【初心者必見】サーバーエンジニアの仕事内容や年収、将来性、資格やスキルも紹介

サーバーを構築したり、稼働状況を監視したりする技術者を「サーバーエンジニア」と呼びます。

サーバーエンジニアは、日常生活に浸透しているインターネットを支えるために必要不可欠な存在です。

今回は、サーバーエンジニアに興味がある人に向けて、具体的にどんな仕事をするのか、なるために必要なスキルなどを解説します。

パソコン・スマートフォンの普及やインターネットの発達によって、さまざまな情報を手軽に入手したり発信したりできるようになりました。 これらを実現させているのは、「サーバー」と呼ばれるコンピューターが情報を提供したり受け取ったりしているおかげです。

サーバーを構築したり、稼働状況を監視したりする技術者を「サーバーエンジニア」と呼びます。サーバーエンジニアは、日常生活に浸透しているインターネットを支えるために必要不可欠な存在です。

今回は、サーバーエンジニアに興味がある人に向けて、具体的にどんな仕事をするのか、なるために必要なスキルなどを解説します。

サーバーエンジニアとは?

サーバーエンジニアは、「サーバーに関する知識を駆使し、サーバーの構築・保守を行う人たち」を指す言葉です。

サーバーエンジニアの意味

サーバーエンジニアの「サーバー」は、何かしらのサービス・情報を提供するためのコンピューターを指します。

サーバーがサービス・情報を提供してくれることで、パソコンやスマートフォンでWebサイトが閲覧したり、メールを開いたりできるのです。 また、パソコンやスマートフォンから、ファイルをサーバーに対して提供することで、複数のデバイスで情報を共有できます。

サーバーは、単に電源を入れるだけでは、目的の動作を果たしてくれません。サーバーを動かすには、何のOSを導入してどのような設定をすれば良いか、セキュリティをどのように担保すれば良いかなど、数多くの設定作業が必要です。 つまり、OSの知識やセキュリティの知識など、IT技術に関する知識を身につけなければなりません。

つまり、サーバーエンジニアは「OS・セキュリティなど、サーバーの構築に必要なIT技術の知識を有して、サーバーを構築・保守する技術者」を意味します。

サーバーエンジニアの仕事内容

サーバーエンジニアの主な仕事内容は、下記の4つです。

  1. 要件定義
  2. サーバーの設計
  3. 設計したサーバーの構築・設定
  4. 構築・設定したサーバーの保守

それぞれ解説していきますね。

1.要件定義

サーバーエンジニアの1つ目の仕事は、要件定義です。

サーバーの導入を考えている顧客から、「どのようなサービスを提供したいのか」や「どの程度のパフォーマンスがほしいのか」など、必要な情報をヒアリングします。 サーバーを導入する目的は顧客が抱える業務課題の改善のため、業務課題を正確に把握することがポイントです。

ヒアリングで得た情報は、整理された後に「要件定義書」という書類にまとめられます。

システムエンジニアも要件定義を行いますが、こちらは「サーバーを含んだ情報システム全体」を焦点としていることに注意してください。 ただし、会社によってはシステムエンジニアがサーバーの要件定義を行うこともあり、役割分担が明確に存在するわけではありません。

2.サーバーの設計

サーバーエンジニアの2つ目の仕事は、サーバーの設計です。

要件定義で定めた要件に従い、サーバーを設計します。サーバーを設計するうえで考慮すべき点はさまざまです。

消費電力・コスト・熱暴走の対策といったハードウェア的視点と、OSの設定・アドレスの設定といったソフトウェア的視点の両方から考慮する必要があります。

このように、サーバー設計ではあらゆる点を考えなければならないので、ソフトウェアとハードウェアの両方の知識を幅広く身につけて、適切に応用できるかが肝です。

3.設計したサーバーの構築・設定

サーバーエンジニアの3つ目の仕事は、設計したサーバーの構築・設定です。

必要なサーバーを調達して適切に配線していきます。特に、薄型のサーバーを専用の棚を用いて積み重ねるように配置することを「ラッキング」と呼び、大量のサーバーが必要な場合に行われる作業です。

