1000万超え?プログラマーの平均年収と収入を上げる方法5選

「プログラマーの年収っていくらなの?」

「プログラマーって稼げるの?」

「フリーランスと会社員ならどっちが稼げるの?」

この記事に訪れたあなたはこんな疑問を持っていませんか?

近年インターネットやソフトウェアの登場により、IT業界が急速に発展しています。

IT業界の仕事というと、思いつくのがプログラマーでしょう。プログラマーは暗号のような長いコードをひたすら打ち続けていて、なんだか難しそうなイメージがありますよね。

難しい反面、プログラマーの年収は高いと思っていませんか?実はそこまで高くないんですよね。

結論から言いますとプログラマーの年収は500万以上を目指しやすく、1,000万以上も稼げる職業です。しかし気を付けるポイントもあります。

今回は年代別、職業別、フリーランスの年収を紹介し、安定して高い年収を稼げる方法も載せますので参考にしてみてください。

この記事を読み進めたあなたは、プログラマーの具体的な年収が分かるようになるだけでなく、稼ぐためにどう動くかもわかりますよ。

それではどうぞ。

プログラマーの平均年収は?

最初はプログラマーの平均年収を見ていきましょう。求人ボックスの給料ナビによると、プログラマーの平均年収は431万円といわれています。

「え!意外とそんなに稼げないんだ。」と思った人は多いでしょう。

もちろん全く稼げてないというわけではありませんが、これを見ると「年収500万以上はとても難しいのでは?」と思ってしまいますね。でもプログラマーは年代によって平均年収が変わってくるのです。

20代の平均年収30代の平均年収40代の平均年収
350万464万512万

上の表を見てみると、年代が上がっていくごとに年収も増えていってますね。実は20代では、平均年収が350万と少ないんですね。逆に40代になると平均年収は500万を超えるのです。

つまり長く働けば働くほど年収が増えていくんですね。それぞれの年代について、理由を交えて解説していきます。

20代のプログラマーの平均年収

20代の平均年収は約350万です。入社して間もないころは、基本的なプログラマーの仕事が任されるので年収は少なめですね。

会社によっては未経験からプログラマーになれる研修制度もあり、お金をもらいながらプログラミングスキルを学べます。

新卒の場合、初年度年収はおよそ232万と低いですが、そこからプログラミング実績を積んで300万、400万と年収を増やしていけるのです。アルバイトでプログラマーの仕事をした場合はどうなるのでしょうか。

バイトの場合、時給が1,100~1,400円のものが多いようです。募集内容はデバッグ作業やサイトの監視など簡単なものから、実際にアプリやWebの開発といったものまでさまざま。

大学生歓迎の募集もあるため、学生の方でも応募しやすいのが魅力的ですね。

30代のプログラマーの平均年収

30代の平均年収は約464万です。入社してから長く働いているので、上流工程の仕事に携わる、あるいはリーダーに昇格する人も出てきます。そのため20代と比べて年収は上がっているわけなんですね。

実務経験5年以上でシステムエンジニアになれると年収は500万を超え、実務経験10年以上でマネージャーになると年収が800万を超えます。ここまでくると一流のプログラマーとも言えますね。

ところで、30代で未経験からプログラマーになった場合の年収はどうなるのでしょう。都内の未経験募集の場合、平均年収は300万~660万が多いようです。

プログラミングスキルは必須になりますが、未経験からでも高い年収を得られる可能性もありますね。

40代プログラマーの平均年収

40代の平均年収は約512万です。この年代になると、給料の高い職に就きたかったり開発をしていくのに限界を感じてほとんどのプログラマーはシステムエンジニア(SE)になります。

SEは、プログラミング以外のさまざまな仕事をするので周りからも評価されやすく年収がアップするんですね。つまりSEの多い40代の平均年収は高くなるわけなんです。

40代と長く働いているためマネージャーなどの一流のエンジニアだと年収が1,000万を超えることもあるそうですよ。逆に40代でもコードを打つだけの仕事だけをしていると年収は全く上がりません。

さらにプログラマーの仕事は20代前半からできるものなので、50代以降になるとプログラマーの仕事はほとんどなくなるといっていいでしょう。

フリーランスエンジニアの平均年収は?

