サーバーエンジニアはサーバーを構築したり、監視したりなどサーバーにかかわる仕事をするのが仕事です。
未経験でも入りやすいという声も多く、IT業界に入りたいと考えた時に候補にあがる職業としてサーバーエンジニアがあがるでしょう。
しかしサーバーエンジニアはやめとけという声も多く上がっています。
「なぜサーバーエンジニアはやめた方がいいの?」
「未経験だけど、本当にサーバーエンジニアを目指しても大丈夫かな?」
「どうしてもサーバーエンジニアになりたいけど、気を付けておくポイントはあるの?」
この記事に訪れたあなたは、サーバーエンジニアはやめとけという声を聞いてこのようななやみを持っていることでしょう。
そこで、今回はなぜサーバーエンジニアがやめとけと言われるのか、その理由を実際に働いている人の体験談も交えて紹介します。
具体的な内容は以下の通りです。
- サーバーエンジニアはやめとけは全員にあてはまるわけではない
- こんな理由でサーバーエンジニアになるのはやめとけ
- サーバーエンジニアがやめとけと言われる5つの理由
- サーバーエンジニアをやめとけという体験談
- それでもサーバーエンジニアを目指したい場合は?
この記事を読めばサーバーエンジニアの実態を知り、本当に目指していいのかがわかるようになりますよ。
目次
サーバーエンジニアはやめとけは全員にあてはまるわけではない
やめとけという声を聞いて「絶対にサーバーエンジニアになってはいけないの?」と感じる人がいるかもしれません。
ですが誰もがなってはいけないというわけではありませんよ。
「上のいうことがすべて正しいという社風になっている…」
「残業が多くて、有休もとれない…」
「この会社の将来性はあるのか不安…」
実はやめとけと言っている人はこういった企業に不満がある人が多いんですね。
ブラック企業に入ってしまうと、上記のような環境の中で働くので「サーバーエンジニアに入らなければよかった」と感じてしまいます。
つまりサーバーエンジニアがつらいと感じるのは企業による部分が大きいと言えるでしょう。
また「サーバーの監視をしたい」、「サーバーを構築してみたい」といった働く目的によって働き方は変わってきます。
当然求められるスキルや仕事環境は変わってきますから、辞めとけと言われる理由は違ってきますので注意してくださいね。
こんな理由でサーバーエンジニアになるのはやめとけ
サーバーエンジニアは辞めておいた方がいい職業というわけではなく、未経験でもなりやすい特徴があると解説しました。
しかし誰でもなれるからといって、とても楽な仕事ではありません。
「未経験でもなれる職業だから」と何も考えずになってしまうと後悔してしまうんですね。
例えば以下のような動機でなろうとしている人は良く考えた方がいいでしょう。
- とても楽そうだから
- 一人で黙々と仕事ができそうから
- 給料が高く、稼げるから
それぞれこれらの動機がなぜやめといた方がいいのか解説していきますね。
動機1:とても楽そうだから
未経験からサーバーエンジニアになると、最初にやる仕事がサーバーの監視になります。
このサーバーの監視が誰でもできる仕事なので、「サーバーエンジニアは仕事しやすい職なんだな」と感じてしまうかもしれません。
しかしサーバーの監視はあなたが思っている以上に大変な作業で、安定した休みが取れないんですね。
職業 | 月平均残業時間 |
---|---|
社内SE | 13.9 |
ヘルプデスク | 16,3 |
人事 | 20.8 |
サーバーエンジニア | 21.6 |
出典: doda
残業の発生は不定期で、時期によっては激務になったりします。楽をしたいからといってサーバーエンジニアになってしまうと想像以上の忙しさに心が折れるかもしれません。
動機2:一人で黙々と仕事ができそうだから
サーバーエンジニアの仕事はサーバーの監視なので、「ずっと一人で作業していそう!」と感じる人もいるでしょう。
確かに一人で黙々と作業する仕事なので、ほとんど誰ともしゃべらない日もあります。ですがコミュニケーションが無いわけではありません。
わからない事があったら他人に聞いたり、システムの状況を報告したりなどの細かい部分で人と接することはありますよ。
またシステム設計で上流工程に携わる場合は、クライアントとシステムの環境についてコミュニケーションをとって設計します。
上流工程にかかわるとコミュニケーションがとても増えるので、つらいと感じやすくなるでしょう。
動機3:給料が高く、稼げるから
サーバーセキュリティは年収が高いことでもよく知られています。そのため「多くお金を稼ぎたい!」と考えてサーバーエンジニアを志望する人もいるでしょう。
