データベースエンジニアに必要なプログラミング言語とは?おすすめの開発言語も紹介

これからデータベースエンジニアを目指そうとしている人の中には、

「データベースエンジニアになるために必要なプログラミング言語はあるの?」
「どんな言語を使いこなせればデータベースエンジニアになるために有利なの?」

とあなたは思っていませんか?

IT業界で働いた経験が無いと、IT系の仕事はどれもプログラミングが必要なのではと思ってしまいますよね。実際のところは、すべてのIT系の仕事にプログラミング知識が必要というわけではなく、データベースエンジニアはプログラミングを基本的にしません。

ただ、プログラミング言語は使わなくても、データベースの操作に必要な言語は存在します。また、開発とデータベースは切っても切り離せない関係なので、仕事に直接プログラミングが関係なくても、プログラミング言語の知識のあるデータベースエンジニアは有利です。

そこで、今回はデータベースエンジニアが仕事で使うプログラミング言語を、勉強方法や学んでおくと有利な言語も交えて紹介します。

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また、データベースエンジニアについてより詳しく知りたい方は、以下の記事でデーターべースエンジニアについて網羅的に解説しているので良ければ合わせて見てくださいね。

今更聞けない!データベースエンジニアとは?仕事内容や年収、将来性、資格も紹介

データベースエンジニアが仕事で使う言語は?

データベースエンジニアが仕事で使う言語は主に以下の2つ。

  • SQL
  • コマンドライン(コマンドプロンプト)

IT系の言語と言われると、JavaやPythonなどが有名なのに対し、この2つの名前は聞き慣れないかもしれません。

データベースの操作にSQLとコマンドラインは欠かせないものであり、データベースエンジニアになるためにはこの2つの深い知識が必要となります。

それでは、SQL、コマンドラインがそれぞれどんなものなのか詳しく解説していきます。

SQL

SQLはデータベースを操作するための言語です。例えばWebサイトを使っていて会員登録をする際に、自分の名前や住所を登録しますが、これは以下の表のような形でデータベースに格納されています。

【会員データ】

Number name tel address e-mail
1 ○○ △△ 090-1234-5678 東京都〜 ○○〜@gmail.com
2 ×× □□ 090-9876-5432 神奈川県〜 ××〜@gmail.com

このようにデータを挿入するにあたって、「name、tel、address、e-mailの欄にデータを格納する」などの指示を出すのに必要な言語がSQLです。

ちなみに例の1番にデータを格納するには、

INSERT INTO 会員データ(name,tel,address,e-mail) VALUES(○○ △△,090-1234-5678,東京都〜,○○〜@gmail.com)

のように記載します。

ここで紹介したINSERT文はデータを格納するためのものです。それ以外にもデータを削除するDELETE文や、データを選択するSELECT文などがあり、これらを駆使してデータベースを操作します。

データベースにはOracleやMySQL、SQL Serverなど様々な種類が存在しており、微妙な違いではありますが、SQLの文法に差があります。よく現場で使われるデータベースはOracleやMySQLなので、最初はこの2つのどちらかを選ぶのがおすすめです。

コマンドライン(コマンドプロンプト)

コマンドラインとは、OSを操作するために必要なコマンドのことを言います。普段PCを操作する時は、マウスを使ってファイルを削除、移動などの操作をしますよね。

コマンドラインでは、この操作をキーボードのみで行います。テレビドラマでハッカーが黒い画面にコマンドを打ち込んで操作しているシーンに見覚えはないでしょうか。あれがまさにコマンドラインです。

多くの企業ではOSにオープンソースのLinuxを選択しています。そのため、コマンドラインに関しては基本的にはLinuxコマンドを練習すると良いでしょう。

データベースエンジニアは基本的にプログラミングをしない

これまでデータベースエンジニアに必要な言語を紹介しましたが、これらはプログラミング言語ではありません。データベースエンジニアはインフラ寄りの仕事なので、SQLとLinuxコマンドさえ理解できていれば良いです。

