フリーランスプログラマーとしての自由な働き方に魅力を感じ、独立を考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざフリーランスプログラマーとして独立しようとすると
「本当にフリーランスプログラマーになっても大丈夫かな?」
「そもそもフリーランスプログラマーにはどうすればなれるの?」
「フリーランスプログラマーって稼げるのかな?」
と不安に感じることも多いでしょう。
実際、フリーランスとして稼いでいける確証もないので、1歩を踏み出すには勇気がいりますよね。
そこで今回は、フリーランスプログラマーについて網羅的に紹介します!未経験からなる4STEPからフリーランスプログラマーになるメリット・デメリットも合わせて解説していきますね。
この記事を読めば、フリーランスプログラマーになって稼げるイメージが持て、独立する1歩を踏み出せますよ。
目次
フリーランスプログラマーとは
フリーランスプログラマーは、企業に属さず『業務委託』という形で企業と契約を結んで働くプログラマーのことを指します。
一言でフリーランスプログラマーといっても、企業に一切属さずに仕事を得る『独立型』と、普段は正社員として働き、仕事終わりや休日などの時間を使って働く『副業型』の2種類に分けられますよ。
一般的には、副業型である程度の収入を得られるようになってから独立型のフリーランスプログラマーを目指す方が多いです。
また『独立型』『副業型』共に、フリーランスプログラマーの働き方は以下の2種類あります。
- 客先常駐
- 在宅勤務
『独立型』と『副業型』それぞれがどの働き方を選ぶ傾向にあるのかも含めて、解説していきますね。
客先常駐
客先常駐は、会社員と変わらないスタイルで会社に出社して仕事を行う働き方のことです。
フリーランスは時間に融通が利きやすいとよく言われますが、客先常駐だと時間に融通の利く案件は少なく、基本的には9時出社18時退社と思っておきましょう。
『独立型』のフリーランスプログラマーは、客先常駐として働く方が多い傾向にあります。
なぜなら、大規模な開発現場だと、フリーランスや下請け企業の社員など様々な企業からプログラマーが集まるため、勤怠管理が難しく、どうしても9時出社18時退社のスタイルになってしまうからです。
ですが、大型案件も多くあり高単価を狙えるメリットもありますよ。
在宅勤務
在宅勤務は、会社へ行かずに自分の好きな場所で仕事を行える働き方です。
働く場所・時間を自分の好きに決められるため、在宅で行える案件は人気が高くなっていますよ。
『副業型』のフリーランスプログラマーは、本業の傍らの空いた時間で仕事をするため、時間に融通の利く在宅勤務で働く方が多い傾向です。
しかし、実際は客先常駐が大半で、在宅案件の数は限られています。
また、在宅案件はクライアントとすぐに連絡が取れないため、確認事項に時間がかかってしまう関係で、経験の浅いフリーランスプログラマーは獲得しにくいでしょう。
在宅案件の獲得を目指すなら実務経験を3年ほど身に着けるといいですよ。
フリーランスプログラマー3つのメリット
フリーランスは自由度の高い働き方が魅力。実際にフリーランスとして働いてみて、企業に所属していたときのような取り決めがないことでストレスなく働けるようになったという人も多いです。
確かにフリーランスは色々な面で融通が利きやすく、プライベートとの両立や自己実現もしやすいという声がありますが、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。
フリーランスプログラマーのメリットは以下の3つです。
- 時間の使い方が自由
- 仕事を選べる
- 自分のスキルに見合った現場で働ける
それぞれのメリットについて紹介していきますね。
時間の使い方が自由
客先常駐だと正社員と変わらない生活スタイルになりますが、 自分の好きな時間を選んで働くこともできます。
それは、クラウドソーシングを経由して成果物に対して報酬が支払われる仕組みの案件を獲得したり、エージェントに紹介してもらったりして在宅案件を獲得する方法です。