配線が完了したら、OSをインストールして必要な設定を行います。設定内容はOSによって異なるため、各OSでどんな設定項目があるのかを把握するのが重要です。

また、必要に応じてアプリケーションをインストールします。 システムエンジニアとプログラマーによって作成したプログラムをインストールすることもあるため、仕様に関して認識のズレがないか、しっかり確かめることも重要です。

4.構築・設定したサーバーの保守

サーバーエンジニアの4つ目の仕事は、サーバーの保守です。

実際に稼働しているサーバーを監視し、問題が発生すれば原因を調査して設定を変更したり、プログラムの修正をシステムエンジニアに依頼したりします。 サーバーが利用できなくなると顧客の業務に支障が出るため、スピーディに問題を解決することが重要です。

また、問題が発生しない間も、セキュリティソフトのアップデートやデータのバックアップも定期的に行うことで、予防対策を徹底します。

サーバーエンジニアの平均年収

年齢年収
20代350万円〜400万円
30代500万円〜600万円
40代600万円〜650万円

サーバーエンジニアの年収は、20代で350万~400万、30代では500万~600万、40代では600万~650万程度です。ただし、スキルの程度や役職によっては、年収1,000万以上をもらえます。

※年収データは、転職情報サービスのdodaの調査結果を基にしています。

サーバーエンジニアに必要なスキル

サーバーエンジニアに必要なスキルは、主に下記の4つです。

  1. ハードウェアを扱う技術スキル
  2. OS・ミドルウェアを扱う技術スキル
  3. ネットワークを扱う技術スキル
  4. セキュリティの対策スキル

それぞれ解説していきますね。

1.ハードウェアを扱う技術スキル

サーバーエンジニアに必要なスキルの1つ目は、ハードウェアを扱う技術スキルです。
サーバーごとにどのくらい電力を消費するのか、CPU・メモリなどのスペックはどのくらいなのかなど、機器の仕様を適切に理解することで、最適なサーバーを選定できます。

2.OS・ミドルウェアを扱う技術スキル

サーバーエンジニアに必要なスキルの2つ目は、OS・ミドルウェアを扱う技術スキルです。

OS(Operating System)は、コンピューターのリソースを管理して、基本的な制御を行うソフトウェアのことで、WindowsやLinux、MacOSなどがあります。

メーカーが発売しているパソコンを購入した際は、既にOSはインストールされていますが、サーバーを構築する際には、自身でOSをインストールしなければなりません。

ミドルウェアは、OSとアプリケーションの間に位置するソフトウェアです。 複数のアプリケーションが共通して利用する機能を提供しています。ミドルウェアも顧客の要望に応じて、適切に設定する必要があるため、設定項目などの情報を把握することが重要です。

3.ネットワークを扱う技術スキル

サーバーエンジニアに必要なスキルの3つ目は、ネットワークを扱う技術スキルです。

ネットワークは、コンピューターを複数接続した状態を意味します。 特に、学校内・企業内で構成されたネットワークを「LAN」と呼びます。さらに、それを他のLANと接続できるようにする仕組みがインターネットです。

導入しようとしているサーバーをインターネットに接続させる場合は、安全に情報を転送できるか、外部からのアクセスを適切に処理できるかを考えなければなりません。 そのためのルールを「プロトコル」と呼び、転送方法やデータ形式などさまざまなプロトコルが定まっています。

サーバーエンジニアは、複数のコンピューターと安全かつ確実に通信し合うために、プロトコルなどの知識を身につけることが重要です。

4.セキュリティの対策スキル

サーバーエンジニアに必要なスキルの4つ目は、セキュリティの対策スキルです。
インターネットを利用したサービスが普及するに伴って、企業が保有するサーバーがサイバー攻撃を受け甚大な被害を及ぼすケースが多発しています。

サイバー攻撃からサーバーを守るためには、セキュリティの知識を持ち対策を徹底することが必須です。

具体的には、OS・ミドルウェアで可能なセキュリティ設定はすべて目を通したうえで、必要に応じてウイルス対策ソフトをインストール・運用します。

サーバーエンジニアのおすすめ資格3選

サーバーエンジニアになるために必要な資格はありません。 しかし、サーバーエンジニアに関する資格を有していれば、転職時に実力をアピールできたり資格手当がもらえたりなど、メリットが豊富です。
ここでは、おすすめの資格を3つ紹介します。