プログラミング言語の知識は必要ありません。データベースエンジニアとして働く場合、プログラマーのような業務を行うのではと思うかもしれません。

しかし、プログラミングの経験はあれば良い程度で、実際のところは一切コードが書けなくても問題なく業務に取り組めます。

したがって、データベースエンジニアを目指す場合はプログラミング言語よりも、インフラ構築やSQLは、Linuxコマンドに関する知識を深めましょう。

データベースエンジニアの仕事で使う言語の学び方

これまでデータベースエンジニアになるために必要なSQLやLinuxコマンドについて紹介しましたが、これらはどのように学べば良いのでしょうか。

それでは、実際にSQL・Linuxコマンドを独学で身に付ける方法以下2つ解説します。

それぞれの学び方について以下で見ていきましょう。

実際にインストールして手を動かして学ぶ

やはりデータベースを学ぶには実際に触れてみることが大切です。自分で仮想マシンを立ててOS・データベースをインストールし、操作法を学びましょう。

ちなみにインストールするOS・データベースは実務を想定すると、OSはCentOS、データベースはOracleもしくはMySQLがおすすめです。先ほど紹介したSQLを使って実際に操作してみましょう。

それぞれのダウンロードは以下のリンクから。

資格で学ぶ

データベースエンジニアは実務だけでなく、資格などを通してデータベースに関する知識を身に着ける必要もあります。代表的なデータベースの資格としては、

  • 基本・応用情報技術者試験
  • データベーススペシャリスト
  • Oracle Master
  • OSS-DB

が挙げられるでしょう。また、Linuxの資格としてLPICもあるので、こちらにも挑戦してみるのがおすすめです。

データベースエンジニアのキャリアアップや転職に、データベースの関連資格は大きく影響します。未経験からデータベースエンジニアを目指すにあたっても、応用情報技術者などの難関資格は役に立つので、ぜひ合格を目指して学習に取り組んでみてください。

データベースエンジニアになりたい人におすすめの資格に関してはこちらで解説していますので、興味のある方はご一読ください。

【2021年最新】データベースエンジニアが取るべき資格8選!

データベースエンジニアが学ぶと有利になる言語は?

先ほどデータベースエンジニアにプログラミング言語の知識は必要ないと解説しましたが、今の時代のデータベースエンジニアには幅広いスキルが求められるようになってきています。

そのため、活躍の場を広げる目的でプログラミングを学ぶデータベースエンジニアも多いです。

しかし、プログラミング言語と言っても、Java、C言語、Pythonなど色々あって何を学べば良いか悩みますよね。そこでデータベースエンジニアにおすすめのプログラミング言語を3つ紹介します。

それぞれの言語について以下で詳しく解説していきますね。

Python、R言語

現代ではビッグデータ活用が高い注目を浴びているので、この分野でよく使われるPythonやR言語を学んでデータエンジニアへの転身を目指す人は多いです。データベースにデータを登録していると気付かない間に同じデータを保存していたり、表記ゆれが発生したりすることが少なくありません。

そこでビッグデータ活用の現場では、データクレンジングと言って、データを整理するためにデータベースの専門家であるデータベースエンジニアの需要があります。

Python・R言語に加えて大学レベルの統計学や数学の知識も求められるので学習は大変です。しかし、データエンジニアは年収1,000万円以上も目指せる仕事と考えると時間をかけてでも学習に取り組む価値は大きいでしょう。

また、Pythonを学習するおすすめ本について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてみてくださいね。

Pythonおすすめ学習本8選【初学者/ゲーム制作者/人工知能・機械学習者向け】

Java

データベースエンジニアの勤務先は主に大規模システム開発の現場です。大規模システム開発の現場でよく使われるプログラミング言語がJava。

システム開発の現場でインフラ寄りの立場の人間が開発側への理解もあると、業務がスムーズに進みます。したがって、フリーランスなど客先常駐の現場で働く事を考えているならJavaを学んでみるのがおすすめです。

また、Javaを学習するおすすめ本について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてみてくださいね。

【2021年最新】Java学習本/参考書おすすめ10選!初級、中級、上級別に紹介

PHP

PHPは主に中小規模の開発現場でよく採用されている言語です。中小ベンチャーでは、DevOpsと言って、開発と運用を同じチームが担当する考え方が採用されていることがよくあります。

しかし、どちらかと言うと開発寄りの人材が集まりやすいベンチャーではインフラ部分がおろそかになってしまいがちです。

そこでPHPを学んで開発のスキルを身に着ければ、インフラに関する知識のあるエンジニアとして現場で重宝されるでしょう。

また、PHPを学習するおすすめ本について詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてみてくださいね。

【2021年最新】PHP学習本/参考書おすすめ9選!入門・中級・上級別に紹介

キャリアアップに役立つ言語はここで学ぶのがオススメ!

