フリーランスデザイナーにとって、ポートフォリオは必要不可欠な商売道具です。ポートフォリオサイトは案件受注のきっかけや、ご自身の信頼度を上げるものになりますからね。
逆に言えば、ポートフォリオのクオリティが低ければ、仕事を獲得するのは極めて困難と思っていいでしょう。
ところで、フリーランスデザイナーのポートフォリオについて知りたい方の中には
「ポートフォリオってどんなものを作ればいいの?」
「ポートフォリオって具体的に何を載せればいいんだろう…」
「ポートフォリオを作る時のコツとか注意点ってある?」
このような不安や疑問を持っている方も少なくないのではないでしょうか?
これからフリーランスデザイナーとして独立したい方なんかは特に思いますよね。
そこで今回は、フリーランスデザイナーが参考にすべきポートフォリオ10選を紹介!合わせて、載せるべき情報とポートフォリオ作成時の注意点も解説します。
本記事を読み終える頃には、どんなポートフォリオサイトを作ればいいのかが理解でき、あなたが実際にポートフォリオサイトを作る時の役に立つでしょう。
それではどうぞ。
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目次
フリーランスデザイナーにポートフォリオは必要?
結論から言いますと、フリーランスデザイナーにとってポートフォリオは必須でしょう。
企業に属していれば会社名が自分のブランド力や信用になりますが、フリーランスという働き方は個人のスキルや人脈、能力で仕事を獲得していかなければいけないからです。
一緒に仕事をしていくにあたって、相手がどんなスキルがあって、どこの誰かもわからないのに仕事を任せようとは思いませんよね。
ポートフォリオはスキルやあなた自身をプレゼンする為の商売道具のようなものになります。
ですので、フリーランスデザイナーとして活動していく前には必ず、あなた自身のポートフォリオを作成しましょう。
フリーランスデザイナーがポートフォリオに載せるべき情報3選
次に、具体的にどんな内容をポートフォリオに記載すればいいのかを抑えておきましょう。
やたらにあなたの情報を載せるのではく、きちんと相手が知りたい情報を載せないとポートフォリオの効果が薄れてしまいますからね。
ポートフォリオに載せるべき情報は以下の3つです。
- プロフィール
- コーディングやデザインのスキル
- 自分の作品・実績
では、それぞれ詳しく解説していきます。
プロフィール
まずはあなたのプロフィールを記載しましょう。
あなたがどこの誰でどんな人なのかがわかる情報は、ポートフォリオに訪れた人からの信頼を得る為の一歩目になるからです。
内容としては、名前、年齢、あなたの顔がわかる写真・画像、経歴や自己PRになるような文章が一般的ですね。
履歴書のような堅苦しい形ではなく、あなたの人柄の良さが伝わり、仕事に対する姿勢がわかるようなプロフィールを目指しましょう。
プロフィールは基本的ものだからこそ、独自性溢れる印象に残るプロフィールが作成し、ここであなたのポートフォリオに訪れた人の心を掴むことが重要です。
コーディングやデザインのスキル
フリーランスデザイナーに必要な知識やスキルをあなたがどれだけ持っているのかを記載しましょう。
フリーランスデザイナーはスキルにばらつきがあるので、あなたがどんなスキルを持っているのかが記載されていることは、相手が仕事を任せるか否か決める上で極めて重要な情報だからです。
また、仕事を受けた後に自分のスキルでは対応できないということになればトラブルに発展してしまう可能性もありますからね。
ですのでトラブルを避け、できる限り多くの仕事を受注するためにも、あなたが持っているスキル・知識をポートフォリオに明確に記載しましょう。
自分の作品・実績
ポートフォリオに自分の過去の作品や実績を載せることもフリーランスデザイナーには必須ですね。
持っているスキルだけを載せるだけでなく、実際にどれほどのレベルの作品が作れるのかを載せることであなたのプレゼンの説得力が増すからです。