例えば元々夜型で、朝〜夕方の8時間労働スタイルよりも、昼〜夜の8時間労働スタイルの方がパフォーマンスを発揮できるという人や、昼に1〜2時間昼寝を挟んだ方が午後に仕事に集中して取り組めるという人もいるでしょう。
在宅案件なら成果物さえ納品すれば、働く時間は関係ないので、自分の体調・生活スタイルに合った働き方ができます。
また、フリーランスなら週何日、1日何時間稼働するかも自由。そのため、プライベートと仕事の両立もしやすいです。
仕事を選べる
フリーランスならどの案件で働くか選ぶのは自分次第。
会社で働いていて、古い言語での開発をしていてスキルを伸ばせなかったり、取り入れたい技術があるけれども前例がないからと却下されてしまったりした経験を持っている人は多いのではないでしょうか。
そこで自分で仕事を選べるフリーランスなら、自分が挑戦してみたい技術にもガンガン挑戦できます。
正社員以上に実力主義の世界なので、頑張りも評価されやすく、自分が希望するキャリアを実現しやすいです。
自分のスキルに見合った現場で働ける
実力主義のフリーランスなら、自分のスキルを正当に評価してもらえます。
日本の企業は年功序列の面が強く、自分より仕事ができない上司のもとで働かなければいけないケースも多いです。
また、頑張ってもなかなか評価してもらえず昇進できないこともよくあります。
フリーランスの場合は持っているスキルと経験がすべて。書類選考と面接で案件への参画が決まるので、自分のレベルに合った現場で働けます。
フリーランスプログラマー4つのデメリット
フリーランスプログラマーはたしかに魅力的な働き方ですが、良い面ばかりではありません。
デメリットを理解せずに独立した後に、後悔して正社員に戻ってしまう人も少なからずいます。
独立した後に後悔しないためにも、デメリットを理解することは大切です。
フリーランスプログラマーのデメリットは以下の4つです。
- 将来性が保証されていない
- フリーランスプログラマー40歳定年説
- やらなければいけない事務作業が多い
- 働けなくなった時の保証がない
それではフリーランスのデメリットを確認していきましょう。
将来性が保証されていない
正社員だと余程景気が悪化しない限りリストラになることはありませんが、フリーランスだといつ仕事が得られなくなるかわかりません。
そのため、常に先回りをして万が一に備えて貯蓄をしたり、新しい技術をスキルを身に着けたりしなければいけません。
フリーランスプログラマー40歳定年説
フリーランスプログラマー40歳定年説とは、その名の通り、フリーランスプログラマーは40歳を越えると仕事を得られなくなるという説です。
IT業界の仕事の中でもプログラマーの仕事は下流工程にあたり、経験の浅い若手が基本的に担当します。
多くのプログラマーは30代〜40代のうちに上流工程へ移動し、プログラミング業務は行いません。
そのため、プログラミング業務は若手に優先的に回されるようになりますし、40代になっても上流工程に行けないということは何かしら問題があるのではと思われ、プログラマーは40代に入ると仕事を獲得しにくくなります。
実際に筆者も客先常駐の案件で働いていた経験がありますが、基本的にプログラミング業務をしているのは若くても30代前半の人で、40代の人はいませんでした。
したがってフリーランスプログラマーとして働く場合なら、「一生プログラミング業務でいいや」という考えはNG。キャリア計画を立てたうえで独立する必要があります。
やらなければいけない事務作業が多い
フリーランスとして働く場合の面倒な仕事が収支計算などの経理周りです。
会社員として働いていれば、会社の経理担当がお金周りの手続きを済ませてくれるので、経理周りの手続きも年末調整でお金が戻ってくるなら手続きをする程度でしょう。
それに対してフリーランスは税金の計算や領収書の精算などの経理・事務手続きをすべて自分で行わなければいけません。
働けなくなった時の保証がない
会社員だと怪我や病気で働けなくなったら休業補償が受け取れますが、フリーランスには補償制度がありません。
そのため、フリーランスとして働くときは、保険に加入しておくなど備えが必要になります。
フリーランスプログラマーの仕事内容
フリーランスプログラマーと聞くと、あなたはどんな仕事を思い浮かべますか?