ですがその分、勉強する量も多いんですね。ITの知識といっても幅広い分野の知識が必要であり、仕事の内容も覚えないといけません。
例えばサーバーの構築、運用、監視などに必要なネットワークの知識や、他者から攻撃されないようにするためのセキュリティの知識が必要になります。
またまたサーバーを動かすためにLinuxやVMwareなどの仮想化技術も良く使われるんですね。
もちろんスキルアップができないと給料も増えませんよ。まずはLinuxなどのサーバーOSを触ってみて自分が向いているのか?を判断してみましょう。
サーバーエンジニアがやめとけと言われる5つの理由
考えた方がいい動機を解説しましたが、明確に「サーバーエンジニアになってこんなことをしたい!」と考えていても大変な部分は多くあります。
例えばサーバーエンジニアは以下の5つの理由で辞めとけと言われますね。
それぞれなぜやめとけと言われるのかについて解説していきます。
理由1:監視・保守などの仕事が大変
まず入社してやらされるのがサーバーの監視なのですが、監視がなかなか大変で苦痛と感じている人が多いんです。
システムは常に動き続けているわけですから、監視はシフト制で24時間監視します。そのため休日出勤や深夜の出勤もありえるんですね。
監視している間に特に何も起こらなければいいのですが、トラブルが起きてしまうと早急に対応しなくてはなりません。
対応はいつであろうとしなくてはならないものですから、残業や徹夜になってしまうんですね。
企業によっては保守・監視しかしないところもあります。ITの知識が身につかない、思っていたのと違うと感じてしまうエンジニアも多くいますよ。
理由2:突然の障害対応に追い込まれる
サーバーは何の前触れもなく、突然トラブルが発生します。
つまり予測ができないため、サーバーエンジニアたちは常に監視し続ける集中力と注意力が必要になるんですね。
頻繁にトラブルが発生してしまう場合、常に頭を使っているのに加えて残業続きになるので、よりストレスを感じてしまいます。
また障害対応が嫌になるもう一つの理由として、周りの人から感謝されることがほとんどないんですよね。
システムは常に稼働してて当たり前な世の中になっていますから、むしろ怒られることが多くてつらいと感じる人もいますよ。
理由3:日々スキルアップしなければならない
サーバーエンジニアはシステムを監視したり構築したりするだけではなく、仕事をしながらITの知識を学ばないといけません。
『動機3:給料が高く、稼げるから』で挙げた例のように幅広い分野の知識を、仕事と両立しながら学習していくのはとても大変です。
またIT業界ではトレンドが頻繁に変わりやすい業界であります。
最近ではコロナウイルスによってリモートワークによる働き方や、画面に手を触れないタッチレス技術が盛んになりました。
このように今何の需要が高いのか?を常にチェックする必要があります。
いつまでも市場価値の高いエンジニアでいるためにも日ごろからOS、ネットワークなどの学習、最新の情報の確認を怠ってはいけません。
理由4:責任感が強い
サーバーにトラブルが発生しないようにあらかじめ予防しておくのもサーバーエンジニアの仕事です。
もしトラブルが起きてシステム障害になってしまうと、その分生産性や信頼性を失ってしまいます。
つまり失敗が許されないので、責任感を強く感じてしまうわけです。
上流工程に携わるとサーバーの環境構築を話し合って決めるので、すぐにダウンしないようなサーバーにするために常に慎重に行動しなくてはいけません。
実は非常に責任感の重い職業ですので、プレッシャーを感じたくない人には難しい職業といえるでしょう。
理由5:監視するだけの仕事だと給料が少ない
「でも未経験なら上流工程に携わることもないし、楽に働けそう!」と考えている人はいませんか?
監視するだけの社員は給料が低いままになってしまいます。なのでそこからキャリアアップして上流工程に携わるのが基本です。
スキルアップできないままずっと保守・監視するだけの社員になってしまうと、年齢だけが高くなっていき会社から必要とされない人材になってしまいます。
逆に未経験募集といっておいて、長時間監視を押しつけてくる悪質な企業も存在します。こういった会社は、スキルアップができないままになるので避けるようにしたいですね。
サーバーエンジニアをやめとけという体験談
長々とサーバーエンジニアはやめとけと言われる理由を解説してきましたが、ここで実際に働く人の体験談も見ていきましょう。
- 調査しているのに理不尽に怒られる…
- 環境構築がめんどくさい!
