミング言語ごとに特徴が異なるため、これからプログラミングを勉強するときは、どのようなアプリケーションを開発したいのかを考えたうえで、選択する必要があります。 興味のある言語が特になければ、広く利用されている言語を最初に勉強するのも1つの手です。

例えば、Javaは世界的に見ても広く利用されているプログラミング言語で、Javaの求人も多く存在します。また、C言語もJavaほどではないですが組込みシステムの開発ではいまだに人気が根強いです。

2.開発環境を扱う技術スキル

必要なスキルの2つ目は、開発環境を扱う技術スキルです。

開発環境とは、プログラミングやデバッグをするためのツールたちを意味します。プログラムを作成するためのツールは「テキストエディタ」、プログラムをデバッグするためのツールは「デバッカー」など、ツールはさまざまです。

昔は各ツールを別々で操作しながらプログラミングをするのが普通でした。しかし、現在ではこれらのツールをひとまとめにして1つのソフトウェアとして提供されています。これが「統合開発環境(IDE)」です。

代表的な統合開発環境として、「Eclipse」と「VisualStudio」があります。
ほとんどの開発現場では、統合開発環境を利用してプログラミングをするのが主流となっており、研修の段階で身につけなければなりません。

3.論理的思考力

必要なスキルの3つ目は、論理的思考力です。

論理的思考とは、プログラミングを行う際の思考法の1つで、問題解決の方法を矛盾の内容に組み立てることです。プログラムはコンピューターに対する命令を組み合わせていくため、然るべき組み合わせをプログラムエンジニア自身で考える必要があります。

論理的思考を駆使せずにいきあたりばったりでプログラムを作成することは、多くのバグを生む原因になりがちです。バグを生まないためにも、論理的思考力を鍛えておくことはプログラムエンジニアにとってなくてはなりません。

論理的思考力を鍛えるためには、普段の会話で「結論」を最初に言うのが有効的。結論を軸にして「なぜそう言えるのか」と理由を深堀りしていけば、考えることを容易に整理できます。

プログラムエンジニアの資格おすすめ3選

プログラムエンジニアになるためには複数のスキルが必要な一方で、取得しなければならない資格はありません。

ですが、資格を取得しておけば、転職活動の際に自身の実力をアピールするための材料として活用できます。ここでは、プログラムエンジニアとして取得しておきたい資格について、代表的なものを3つ紹介しましょう。

おすすめ資格①:基本情報技術者

1つ目におすすめしたい資格は、基本情報技術者。基本情報技術者は国家資格の1つで、プログラムエンジニアやシステムエンジニアの登竜門的な意味が強いのが特徴的です。

「基本」と名の付く通り、プログラミングを含めたIT技術に関して基本的な知識を持ち、それを問題解決のために活用できる人が対象となっています。

基本情報技術者の勉強を通して、仕事をするうえで必要なIT技術の基本知識が幅広く身につけられることから、プログラムエンジニアが最初に取得しておきたい資格です。

試験内容は大きく分けて2種類あります。1つ目は4択問題を解く午前の部、2つ目は選択問題と記述問題の両方が混ざった午後の部です。特に注目したいのが午後の部で出題されるプログラミングの読解問題。

C言語やJavaなど、いくつか提示されたプログラミング言語の中から1つを選択して問題を解いていきます。

そのため、対象のプログラミング言語をマスターしなければ問題を解くことは困難です。

おすすめ資格②:オラクル認定Javaプログラマー

2つ目におすすめしたい資格は、Javaの認定試験であるオラクル認定Javaプログラマー。Javaの知識とプログラミングスキルを持っている人が対象となります。

Javaは世界で最も利用されておりいまだに採用している企業・プロジェクトも多いため、取得しておけば仕事がなくなることはありません。そのうえでJavaの版権元であるオラクルの認定を受ければ、Javaのプロフェッショナルとして大いに活躍できます。

初級レベルの「Bronze」、中級レベルの「Silver」、上級レベルの「Gold」が用意されており、上級レベルでは単純に実装するだけでなく、最適な設計ができるかも試験合格の重要なポイントです。

おすすめ資格③:C言語プログラミング能力認定試験

3つ目におすすめしたい資格は、C言語プログラミング能力認定試験。C言語の知識を理解して応用的なプログラムを作成する能力を有する人が対象です。

C言語は、1972年に初めてリリースされたプログラミング言語で、プログラミング言語全体で見ても長い歴史があります。C言語は、その後登場する数多くのプログラミング言語に影響を与えており、JavaもC言語の影響を受けたプログラミング言語の1つです。

C言語は昔ほど利用シーンが多いわけではありませんが、組込みシステムの開発や実行速度が要求されるようなシステムの開発では、いまだに根強く利用されています。 そのため、その方面の開発に興味があるならば、C言語を勉強するのがおすすめです。

1級から3級の3つの区分があり、数字が小さいほど要求されるスキルの範囲が広がります。2級・3級は全ての問題が選択方式で、C言語の仕様や規模の小さいプログラムを理解できているかが合格のカギです。

1級はテキストエディタを利用した実技試験となっており、仕様書に沿って実際にプログラムを作成します。C言語の知識を活用できることはもちろん、仕様を正確に読み取れるかが重要です。

プログラムエンジニアの将来キャリアパス

プログラムエンジニアのキャリアパスの中で最も一般的なものは、システムエンジニアです。

システムエンジニアは、プログラムエンジニアがプログラミングに取りかかれるようにするために、クライアントから要件を聞き出して設計書を作成します。 システムエンジニアになるには、IT技術について理解するだけでなく、クライアントの要望を正確に読み取るためのコミュニケーションも必要です。

また、最近ではプログラムエンジニアといえども、データベースやサーバーの構築など、プログラミング以外の仕事をすることも少なくありません。 そのため、データベースやサーバーの構築を専門とするエンジニア職へキャリアアップすることも可能です。

まとめ

急速なIT化に伴いプログラミングができるエンジニアは不足しています。

各企業がプログラミングができる人材の確保を採用しています。プログラミングエンジニアになり、IT化の渦の中にのめり込んで見てはいかがでしょうか。