アプリエンジニアとはどんな仕事?将来性や年収、必要な資格も紹介

文書作成・音楽再生・ゲーム・SNSなど、さまざまな機能やサービスがパソコン・スマートフォンで利用できるようになりました。

これらは「アプリケーション」や「アプリ」といい、アプリケーションを開発するエンジニアを「アプリケーションエンジニア」や「アプリエンジニア」といいます。

アプリエンジニアは、パソコンやスマートフォンが必須アイテムとなった今では欠かせない存在です。

しかし、アプリエンジニアがどのような仕事をするのか、明確に理解できていない人も多いことでしょう。

そこで、アプリエンジニアに興味がある人に向けて、仕事内容や必要なスキルなどについて解説します。

アプリエンジニアとは?

アプリエンジニア(アプリケーションエンジニア)は、ITエンジニアの中でも特にアプリケーションの開発を主とするエンジニアです。 他のITエンジニアとはどのように違うのか、言葉の意味から解説していきます。

アプリエンジニアの意味

アプリエンジニアの「アプリ」とは、「アプリケーション(application)」の略で「応用」という意味を持ちます。 パソコンやスマートフォンといったコンピューターを応用して、文書作成・音楽再生を行うことから、アプリケーションと呼ばれるのです。

アプリケーションは、「文書作成」「音楽再生」など特定の用途に特化しているのが特徴で、コンピューターを動作させるための基本的機能を提供するOS・デバイスドライバなどとは区別します。 アプリケーションと似たような言葉に「ソフトウェア」がありますが、ソフトウェアはアプリケーションやOSなどのコンピュータープログラムを総称した言い方です。

これに対し、プログラムを動作させるための電子回路を「ハードウェア」といい、ハードウェアとソフトウェアが両方あることでコンピューターを構成しています。 さらにコンピューターを複数構成して、何かしらの処理を行う仕組みを「情報システム」といい、銀行における勘定系システムや運輸業における運行管理システムなどが代表的です。

開発するものの違いによってエンジニアの呼ばれ方も変わり、ソフトウェアを開発するエンジニアであれば「ソフトウェアエンジニア」、情報システムを開発するエンジニアであれば「システムエンジニア(SE)」と言います。

つまり、アプリケーションを開発するエンジニアが「アプリケーションエンジニア」略して「アプリエンジニア」なのです。

ただし、会社によって「アプリエンジニア」が担当するものが必ずしもアプリケーションという訳ではなく、この言い分けはあくまで一般的なものであることを頭にとどめておいてください。

アプリエンジニアの仕事内容

アプリエンジニアが行う主な仕事内容は、下記の4つです。

  1. アプリケーションの設計
  2. プログラムの作成
  3. 作成プログラムの実装テスト
  4. アプリの運用

1.アプリケーションの設計

アプリエンジニアの仕事内容、1つ目はアプリケーションの設計です。

「このようなアプリケーションをリリースしたい」と企画した内容に従い、アプリケーションにどのような機能を盛り込むのか、UIはどのように構成するかなどを検討します。 検討した内容をまとめた設計書(仕様書)は、次のプログラミング作業を進めるうえで重要な資料です。

2.プログラムの作成

アプリエンジニアの仕事内容、2つ目はプログラムの作成です。

前工程で検討した内容に従って、プログラミング言語を利用してプログラムを作成します。 プログラミング言語は複数ありますが、開発するものや動作させる環境によって得手不得手があるため、適切に選定するのが重要です。

また、プログラミングを効率良く進めるためにも、最近はフレームワークを用いて開発するのが主流となってきました。 フレームワークは簡単に言えばプログラムのひな形で、ゼロから開発するよりも開発時間・コストを削減できるのが大きなメリットです。

3.作成プログラムの実装テスト

アプリエンジニアの仕事内容、3つ目はテストです。

作成したプログラムについて、不具合が発生しないか、設計書通りに動作するのかを確認します。 実際にプログラムを実行して目視確認する他に、デバッガと呼ばれるツールを用いることもあり効率的です。 不具合が発生したら、発生箇所を特定してプログラムを修正して再度動作確認します。

