フリーランスエンジニアの案件獲得マニュアル!方法から必要なスキルまで

「フリーランスエンジニアが案件を獲得するにはどうすればいいの?」
「継続的に仕事が獲得できるイメージが湧かない…」

収入面や自由な働き方に憧れ、フリーランスへ独立しようと考えている会社員エンジニアは多いですよね。

ただ、会社員エンジニアでは営業経験を積む機会がないため、フリーランスへの独立後どのように案件を獲得すればいいのかイメージが湧かない人もいるはず。

そこで、今回はフリーランスエンジニアの案件獲得方法を、必要なスキルや注意点も交えて紹介します。獲得した案件を継続させるコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

フリーランスエンジニアの案件獲得方法6選

さっそく、フリーランスエンジニアの案件獲得方法を、6つにまとめて紹介します。

クラウドソーシングサービスを活用する

クラウドソーシングを活用することは、フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

クラウドソーシングとは、仕事の依頼主と受注者がオンライン上でつながる業務形態を指します。仕事を得るまでが早いため、クラウドソーシングは有効な案件獲得方法です。

クラウドソーシングサイトでは、案件への応募時に書類選考や面接を行うケースがほとんどありません。仕事の受注者は、依頼主が掲載する案件への応募方法を確認するのみです。

具体的には、Javaによるシステム開発の案件で、次のような応募時のお願いがあります。

出典:クラウドワークス

クラウドソーシングは、オンライン上で案件の応募が完了するため、スキマ時間でも作業が可能なことがメリットです。ただし、オンライン上のみのつながりになるため、クライアントが仕事の募集内容と実際の作業が異なるといったトラブルも起きています。

そのため、クラウドソーシングを活用する際には、クライアントの実績数やコメント欄を確認し、信頼できるのかを確認することが必須です。

下記では、おすすめのクラウドソーシングサービスを2つ紹介します。

クラウドワークス

クラウドワークスは案件数が多く、アプリがあるため、通知をすぐに確認しやすいクラウドソーシングサイトです。

案件の受注者と依頼者で契約が成立すると、依頼者は報酬をクラウドワークスに前払いを行わないと、仕事の開始ができないしくみをとっています。

そのため、案件の受注者にとっては、仕事を終えても報酬が支払われない心配はありません。

具体的に、クラウドワークスには次のような案件が掲載されています。


出典:クラウドワークス

クラウドワークスは、ほとんどの案件で完全リモートです。ただし、上画像のように、客先に週1日ほど出向く案件もあるため、注意が必要になります。

ランサーズ

ランサーズは、クラウドワークスに次いで案件数が多く、福利厚生が充実しているクラウドソーシングサイトです。

ランサーズを利用すると、税務専門家が税金関係の困りごとに対応してくれたり、勉強会やセミナーへの参加もできます。

フリーランスエンジニア初心者にとって、福利厚生が充実していると、安心して仕事に集中できます。

また、認定ランサーズ制度を導入しているため、オンライン上での仕事のやりとりに不安がある人はクライアントを選びやすいメリットもあります。

具体的には、次のような案件がランサーズに掲載されています。


出典:ランサーズ

ランサーズを利用する注意点は、本人確認と秘密保持確認が実施済みでなければ、応募できない案件があることです。

ランサーズの登録時、上記2点の確認を終わらせておくことをおすすめします。

フリーランス向けエージェントサービスを利用する

フリーランス向けエージェントサービスを利用することは、フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

フリーランス向けエージェントサービスを利用すると、案件獲得の営業から契約までの全工程を代行してくれます。

自分の希望条件や今後のキャリアをエージェント担当者と共有すれば、より希望に合う案件を効率良く獲得できるため、有効なサービスです。

ただし、フリーランス向けエージェントサービスを利用するには、担当者との面談が必須です。案件獲得までに時間がかかり、利用手数料がかかることがデメリットがあります。

一方、エージェントに案件の紹介からお任せできるため、エンジニアリングの仕事に集中できることがメリットです。

また、各エージェントの公式ホームページに掲載されている案件は一部であり、非公開案件を豊富に抱えている場合が多くあります。

そのため、フリーランス向けエージェントを利用すれば、最適な案件を紹介してもらいやすい環境が整っています。

下記では、おすすめのフリーランス向けエージェントサービスを3つ紹介します。

フリーランスのミカタ

フリーランスのミカタは、高単価のフルリモート案件を数多く掲載していることが特徴のエージェントです。

専任のコンサルタントが必ず1人つくため、今後のキャリアに関する悩みや不安があれば、いつでも相談可能です。現状のスキルレベルと年収から理想条件を加味しつつ、あなたに最適な案件を中・長期的に紹介してくれます。