仕事を任せる側も、実際にあなたの作品を見ることができれば、信頼性が増して仕事を任せやすいですよね。
また、制作期間や作品のコンセプトなどの作品についてのコメントも載せておくと、あなたの仕事に対する姿勢も伝わるので、案件を獲得しやすくなるでしょう。
フリーランスデザイナーが参考にするべきポートフォリオ10選
ここからは、フリーランスデザイナーを目指す人がポートフォリオを作成する上で参考にすべきポートフォリオ10選を紹介していきます。
本記事で紹介する厳選したポートフォリオ10選は以下の通りです。
- BGMとアニメーションで独自性を表現する『S5 Studios』
- 実績がひと目でわかる『TAIKI KATO』
- 遊び心がありつつ見やすいデザイン『KUON YAGI』
- シンプルで統一感のある『UNDERLINE』
- 思いやり溢れる親切なサイトデザイン『ひつじウェブ』
- おしゃれなデザインで遊び心のある『mouf design』
- 独自の世界観が表現された『YUTO TAKAHASHI』
- ユーザー目線の見やすいデザイン『TAKAYA OHTA』
- シンプルかつ見やすさが追求された『NAOKI FUKUSHIMA』
- メッセージ性のある思いのこもったデザイン『えともじ』
今現在フリーランスとして活躍されている方々のポートフォリオからヒントを得て、あなた自身のポートフォリオの作成に、ぜひ役立ててください。
BGMとアニメーションで独自性を表現する『S5 Studios』
Webデザインや動画・イラストのアートディレクションなど、数え切れないほど多くの分野で活躍されている田渕将吾さんのポートフォリオ。
まず目を引くのは、空間を移動しているかのような体験のできるアニメーション。
カーソルと共に動くアニメーションと心地よく流れるBGMがポートフォリオに訪れたユーザーの心を一気に掴みます。
派手なアニメーションを使いつつも、見やすいデザインで、サイト内の作りもとても使いやすいです。
このポートフォリオは『自分らしさ』を追求して作られたそうなので、自分らしくかつダイナミックなデザインのポートフォリオを作成したい方は、是非参考にすべきポートフォリオでしょう。
実績がひと目でわかる『TAIKI KATO』
東京を拠点に、アートディレクターかつデザイナーとして活躍されている加藤タイキさんのスタジオのサイト。
トップページには実績の一部がズラリが載せられており、加藤さんがどんな作品を作るのかがひと目でわかるシンプルかつ大胆なデザインです。
サイトに訪れたユーザーにとって、見やすく使いやすいサイトデザイン、アニメーションを作成している加藤さんの親切心が伝わってきます。
作品によっては、その作品の制作過程も掲載しているものがあるので、加藤さんの作品、仕事に対する真摯な姿勢も伺えますね。
自分の作品を大胆に表現したい方や、アニメーション・デザイン共に、シンプルなポートフォリオを作成したい方は、是非参考にしてみてくださいね。
遊び心がありつつ見やすいデザイン『KUON YAGI』
写真撮影、デザイン、コーディング、webデザイナーをフリーランスとして活動しているクオン・ヤギさんのポートフォリオサイト。
紺色を基調としたサイト背景色は他のポートフォリオにはない独特な雰囲気を作り出し、さらに遊び心のあるアニメーションで、訪れたユーザーが飽きずにサイトを回遊できるようなポートフォリオになっています。
また、ヤギさんが持っているスキルを棒グラフにわかりやすく示されていることで、他のポートフォリオにはない独自性が表現され、クライアントにとっても案件を依頼しやすいページでしょう。
他のポートフォリオと差別化を図りたい方や、遊び心のあるポートフォリオを作成したい方は是非クオン・ヤギさんのポートフォリオを参考にしてみてくださいね。
シンプルで統一感のある『UNDERLINE』