4.アプリの運用

アプリエンジニアの仕事内容、4つ目は運用です。

アプリケーションをリリースした後で、不具合発生の報告を受けたらメンテナンスを行います。 その間、アプリケーションは利用できなくなりユーザーの仕事・生活に支障が出ることから、早急にメンテナンスを済ませることが重要です。 さらに、定期的なメンテナンスも実施して、利便性を向上させたり新機能を搭載したりします。

アプリエンジニアの平均年収

年齢年収
20代300万円〜450万円
30代500万円〜600万円
40代600万円〜700万円

アプリエンジニアの年収は、20代で300万から450万、30代で500万から600万、40代で600万から700万程度です。 ただし、スキル・経験によって年収は前後し、年収1,000万以上をもらう人もいます。

アプリエンジニアに必要なスキル・能力

アプリエンジニアとして働くには、おもに3つのスキルが必要です。

  • スキル1:プログラミングスキル
  • スキル2:開発スキル
  • スキル3:論理的思考力

スキル1:プログラミングスキル

アプリエンジニアに必要なスキル、1つ目はプログラミングスキルです。

プログラミング言語は「コンピューターにどのような処理をさせるのか」を記述するための言語で、さまざまな種類があります。 言語によってどのようなアプリケーションの開発が得意なのかが異なるため、特徴を把握することが重要です。

例えば、Androidアプリケーションを開発するならJava・Kotlin、iOSアプリケーションならSwift、WebアプリケーションならPHP・Rubyがそれぞれ向いています。

スキル2:開発スキル

アプリエンジニアに必要なスキル、2つ目は開発ツールの知識です。

アプリケーションを開発するには、プログラムを作成したりプログラムを機械語に翻訳したりなど、さまざまな作業を要します。 これらはツールとして提供されており、多くのアプリエンジニアがツールを利用して開発するのが一般的です。

複数ある開発ツールをひとまとめにして利用しやすくしたものは「統合開発環境(IDE)」と呼ばれます。 EclipseやVisual Studioが代表的です。IDEの機能を把握して適切に応用することで、開発効率は向上します。

スキル3:論理的思考力

アプリエンジニアに必要なスキル、3つ目は論理的思考です。

論理的思考は考え方の一種で、矛盾や論理の飛躍が生じないように物事を整理して結論を導きます。 アプリケーションの設計・プログラミングにおいて重要な思考法です。 論理的思考を持っていれば、プログラムの処理手順(アルゴリズム)を考えるときに、不具合を出さずに済みます。

アプリエンジニアの資格おすすめ6選

アプリエンジニアは、特別必要な資格は存在せず誰でもなることができます。 しかし、知識・技術力を身につけるために、さらにはキャリアアップを考えるうえで、資格を持つのは有益なことです。

ここでは、アプリエンジニアにおすすめしたい資格を6つ紹介します。

  1. 基本情報技術者
  2. システムアーキテクト
  3. Android技術者認定試験
  4. App Development with Swift
  5. オラクル認定Javaプログラマー
  6. Python3エンジニア認定基礎試験

1.基本情報技術者

アプリエンジニアにおすすめの資格、1つ目は基本情報技術者です。

プログラミング言語や開発ツールなど、IT技術に関して基本的な知識があり、実践応用できる人が対象となります。 そのため、アプリエンジニアに限らず、さまざまなITエンジニアが最初に受験する登竜門のような資格です。 試験内容は選択問題と記述問題の2種類があり、「プログラム言語」の区分では、プログラムの読解問題を解くため、プログラムが読めるようにしなければなりません。

基本情報技術者は、情報処理に関する国家資格「情報処理技術者」の1区分であり、応用的な知識が問われる「応用情報技術者」、さらに高度な知識が問われる資格が複数設けられています。