意外と、プログラムのコードを入力しているイメージだけで、具体的な仕事が思い浮かばないという方もいるのではないでしょうか。
実は、フリーランスプログラマーの中には様々な仕事が存在します。
フリーランスプログラマーの仕事は以下の通りです。
- システム開発
- webサービス開発
- アプリケーション開発
- ゲーム開発
上記は1例となっており、他にも様々な仕事があります。
それぞれ必要なプログラミング言語、収入が変わってきますよ。
これから仕事を決めていく方は、自分の扱える言語、将来設計を加味して決めていきましょう。
具体的な仕事内容とそれぞれに必要なスキルを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
→【職業別】プログラマーの仕事内容や将来性、必要なスキル、言語を紹介! | フリーランスのミカタ
フリーランスプログラマーの年収
IPAが発表したフリーランスエンジニアの年収は、
年代 | 年収 | 割合 |
---|---|---|
30代以下 | 300万円以下 | 35.3% |
300万円〜500万円 | 27.9% | |
500万円〜700万円 | 19.1% | |
700万円〜1,000万円 | 8.8% | |
1,000万円以上 | 8.8% | |
40代 | 300万円以下 | 32.6% |
300万円〜500万円 | 31.8% | |
500万円〜700万円 | 15.5% | |
700万円〜1,000万円 | 14.0% | |
1,000万円以上 | 6.2% | |
50代 | 300万円以下 | 31.2% |
300万円〜500万円 | 29.8% | |
500万円〜700万円 | 19.7% | |
700万円〜1,000万円 | 17.0% | |
1,000万円以上 | 2.3% |
となりました。
上記を見てみると、フリーランスエンジニアの年収は300万円以下、300万円〜500万円の層が多いことが伺えます。
IT業界全体の平均年収が450万円ほどということを考えると、フリーランスは正社員並もしくは正社員よりも少し上程度の稼ぎと言えるでしょう。
ただ、20代で年収1,000万円越えが8.8%いることもわかります。
このように、日本は年功序列の面が強く、年齢が上がらないと給料も上がりにくいですが、フリーランスプログラマーは頑張り次第で高年収を稼げるチャンスがあるのは魅力的ですね。
フリーランスプログラマーの案件
フリーランスプログラマーの年収を読んだ方の中には、
「フリーランスプログラマーにはどんな案件があるの?」
「案件ごとの単価相場はどうなっているの?」
と具体的な案件ごとの収入が気になる方もいることでしょう。
フリーランスプログラマーの案件は、扱うプログラミング言語によって細分化されます。
ここでは、扱われる言語とそれぞれの単価相場を紹介していきますね。
フリーランスプログラマーの案件は以下のようになります。
プログラミング言語 | 単価相場 |
---|---|
JavaScript | 50万~80万 |
C# | 40万~50万 |
Java | 40万~50万 |
Python | 60万~80万 |
Ruby | 50万~60万 |
Swift | 550万(年単価) |
今現在使われている話題の言語を扱う案件となると、単価相場が高くなる傾向にあります。
また、Swiftのように開発経験者が少なく、需要の高い案件も単価が高くなりますよ。
より高い収入を得たい方は、扱える言語を増やし、今人気の言語を学んでいきましょう。
フリーランスプログラマーに未経験からなる4STEP
それでは、未経験の状態からフリーランスプログラマーになるためには、どんなスキルを身に着け、どのような工程で独立すれば良いのでしょうか。
フリーランスプログラマーになるためのステップは以下の4つです。

それぞれについて以下で詳しく紹介します。
STEP1:プログラミングを学ぼう
未経験からフリーランスプログラマーを目指すなら、まずはプログラミングができないと何も始まりません。
プログラミング言語はJava・PHP・Ruby・Pythonなど様々な言語があり、用途によって選ばれる言語は異なります。
中でも初心者におすすめの言語がJavaです。
Javaは人手不足になりやすい大規模開発の現場でよく用いられている言語であり、Javaを取り扱う企業は未経験OKなことが多い傾向にあります。
他の言語にも応用が利きやすいので、まずJavaでのアプリケーションに挑戦してみましょう。
Javaを学びたい方は、以下の記事にておすすめのJava学習本を紹介していますので参考にしてください。
→【2021年最新】Java学習本/参考書おすすめ10選!初級、中級、上級別に紹介 | フリーランスのミカタ
STEP2:プログラマーとして働く
正直未経験からいきなりフリーランスとして独立するのはおすすめしません。
基本的にフリーランスは実務経験3年以上、簡単な案件でも実務経験1年以上のものばかり。実務未経験は避けられる傾向にあります。
せっかくフリーランスになったのに仕事が得られない状況は避けたいでしょう。そのため、まずはプログラマーとして1年は企業に所属して経験を積みましょう。
STEP3:経験を積んだら独立
先ほど解説したとおり、できれば3年、最低1年は企業に所属して経験を積んだら独立しましょう。
客先常駐の企業に所属している場合は、できればいくつかの現場で複数の言語での開発現場を経験すると、得られる仕事の幅が広がるのでおすすめです。
STEP4:経験を積んでキャリアアップ
次の段落でも解説しますが、フリーランスプログラマーはキャリアアップを考えておかないと将来的に仕事を得られなくなってしまう可能性が高いです。
そのため、マネジメントに進みたいか、幅広いスキルを持ったエキスパートを目指すかキャリアプランをよく考え、様々な案件に参画してキャリアアップを目指しましょう。
また、年代別に未経験からプログラマーになる方法について詳しく知りたい方は以下の記事も合わせて見てくださいね。
→未経験からプログラマーになるのは大変?ぶつかる壁や向き不向き、年代別になる方法も解説
フリーランスプログラマーに資格は必要?