Web制作におけるディレクション、デザイン、コーディングなどをフリーランスとして手がけている徳田優一さんのポートフォリオ。
白を基調としたWebデザインやトップページのアイコン・吹き出しの言葉は徳田さんの人柄の良さが滲み出るポートフォリオになっています。
ServiceとWorksがまとめられていることで、徳田さんがどんなスキルと実績を持っているのかもわかりやすく、案件を依頼したい側にとっても親切なサイトデザインです。
スキル・実績をシンプルに、かつ自分の人柄をアピールしたい方は、是非徳田さんのポートフォリオを参考にしてみてください。
思いやり溢れる親切なサイトデザイン『ひつじウェブ』
ホームページの制作・更新・運用・解析、SEO施策、SNS運用などをフリーランスでおこなう前原麻里子さんのポートフォリオ。
トップページの一番下に記載されている前原さんの仕事に対する思いや、サイトデザインからは前原さんのお客様に対する親切心が伝わってきます。
また、料金・実績・制作の流れが細かく分かれて紹介されているので、クライアント側も制作イメージがしやすく、案件も依頼しやすいでしょう。
人柄をアピールしたい方や、穏やかな雰囲気のサイトデザインにしたい方は前原さんのポートフォリオを参考にするといいですよ。
おしゃれなデザインで遊び心のある『mouf design』
Web、グラフィック、ゲームUIデザイン制作などをおこなう勘村洋和さんのポートフォリオサイト。
他のポートフォリオとは比べ物にならないほど、鮮やかなデザインで圧倒的な存在感がでてるポートフォリオです。
実績が几帳面に並べられており、クリックすると実績の詳細が見える、細かくて繊細な仕組み作りがされています。
また、右上のメニューバーからは勘村さんの趣味やBlogも見れたり、勘村さんの人柄も伝わるため、案件を依頼するクライアント側も安心してお仕事の依頼をすることができますよね。
他のポートフォリオにはない、大胆さ尚且遊び心のあるポートフォリオを作成したいという方は、是非勘村さんのポートフォリオを参考にしてみてくださいね。
独自の世界観が表現された『YUTO TAKAHASHI』
web、グラフィックデザイン、フロントエンジニア、写真家、ファッションプローデュースなどフリーランスでおこなう高橋優人さんのポートフォリオサイト。
背景デザインはシンプルなものの、アニメーションを駆使して高橋さん独自の世界観が表現されていて、サイトに訪れたユーザーを飽きさせないポートフォリオです。
また、各作品をクリックすると、高橋さんがその作品をどのような気持ちで作成したか、受賞したかがが詳しく書かれているので高橋さんの制作に対する思いや実績を詳しく拝見することができます。
アニメーションを駆使して、独特な世界観を表現したい方は高橋さんのポートフォリオを参考にしましょう。
ユーザー目線の見やすいデザイン『TAKAYA OHTA』
デザイナー兼アートディレクターのオオタタクヤさんのポートフォリオサイト。
トップページのサイトデザインはシンプルなものの、オオタさんの作品・実績をクリックすると、背景デザインが一変し作品の詳細も詳しく紹介されています。
また、作品の詳細に加えて、オオタさんの各作品に対する思いや意図も書かれているので、制作に対する思い、信念も伝わってくるのでオオタさんに対する信頼度もグンと上がりますよね。
シンプルなサイトデザインで、あなたの作品に対する思いを心強く伝えたいという方はオオタさんのポートフォリオを参考にするといいでしょう。
シンプルかつ使いやすさが追求された『NAOKI FUKUSHIMA』
フリーランスWebデザイナーとして活躍している福島直樹さんのポートフォリオ。
通常多くのポートフォリオサイトでは、実績やプロフィールなど複数のページに分かれて紹介されていますが、福島さんのポートフォリオは、1ページで構成されているデザインになっているので、独自性が発揮されています。
トップページには、福島さんのWebデザイナーとしての信念や制作する作品に対する思いが綴られているので、福島さんの仕事への情熱が伝わってきますよ。