おすすめ資格①:マイクロソフト認定資格プログラム(MCP)

1つ目のおすすめ資格は、マイクロソフト認定資格プログラム(MCP)です。

Windowsなどのマイクロソフト製品の知識を有し、実践利用できる能力がある人に認定されます。 企業によっては、MCPを取得していることを採用条件として掲げている場合もあるため、取得しておいて損はありません。

製品に応じて5つのカテゴリーが存在し、各カテゴリー内で複数の試験が用意されています。 その中から試験を複数選択してそれぞれ合格することで、レベルに応じた認定を受けられます。

認定区分は、未経験者向けの「MTA」、新人レベルの「MCSA」、ベテランレベルの「MCSD」「MCSE」の4種類で、「MCSA」以上の認定を受けていると、実力を十分にアピールできます。

サーバーエンジニアになるのであれば、「MCSA: Windows Server 2016」の資格を受けるのがおすすめです。 Windows Server 2016は、マイクロソフトがリリースしているサーバー用OSで、国内のサーバーOS市場の半分を占めているほど広く利用されています。

おすすめ資格②:Linux技術者認定試験(LPIC)

2つ目のおすすめ資格は、Linux技術者認定試験(LPIC)です。サーバー用OSとして広く利用されているLinuxの知識を有し、活用できる能力のある人に認定されます。試験区分は、レベル1~レベル3の3種類。

レベル1では、Linuxの基本操作ができることが条件で2種類の試験を合格することで認定されます。 LPICは1レベルずつ認定していく方式のため、レベル2以上を受験するには、レベル1を合格することが必要条件です。

レベル2では、Linuxの知識を駆使してネットワークを構築できるかについて、2種類の試験を通して問われます。 構築したネットワークについて、トラブルシューティングやキャパシティプランニングが適切にできるかが試験合格のカギです。

レベル3では、「Mixed Environment」「Security」「Virtualization & High Availability」3つのカテゴリーの中から1つを受験します。

「Mixed Environment」は、異なるOSが混在したシステムを構築・保守できるかが問われるため、Linux以外のOSについて理解できているかが重要です。

「Security」は、セキュリティを意識したシステムを構築・保守できるかが問われるため、セキュリティの知識を身につけることが合格のカギとなります。

「Virtualization & High Availability」は、クラウドコンピューティングシステムを構築・保守できるかが問われるため、仮想化の知識を把握できているかがポイントです。

おすすめ資格③:基本情報技術者

3つ目のおすすめ資格は、国家資格の一つである基本情報技術者です。

IT技術について基本的な知識を身につけている人が認定の対象となります。MCPやLPICと比べると専門性は低いですが、IT技術に関する基礎知識を幅広く身につけられるのが特徴です。

ほかにも、IT技術に関する国家資格はいくつかあり、中でも「ネットワークスペシャリスト」と「データベーススペシャリスト」は、試験内容的にサーバーエンジニアと関わりの深いため、受験しておいて損することはありません。

サーバーエンジニアの将来キャリアパス

サーバーエンジニアのキャリアパスはさまざまですが、一般的なものは「プロジェクトマネージャー」「スペシャリスト」が挙げられます。

プロジェクトマネージャー(PM)

1つ目のキャリアパスは、プロジェクトマネージャー(PM)です。

サーバーの構築・保守をチームとして進めていく際に、スケジュールやタスクなどを管理して、チームをリードします。

サーバーエンジニアで取得したスキルに加えて、マネジメントに関する知識が必要で、リーダーの立場に立ってプロジェクト成功のためにリードしたい人におすすめです。

スペシャリスト

2つ目のキャリアパスは、スペシャリストです。

サーバーに関する知識をさらに極めて、技術提供を行います。スペシャリストになるには、常に最新のIT技術に対して注目することが重要です。 特に、最近はクラウドコンピューティングの普及が著しく、仮想化などの知識を持っていると仕事がなくなることはありません。

まとめ

サーバーは、インターネットの世界において非常に重要な役割を担います。大手企業などになると、専属のサーバーエンジニアを社内においていることも珍しくありません。

サーバーエンジニアになって、さまざまなシステムの根幹を支えてみてはいかがでしょうか。