フリーランスエンジニアの平均年収はだいたい600万~924万が多いようです。フリーランスは自分で案件を探して上流工程からすべてをこなしていく必要があり、求められるスキルは高いために高単価な案件が多くあります。

なかには月100万を超える超高単価の案件もあるのです。高単価の案件を受けていくことで年収1,000万を超えることも可能なわけなのですね。

フリーランスは自宅で働けるので、朝早くから通勤時間に満員電車に揺られることもないのが魅力的ですよね。これで高い年収も狙えるわけですから、年収アップをしたいプログラマーにはおすすめですね。

ただしすべての内容を自分でやり遂げることになるので、SEで実務経験をしてからフリーランスエンジニアになることをおすすめします。

未経験からいきなりなると確実に地獄を見ることになるので覚えておいてくださいね。

フリーランスエンジニアについて詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせて見てくださいね。

【徹底解説】フリーランスエンジニアとは?仕事内容・必要なスキル・実態まで

職業別のプログラマーの平均年収

プログラマーにはアプリ、ゲームなど種類があります。プログラマーは職業によってどれくらい年収が違ってくるのでしょうか。

平均年収と年収の分布を載せて表にまとめてみました。

職業平均年収年収分布
金融系プログラマー648万216~1140万
AI系プログラマー585万204~1500万
システムプログラマー550万216~960万
ゲームプログラマー515万258~1300万
アプリプログラマー498万227~1140万
通信系プログラマー465万220~904万
オープンプログラマー460万310~1152万
Webプログラマー446万250~1200万

今回はよく聞く8種類のプログラマーをピックアップしてみました。金融系とAI系のプログラマーの平均年収が高いですね。

金融は非常に高い技術力とセキュリティを必要とし、激務であることから給料も高く設定されています。またAI系プログラマーはAIの発達により、需要が高まってきている職業なので高単価の募集が多くあります。

年収の分布を見てみると、ほとんどのプログラマーが最高1,000万を超えていますね。つまりどの職業も高い年収が手に入る可能性があるわけなんです。

一番平均年収の低いWebプログラマーでも1,000万を超えることは可能なので、自分の好きなプログラマーで年収アップを目指すといいでしょう。

また年収が300万もいかない場合もあり、プログラマーの年収は非常に幅が広いことがわかりますね。

プログラマーの平均年収は低いのか?

実はプログラマーの平均年収は低いと言われています。

先ほどの職業別の平均年収を見てみると、最高年収は1,000万を超えている職業が多いのに対し、平均年収は金融系のプログラマー以外600万円を超えていません。

つまり多くのプログラマーが平均年収より低い年収を貰っているんですね。これはなぜかというと、プログラマーは常に勉強し続けないと年収アップしないのと、コミュニケーションが必要になってくるからです。

プログラマーはプログラミングの実力があればあるほど年収が増えます。優秀なプログラマーは高単価の案件を受けられたりできますが、ただプログラミングができるという人は多くいるためあまり稼げないのです。

また顧客とコミュニケーションを取る、チームで話し合いをすることも頻繁にあります。ここで顧客のニーズをくみ取る、チームを引っ張っていくコミュニケーション能力があると、より優秀なプログラマーになれるのです。

つまり年収がさらに上がるわけなんですね。これらを身に着けるのはとても難しいので、結果として年収が上がらない人が多くいるわけなんです。

プログラマーは安定して長く働ける?