データベースエンジニアを目指すにあたって、SQLやコマンドライン、より活躍の場を広げたいならプログラミング言語も学ぶ必要があります。しかし、未経験の状態で1から学ぶのはなかなか大変です。そこでおすすめなのが以下の5つのサイト。

それぞれ幅広い内容が学べて、無料もしくは低価格なので、学習に積極的に活用したいところでしょう。それでは、データベースエンジニアに役立つ言語を学べるサイトについて解説します。

Progate

progate
出典元:progate(https://prog-8.com/

Progateは実際に手を動かしながらプログラミングを学べるサイトです。SQLやコマンドラインはもちろん、JavaやPythonなど幅広いプログラミング言語も一通り学べます。

Progateのメリットは、ゲーム感覚で手を動かして学習ができる点でしょう。スマホアプリもリリースされていて、出先でも学習ができるのも良いですね。

Progateの月額料金は1,078円。ただ、取り組みやすい分基本的な部分に触れられる程度なので、1ヶ月〜2ヶ月ほど有料会員で学んで、別のサービスで知識を深掘りする使い方がおすすめです。

ドットインストール

ドットインストール
出典元:ドットインストール(https://dotinstall.com/

ドットインストールは動画形式のプログラミング学習サイトです。こちらもSQLやコマンドラインの講座が用意されており、難易度的にはProgateを一通り終えた方におすすめです。

ドットインストールはどの講義も3分程度にまとめられているのが魅力。出先はもちろん、家でもちょっとした空き時間を使って学習を進められます。

ドットインストールの月額料金は1,080円。プログラミング言語の講座も充実しているので、データベースの学習を一通り終えた後にも使い続けるのがおすすめです。

Paiza

paiza
出典元:paiza(https://paiza.jp/

プログラミングの学習に力を入れたい方におすすめのサービスがPaizaです。Paizaでは、動画によるプログラミングの学習に加え、競技プログラミングサービスも行っています。

競技プログラミングではランク分けが行われており、ランクに応じて応募できる求人が増えていくというシステム。インフラ系の仕事をしていると、開発系へのキャリアチェンジが難しいです。そこでPaizaの競技プログラミングサービスを利用して、ポテンシャル採用を行っているベンチャー企業への転職を目指すのもありですね。

kaggle

kaggle
出典元:kaggle(https://www.kaggle.com/)

Kaggleは機械学習に特化した競技プログラミングサイトです。競技プログラミングだけでなく学習カリキュラムも用意されており、無料で利用できる機械学習・データサイエンス学習サービスの中ではトップクラスの内容でしょう。

ビッグデータ活用を前提としたSQLの講座も無料で用意されているので、こちらも活用したいところです。

Kaggleは競技プログラミングサービスの中でも知名度が高く、kaggleでの結果を元に採用活動を行っている企業がベンチャー企業を中心に増えています。kaggleで結果を出せるレベルを目指すのは大変ですが、データベースエンジニアよりはデータエンジニアなどAI分野で活躍する人材を目指したい人はぜひ活用してください。

schoo!

schoo
出典元:schoo(https://schoo.jp/

プログラミング、インフラ両方をまんべんなく学びたい方におすすめなのがSchoo!です。JavaやPHPなど一通りのプログラミング言語に加えて、Linuxやサーバー構築、SQLなどの講義も充実しているので、独学でデータベースエンジニアの基礎固めをしたいときに便利でしょう。

しかも動画は見放題で月額980円。プログラミング以外にも科学や数学、英語、マーケティングなど幅広い分野を取り扱っているのでお得なサービスです。

まとめ

データベースエンジニアに必要な言語は主にSQLとLinuxコマンドの2つ。プログラミング言語の知識は必ずしも必要ありませんが、プログラミングができるとデータベースエンジニアとしてのキャリアの幅が広がるので学ぶ価値は大きいです。

今の時代のデータベースエンジニアには、クラウドやAI、マネジメントなど、データベース+αのスキルが求められています。したがって、データベースエンジニアに必要なスキルに加え、他のキャリアにつながるスキルも身に着けて、高年収が狙えるエンジニアを目指しましょう。