2.システムアーキテクト

アプリエンジニアにおすすめの資格、2つ目はシステムアーキテクトです。

情報処理技術者の1区分で、システム開発において必要となる要件を洗い出し、システムを設計できる人が対象となります。 要件の洗い出し方・設計方法などの知識は、アプリケーションの設計に応用できるため、勉強しておいて損はありません。

ただし、試験内容の一部に論述問題が含まれており、それを解くにはアプリ開発の経験が必要です。 そのため、アプリ開発の経験を積んでから試験に臨みましょう。

3.Android技術者認定試験

アプリエンジニアにおすすめの資格、3つ目はAndroid技術者認定試験です。

Androidアプリケーションの開発に関する知識・技術力を持っている人が対象となります。 アプリエンジニアの中でも、Androidアプリケーションの開発をメインとしている人におすすめの資格です。

試験はCBT(コンピューターを利用した試験方法)形式で、選択問題を解きます。 勉強する際は、Androidアプリケーションの開発言語としてよく利用されている、Javaの読み書きができるようにしておきましょう。

4.App Development with Swift

アプリエンジニアにおすすめの資格、4つ目はApp Development with Swiftです。

プログラミング言語の1つであるSwiftの知識、くわえて開発ツールのXcodeの知識を持ち、iOSアプリケーションの開発力を持っている人が対象となります。

Swiftは、2010年代前半に登場した比較的新しいプログラミング言語です。 iOSを始めとしてApple製品のアプリケーション開発で利用され、読み書きのしやすさが人気となっています。

試験はCBT形式で、問題文はすべて英語です。 とはいっても、英語の試験のように長文読解を要求されることはなく、専門用語の意味がわかれば解くのは難しくありません。

5.オラクル認定Javaプログラマー

アプリエンジニアにおすすめの資格、5つ目はオラクル認定Javaプログラマーです。

プログラミング言語の1つであるJavaに関する知識・技術力がある人が対象となります。 Javaは、業務用のアプリケーションやWebアプリケーションなど、さまざまな用途で利用されている人気言語です。

レバテックキャリアの調査によれば、2019年度のプログラミング言語別求人数で1位をとっているため、Javaを覚えておけば仕事の幅が広がります。 3つの難易度が用意されており、「Bronze」「Silver」ではJavaの仕様を理解できているか、「Gold」では設計意図を理解したうえでアプリケーションを実装できるかが合格のカギです。

6.Python3エンジニア認定基礎試験

アプリエンジニアにおすすめの資格、6つ目はPython3エンジニア認定基礎試験です。

プログラミング言語の1つであるPythonの知識を持っている人が対象となります。

Pythonは、おもにAI開発の現場で利用されており、ここ最近になって注目されている言語です。 AIアプリが続々公開されている昨今、AI開発エンジニアの需要は増加傾向にあるため、AI開発に興味がある人におすすめと言えます。 オライリー・ジャパンから出版されている「Pythonチュートリアル 第3版」から出題されるため、勉強する際にあらかじめ目を通しておきましょう。

アプリエンジニアの将来キャリアパス

アプリエンジニアのキャリアパスで一般的なものは「プロジェクトマネージャー」と「ITコンサルタント」があります。

プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、アプリケーション開発をプロジェクトとして進める際、スケジュール・タスク管理を行って全体を指揮するのがおもな役割です。

プロジェクトマネージャーを務めるには、アプリエンジニア時代の経験にくわえて、マネジメントの知識やコミュニケーションスキルが必要となります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、IT技術の利用して会社の経営的な課題に対する解決案を提言するのがおもな役割です。 アプリケーションを問題解決の手段の一つととらえることで、アプリエンジニア時代の経験が活かせます。

ITコンサルタントでは、コミュニケーションスキルのほかにも、IT技術に疎い人に対しても明確に説明できるためのプレゼンテーションスキルが必要です。

まとめ

アプリは、今の世の中において必要不可欠なものとなっています。 アプリエンジニアは、市場価値も高く今後もこの流れは継続することでしょう。

開発に興味がある方は、ぜひアプリエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

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