ところで、プログラマーの仕事だけで生きていくことはできるのでしょうか。結論から言いますと生きていくことはできますが、相応な勉強し続ける向上心とコミュニケーション能力が必要になるでしょう。

あなたは【プログラマー35歳定年説】というのを知っていますか?プログラマー35歳定年説とはその名の通り35歳にプログラマーを辞めるという意味で、35歳を境にプログラマーが急激に減少すると言われていることから生まれました。

新しい技術の勉強を続けるのに限界を感じてきた、システムエンジニアになって年収をアップさせたいなどの理由があるからプログラマーを辞めるわけなんですね。

もし向上心もコミュニケーション能力もなくプログラマーを続けても、いつかプログラマーの仕事はなくなってしまいます。

そのためリストラされてしまう可能性もあるのです。またプログラマーの単純な作業は、将来AIにとって代わられてしまうともいわれています。

自分の仕事がなくならないためにも、SEの仕事にも関わったりして経験を積んでいくことが大事になってくるでしょう。

年収が高いプログラマーはどんな人?

プログラマーの年収についていろいろわかったところで、年収が高いプログラマーはどんな人なのかをまとめてみました。

年収が高いプログラマーはどんな人?

将来プログラマーになろうと考えている人や、転職を考えているプログラマーは参考にしてみてください。それでは一つずつ解説していきますね。

技術力の高いプログラマー

常に勉強し続ける向上心があれば、あなたのプログラミングスキルは止まることなく成長し続けます。

いつしか優秀なプログラマーとして認められるようになり、大手の有名企業から開発のオファーがきたり、高単価の案件を受けたりできます。結果的に年収も高くもらえるわけなんですね。

具体的には新しい技術やプログラミング言語を勉強することになります。ITの世界では新しい技術や言語が次々と出てくるので常に勉強するわけになるんですね。

金融系、AI系のプログラマー

先ほどの職業別の年収表を見てもらえばわかる通り、金融系とAI系のプログラマーは年収が高い傾向にありました。実はその二つにはより多く稼げるポイントがあるのです。

金融系プログラマーの平均年収は648万となっていましたが、ここで経験や実績を積んでSEになると平均年収は1,000万を超えるのです。

転職を考えているプログラマーでより高い年収が欲しかったらおすすめする職業の一つといえるでしょう。

またAIプログラマーもAIの発達によりAIエンジニアの不足が深刻化してきており、需要が高まっています。今後も需要は高まっていくと言われ将来も必要とされる職業のため、安定して年収が稼げる点が魅力的ですね。

「R言語」や「GO言語」を使うプログラマー

HRogの調査によると「R言語」を使うプログラマーの平均年収は474万、「GO言語」を使うプログラマーの平均年収は463万といわれています。これらは他の言語よりも年収が多く入りやすいのです。

R言語は機械学習に向いていてAIプログラマーでも使われるため、高い年収が入るわけなんですね。GO言語はC言語をよりわかりやすくしたものなので、初心者にもとっつきやすく会社でも広く使われていますよ。

もちろんこれらを習得しただけで年収は上がらないので、技術力を高めたり、SEの仕事にも携わったりして年収アップを計りましょう。

Go言語について更にくわしく知りたい方は、以下の記事も合わせて見てくださいね。

【完全網羅】Go言語とは?特徴や仕事内容、メリット、デメリット、需要、平均年収も解説

プログラマーが年収をあげる方法5選

最後に年収をあげる具体的な方法を5つ紹介していきます。

プログラマーが年収をあげる方法5選

それぞれ詳しく解説します。前述した「年収が高いプログラマー」と合わせて自分ができそうなものを探してみてくださいね。

修士や博士になる

修士や博士とは、大学を卒業し大学院で修士課程や博士課程を修了すると与えられる学位です。高卒より大卒の方が年収は高い傾向にあるということは、修士や博士の方がより年収を貰えるということになります。

具体的には修士を取ると年収が大卒と比べて150万、博士を取ると年収が大卒と比べて300万ほど増えます。また企業の採用率も修士の場合は採用率が20%、博士の場合は採用率が25%増えるため、学生の方は修士や博士を取ると良いかもしれませんね。