- 安易に入るとスキルアップしにくい…
働く人の中にも多くのやめとけと言う人も多いんですよね。それぞれの体験談について詳しく見ていきましょう。
調査しているのに理不尽に怒られる…
以前同じような事がありその時は開発チームのプログラムに問題があることを伝えると
出典: Yahoo!知恵袋
そんな事を言って誰が幸せになるのって同じチームの上長に言われました。
開発チームは取締役が管理しているチームなのでそういう意味で誰が幸せになるのって言うことなんですが、問題があるから調べてって言われて調べているのになんで嫌な思いをしなければいけないのでしょう。
上記の文章は実際に働いていた人が抱えている悩みの一部です。
システムに問題がありサーバ側に問題があるのか別の側に問題があるのかを調べるのも、サーバーエンジニアの仕事と言えます。
しかし問題を指摘された側の上長が怒られ、理不尽に言われるようですね。
このように人間関係に困っている人も珍しくありません。
特にサーバーエンジニアは責任感が強い仕事ですから、人間関係が悪化してしまう場面に直面して嫌になる人も多いでしょう。
環境構築がめんどくさい!
この記事ではサーバーの監視について大変であると解説しましたが、サーバー構築も非常に大変です。
サーバー構築は簡単にできる仕事ではなく、常に予測のできないエラーに振り回されます。
上記のように構築するのがつらいと感じる人は多く、挫折してしまうエンジニアも少なくありません。
そのため、どんな状況でも落ち着いて対処できる対応力、エラーを無くすまで粘る根気力が無いと苦痛に感じるでしょう。
安易に入るとスキルアップしにくい…
上記の動画は安易に運用保守エンジニアになるのをおすすめしない理由を解説しているものです。
IT業界では深刻なエンジニア不足で需要が高まっていますが、サーバーの監視もかなり不足しています。
企業によっては監視するエンジニアが不足しているために長時間監視されてしまい、自由時間がほとんどとれません。
また誰でもできる仕事なので、難しいことは求められません。裏を返すとスキルアップがしにくいということなんですよね。
スキルアップをしたいなら、少ない自由時間を使って自己学習しないといけないので、安易に飛び込む前によく考える必要がありますよ。
それでもサーバーエンジニアを目指したい場合は?
ここまでサーバーエンジニアの大変な部分を見てきましたが、
「どうしてもサーバーエンジニアになりたい!」
「サーバーエンジニアになってやってみたいことがある!」
と考えている人もいるでしょう。
これまで紹介した内容を踏まえたうえでなりたいと考えている人は、以下のポイントを意識してみましょう。
それぞれ具体的なポイントを解説していきますね。
応募前から学習に取り組む
サーバーエンジニアになると学習できる時間が少ないので、入る前からITについて学習することと学習する習慣をつけておくといいでしょう。
ITについてあらかじめ知っておくことで、早い段階で幅広い分野の内容を習得できるんですね。
具体的には、基本情報技術者などの資格勉強、プログラミングスクールに通うなどをしておくといいでしょう。
転職を考えている人は資格やスクールでの成果物を持っておくと採用率がグッと上がりますよ。
優良企業を見極める
これまでサーバーエンジニアはやめとけと解説してきましたが、すべての企業が激務というわけではありません。
中にはしっかりとITスキルが身に着けられる優良企業もあるんですね。
ではどうやってそういった企業を見つければいいのでしょうか?
優良企業の見つけ方はとても簡単で、以下の方法を試すと見つけられますよ。
- 企業の口コミ・評判を見る
- 就職四季報で離職率を見る
- 常に募集を出していないか見る
- インターンシップや面接で社内を見てみる
例えば離職率が高いような企業、常に募集を出している企業は新人社員がすぐに辞めてしまう理由があるために人手不足になってしまいまうんですね。
また口コミで悪い評判が以上に多い、社内で罵声が響く企業は、仕事環境が悪い可能性が高いので避けておいた方がいいでしょう。
転職エージェントを活用する
「サーバーエンジニアに転職したいけど、どうしたらいいのかわからない…」と困っている人は転職エージェントを利用するといいでしょう。
転職エージェントはあなたのスキルに合わせて優良企業を選び、サポートしてくれるんですね。
中には、転職サイトでしか紹介されない企業の応募もあるため、転職を考えている人は転職サイトも視野に入れるといいでしょう。
「おすすめの転職エージェントが知りたい!」という方は リクルートエージェントがおすすめですよ。
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まとめ
今回はサーバーエンジニアの実態について解説しました。
サーバーエンジニアは未経験でもなりやすい職業であり、IT業界に関わりやすい職業でもあります。
しかし実際には、ITの知識を蓄えてキャリアアップしないとIT業界に生き残れないような職業でもあるんですね。
これは他のエンジニアでも同じ事が言えます。
サーバーエンジニアになる目的を見つけることで、やりがいを感じられながらスキルアップできるので、サーバーエンジニアとして活躍できるんですね。