フリーランスのミカタは、高単価でフルリモートの案件を抱えていることが特徴です。

具体的には、次のようなフリーランス向けの案件があります。


出典:フリーランスのミカタ

フリーランスのミカタを活用すれば、高単価なフルリモート案件が多いうえ、一人の専任コンサルタントが担当するため、理想のキャリアを積みやすくなります。

レバテックフリーランス

レバテックフリーランスは、取引先企業が多く、案件も豊富なエージェントです。

レバテックフリーランスの特徴は、公式サイトで紹介可能な案件を詳細に確認できることです。担当者からの案件紹介だけでなく、自分でも仕事を探せます。

レバテックフリーランスは、現状のスキルレベルで獲得できる案件や単価を確認したい人におすすめです。

具体的には、次のようなフリーランス向けの案件があります。


出典:レバテックフリーランス

レバテックフリーランスには、締め日から報酬支払いまでの期間が15日と短いメリットもあるため、すぐに収入を手にできる環境で働けます。

PE-BANK

PE-BANKは、手数料を詳細に公開しているエージェントです。

報酬を受け取った回数で手数料が変わるため、PE-BANKを利用するほど低手数料になります。かつ取引先が1000社以上と多く、利用者のリピート率も高めです。

PE-BANKは、手数料を明確にし低くおさえたい人におすすめのエージェントです。

具体的には、次のようなフリーランス向けの案件があります。


出典:PE-BANK

PE-BANKには、資格の受講料や書籍の購入代金を一部負担してくれるサービスがあるため、スキルアップしながら働けます。

求人サイトを活用する

求人サイトを活用することは、フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

求人サイトとは、主に転職の際に利用する転職サイトのことを指します。フリーランス向けの案件は、雇用形態が『業務委託』のものです。

フリーランスが、案件検索の際に求人サイトを利用する人はそれほど多くありません。実のところ、求人サイトに掲載されている業務委託の案件はエージェントサービスでも紹介される仕事のことが多いです。

ただし、フリーランス向けエージェントサービスでは、登録が完了し実際に案件を紹介してもらう段階にならなければ、仕事の詳細を教えてくれないところもあります。

フリーランス向けエージェントサービスを利用するよりも、早く仕事の詳細を確認できるため、求人サイトは有効な案件獲得方法です。

しかし、正社員や契約社員といった求人紹介がメインのため、業務委託の案件はあまり多くないことに注意しましょう。

下記では、おすすめの求人サイトを3つ紹介します。

求人ボックス

求人ボックスは、『未経験OK』や『ブランクOK』といったこだわり条件を設定し仕事を探せる求人サイトです。

こだわり条件のタブがなければ詳細条件を直接記入できる仕様になっており、より自分に合う案件を探しやすくサイトが作られています。

求人ボックスは、どのような求人に注目されているのか業界や職種の動向を確認したい人におすすめの求人サイトです。

具体的には、次のような案件が掲載されています。




出典:求人ボックス

求人ボックスは、案件を詳細に見れるため、次に必要なスキルや知識を確認できます。

doda

doda は、仕事内容だけでなく、喫煙所の有無や平均年齢といった働く環境をより詳細に記載している求人サイトです。

オンライン面接やリモートでの仕事が相談できるのかなど情報も細かく書かれています。dodaは、働く環境がイメージしやすいため、より自分に合う案件を探したい人におすすめの求人サイトです。

具体的には、次のような案件が掲載されています。







出典:doda

dodaは、企業の正社員になることが前提の案件も掲載されているため、細かく確認する必要があります。

indeed

indeedは、サイト内で企業の口コミが確認できる求人サイトです。

就業者が企業を評価しコメントを記載しているため、会社の雰囲気や仕事の進め方など実際の状況を確認できます。

indeedは、仕事のしやすさを確認できるため、優良な取引先を探している人にはおすすめの求人サイトです。

具体的には、次のような案件が掲載されています。




出典:indeed

indeedを利用すれば、月給制だけでなく時給の案件も多いため、より希望の条件で働きやすくなります。

企業に直接営業をかける

企業に直接営業をかけることは、フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

自ら企業に営業をかけることで、案件獲得の手数料がかからないうえ、営業力も身につけられるため有効な案件獲得方法です。

加えて、企業にビジネスへ注力している印象を与えれば、安定的に案件をもらえる可能性があります。

そのため、依頼先へ電話やメールで問い合わせを行い、『熱心さ』を伝えましょう。ただし、企業が忙しい場合や不在時は対応できないこともあります。加えて、企業への連絡頻度が高すぎると、執拗な印象を与え逆効果の場合もあるのです。