しかしすぐに働いてお金を手に入れたい人にとっては、修士課程で2年、博士課程で5年かかり、その間は会社で働けないのでお勧めしません。

また大卒の場合よりお金を稼ぐなら、10年以上働くことになります。それらも踏まえて、大学院に進学してお金を稼ぐべきか考えた方がよさそうですね。

資格を習得し資格手当を貰う

企業によっては資格を取得すると、給料に資格手当がプラスして年収が増えます。プラスされる金額の量も企業によって異なりますが、基本情報技術者などの国家試験の方がたくさんもらえることが多いですね。

合格率が低い資格ほどもらえる資格手当は多くなるため、自分のスキルアップを兼ねて難易度の高い資格を目指してみるのもいいでしょう。

システムエンジニアになる

プログラマーの仕事だけでなく、SEになっていろいろな仕事を経験すると、年収がアップします。

プログラマーだけで生きていくには高い技術力も必要になりますし、AIが発達している将来のことを考えると、SEになっていくのが望ましいとわかるでしょう。

SEからプロジェクトマネージャー(PM)に昇格していくと年収がさらに上がり、コンサルタントになると年収が1000万を超えることもできますよ。

システムエンジニアについて詳しく知りたい人は、以下の記事も合わせて見てくださいね。

システムエンジニアとはどんな仕事?年収や資格、将来キャリアパスも紹介

フリーランスになって高単価の案件を貰う

フリーランスエンジニアになって自分で仕事を選べる利点を活用し、高単価の案件を獲得できれば年収も高くなります。エージェントサービスなら高単価の案件も紹介してくれるため高い年収を狙うこともできますね。

フリーランスエンジニアは先ほどの3つの方法とは違って、在宅でできるメリットがあります。自分だけの自由な時間が欲しい、毎日会社に行くのはもう嫌だという人にもおすすめですね。

高い案件になるほど常駐案件が多くなりますが、リモート案件でも月50万を超えるものが多く、100万を超える案件もありますよ。年収1,000万を目指さなくても、自宅で600万を超える仕事ができる生活は憧れますよね。

ただし実務経験がない場合、高い案件は受注してもらえないと思っていいでしょう。

基本的にSEやPMからフリーランスエンジニアになるのが一般なので、何もわからないままフリーランスエンジニアになると年収は会社で働くよりも低くなってしまいますね。

海外へ進出する

実はこの方法が一番稼げるかもしれません。日本のプログラマーの給料は海外と比べると低いんですね。具体的には、同じ能力のプログラマーでも日本では年収400万のところがアメリカでは1,000万近くもらえるのです。

そして日本で1,000万稼ぐような優秀なプログラマーがアメリカで働くと年収が数千万にもなってしまうのですよ。そのくらい日本とアメリカでは相場が数倍も違ってくるわけなんですね。

ただしアメリカで働きたいとなると英語は必ず必要になってくるので、納期がなくて忙しくない時に英会話レッスンで英語力を身に着けるのがいいでしょう。

なお今回はアメリカと比較しましたが、国によっては日本よりもさらに相場が低いものもあるのでよく調べてから海外へ行くのがいいですね。

まとめ

今回はプログラマーの年収、高い年収を得る方法、安定して稼ぐ方法などを紹介しました。

プログラマーは高い年収を稼ぐのがとても大変なのがわかったかと思います。なぜならプログラマーはコードを打ち込む、デバッグ作業をすることくらいしか仕事がないからですね。

新しい技術や言語を吸収し、プログラマー以外の仕事もこなしていくことで、年収は500万を超えますよ。

どの職業でも言えることですが、やはりその職業にやりがいを感じられるかどうかが年収をアップさせる一番の要因でしょう。

やりがいを感じられるから様々な経験をしたり勉強をしたりして、優秀なプログラマーになっていくわけなんですね。

ここで紹介した年収はあくまで平均年収です。企業によって年収も変わってきますから、高い給料のもらえる企業に転職して年収アップする方法もありますよ。自分でいろいろと試してみてくださいね。