また、実績や作品の紹介も細かく載せられているので、依頼するクライアント側も依頼する前に制作後の作品のイメージがしやすいでしょう。
シンプルかつ独自性を創れるサイトデザインのポートフォリオを作成したい方は、福島さんのポートフォリオを参考にしてみてください。
メッセージ性のある思いのこもったデザイン『えともじ』
web制作、動画制作、写真撮影、デザインなどの多岐にわたって活躍されている清川英恵さんのポートフォリオサイト。
白を基調としたサイトデザインに、文字のフォントに変化を付けたり、画像を所々に入れることで、訪れたユーザーが見やすく、使いやすいポートフォリオになっています。
サイトに訪れたクライアントが清川さんに依頼できる案件かどうか判断しやすいよう、スキルや料金設定も細かく掲載されており、訪れたクライアントは疑問点が残らないでしょう。
ユーザー目線の、見やすくて使いやすい、親切心溢れるポートフォリオを作成したいという方は、是非清川さんのポートフォリオを参考にしてみてくださいね。
フリーランスデザイナーがポートフォリオを作成する時の3つの注意点
ここまで読んだあなたは自分が参考にしたいポートフォリオが1つ以上は見つかったことでしょう。
最後に、ポートフォリオを作成する時の注意点を解説します。
上記で紹介してきたポートフォリオも自分の作りたいように作っているわけではなく、サイトに訪れたユーザーが見やすいようにいくつかの注意点を持って作成されていますからね。
あなたがポートフォリオを作成する際には以下3つの項目に注意してください。
- テンプレートを使用しない
- 載せる作品の数を厳選する
- 載せる作品のバリエーションは豊富に
それぞれ詳しく解説していきます。
テンプレートを使用しない
フリーランスデザイナーとして、オリジナルのポートフォリオは1つの作品であり、実績になるんですね。
ですので、乱用されているテンプレートを使用するのではなく、オリジナルのあなただけのポートフォリオを作成することをおすすめします。
仕事を依頼する側も、テンプレートのポートフォリオを使用してるデザイナーよりも手の凝ったオリジナルのポートフォリオ作成しているデザイナーの方がスキルの信用度もあなたへの信頼も高くなるはず。
フリーランスデザイナーとしてのプロ意識を持ち、あなただけのポートフォリオ作成に取り組み、実績やスキルをアピールしましょう。
載せる作品の数を厳選する
ポートフォリオに載せる作品は、やたらにあなたの過去の作品を掲載するのではなく、掲載する作品を絞りましょう。最大でも10個程度がおすすめです。
ポートフォリオに訪れたユーザーは、10個以上掲載されているポートフォリオの作品すべてを見る人はいませんからね。
なので、ポートフォリオに掲載する作品は、その作品を載せる意図を持って厳選して載せましょう。
載せる作品のバリエーションは豊富に
できるだけ同じような系統の作品や作品のテイストが被ってるものを掲載するのは避けましょう。
同じようなテイストの作品しか載せられていないと、案件を依頼する側は「このテイストの作品しか作成できないのかな?」と思ってしまいますよね。
そうなってしまうと、案件の受注率も必然と低くなってしまいます。
クライアント側に、作成できるバリエーションが幅広いと思わせる為にも、色々なテイストの作品を掲載することを心がけてくださいね。
まとめ
本記事では、フリーランスデザイナーが参考にすべきポートフォリオ10選の紹介に加えて、ポートフォリオに載せるべき情報と注意点を解説してきました。
冒頭でも記しましたが、フリーランスデザイナーにとって、ポートフォリオは欠かせないもので、一番大切な商売道具と言っても過言ではありません。
ですので、本記事で紹介してきたポートフォリオ10選と注意点を参考に、あなただけのオリジナルのポートフォリオを作成してみてください。
本記事があなたのフリーランスデザイナーとしての助力になれば幸いです。