フリーランスプログラマーに資格が必要かどうか気にしている方も多くいるでしょう。
結論としては、資格は必ずしも必要というわけではありません。
プログラマーの業界では、実績や経歴が重要視され、資格を持っているかよりもプログラミングスキルを見られる傾向にあるからです。
そのため、資格を持っているからといって即座に案件獲得に繋がるわけではありません。
しかし、実績がない場合では、自分のスキルを証明する手段の1つでもありますよ。
特にフリーランスプログラマーの場合、自分で案件獲得をしなければならないため、自分のスキル証明が必須となります。
クライアントに示せる実績がなければ、資格を取りスキル証明に役立てるのも有効な手段です。
プログラマーに役立つおすすめの資格は、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。
→【2021年最新版】プログラマーに資格は必要?メリットやおすすめの資格10選 | フリーランスのミカタ
安定して稼げるフリーランスプログラマーになるためには
フリーランスはよく不安定と言われます。特に独立したばかりのフリーランスプログラマーは月によって得られる仕事の量の差が大きいということも多いです。
そこで安定して稼げるフリーランスプログラマーになるためには、どんな点を意識すべきか以下3つを解説します。

それぞれについてしっかり抑えておきましょう。
お得意様を2社以上作る
やはり固定のクライアントがいるのといないのとでは差が大きいです。固定のクライアントがいれば、仕事に困ることはありません。
ただ、フリーランスはいつクライアントから仕事を切られてもおかしくない立場です。
そのため、最低2つ以上お得意様を作り、常時仕事に困らない状態にしておきましょう。
得意分野を1つ以上持つ
得意分野というのは、言語やクラウド、データベースなど何でも良いです。
1つ得意と言える分野を持ち、着実に経験を積んでいけば、単価の高い案件を獲得できるようになります。
特に今はデータサイエンスやクラウドの分野の需要が高いです。
しかし、この分野は今注目されている分、将来的には使いこなせるエンジニアの数が増え、単価も落ち着く可能性があります。
そのため、将来的に伸びそうな分野を探して、先読みしてキャリアを積んでいくのも良いかもしれませんね。
マネジメント経験を作る
フリーランスとして働くなら、いつまでのプログラミング業務を行うのではなく、マネジメントポジションにも挑戦しましょう。
実際にフリーランスプログラマーは40代に入る前に、プログラマーからSETなどのマネジメントポジションへ移動している人が大半です。
ただ、フリーランスは自分が持っているスキルを切り売りするのが基本であり、下流工程から上流工程へ移動するのは正社員よりも難しいでしょう。
そのため、できれば独立する前にマネジメント経験を積んでおくのがおすすめです。
フリーランスプログラマーの仕事を探すなら
ここまで記事を読み、フリーランスプログラマーへの意欲が湧いてきた方のなかには、
「いざ独立しても、仕事が獲得できなかったらどうしよう…」
と不安な方もいますよね。
フリーランスプログラマーとして活動をはじめても、思うように案件が獲得できなければ理想の生活は実現できません。また、仮に案件が獲得できたとしても、報酬単価の低い仕事では「会社員の方がよかったかな…」と後悔する可能性もあります。
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- 50〜80万円の月収

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なお、フリーランスのミカタがどんな案件サイトなのか詳しく知りたい方は、次の記事もあわせて参考にしてください。
→フリーランスのミカタとは?サービス内容や特徴、メリット・デメリット、口コミも紹介
まとめ
今回は、フリーランスプログラマーについて網羅的に紹介してきました。
フリーランスプログラマーが案件を獲得していくためには、実務経験が重要となってきます。
また、安定して稼げるように以下のポイントも忘れないようにしましょう。
- お得意様を2社以上作る
- 得意分野を1つ以上持つ
- マネジメント経験を作る
今回紹介した、ポイントやSTEPを守ってフリーランスプログラマーとしての歩みを進めていってください。
本記事が、あなたのフリーランスプログラマーとしての歩みに力添えできたら幸いです。