企業にとってベストな問い合わせ方は、1~2ヶ月ごとにメールで連絡をします。ただし、メールの場合は見てもらえない可能性があるため、3ヶ月に1度の頻度で電話するのがおすすめです。

SNSで発信する

SNSで発信することは、フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

おすすめは、TwitterFacebookといった利用者が多く、ビジネス目的にも利用されているSNSになります。

SNSで発信すれば、多くの人の目に止まりやすいため、有効な案件獲得方法です。次のように、案件を獲得するため、Twitterで発信する人もいます。

また、仕事を依頼する人は次のようにTwitterで案件の募集をします。

TwitterやFacebookを利用すれば、自分の強みやスキルを端的に文章にまとめる必要があるため、文章力が身につくメリットもあります。

ただし、情報発信したとしても、案件獲得につながらない可能性もあることを念頭におきましょう。

知人や友人から紹介してもらう

知人や友人から紹介してもらうことは、フリーランスエンジニアが案件を獲得する方法の1つです。

互いに知った間柄ならスキルレベルや人間性を熟知しており、案件のミスマッチを防げるため、有効な案件獲得方法です。

ここでいう、知人とは『前職の取引先や前勤め先の関係者』を、友人は『フリーランスエンジニアとして活動している人』を指します。

知人や友人なら信頼関係が成立しているため案件の依頼をしやすいうえ、継続的に仕事を任せてもらいやすい間柄です。

ただし、知人や友人からの案件紹介は、単価交渉がしにくいといったデメリットもあります。

知人や友人からの案件紹介はトラブルこそ少ないものの、万が一仕事で大きなミスをした場合には人間関係にも影響することを念頭におきましょう。

知人や友人から案件を紹介してもらうには、「自分に任せてもらえる仕事はないか」と直接声をかけます。前職での知人や独立した友人などより多くの人に、声をかけ案件獲得先を増やすのも有効な方法です。

フリーランスエンジニアが獲得できる案件の種類

ここからは、フリーランスエンジニアが獲得できる案件の種類を、3つにまとめて解説します。

客先常駐型の案件

客先常駐型の案件は、フリーランスエンジニアが獲得できる仕事の1つです。

客先常駐型では、取引先の指定するオフィスで業務を行います。働く場所や時間が取引先に決められてしまう点はデメリットです。

一方で、取引先とすぐにコミュニケーションが取れるため、業務を円滑に進められるメリットもあります。

ネットワークエンジニアやシステムエンジニアなどの職種では、客先常駐型の案件が多い傾向です。

具体的に、客先常駐型の案件には次のようなものがあります。

出典:レバテックフリーランス

客先常駐型の案件は、案件が終わると別の取引先に移動して仕事をするため、様々な開発環境や考え方を経験できる働き方です。

リモート(在宅)型の案件

リモート(在宅)型の案件は、フリーランスエンジニアが獲得できる仕事の1つです。

リモート型では、自宅のように自分の好きな場所で仕事をします。働く場所だけでなく仕事をする時間も決められていないため、自分の生活ペースに合わせて働けることがメリットです。

しかし、孤独を感じやすいデメリットもあります。

プログラマーやフロントエンドエンジニアなどの職種では、リモートワーク型の案件が多いです。

具体的に、リモート型の案件には次のようなものがあります。

出典:レバテックフリーランス

リモート型の案件は、取引先が指定するオフィスに向かう必要がないため、ワーク・ライフ・バランスを実現しやすい働き方です。

客先常駐とリモートの混合案件

客先常駐とリモートの混合案件は、フリーランスエンジニアが獲得できる仕事の1つです。

『一部リモート』と記載された仕事が混合案件に該当します。混合案件とは、週1回または月1回といった決められた日に取引先で業務を行う働き方です。

取引先で業務を行う日は、プロジェクト会議やチーム内で打ち合わせが行われることが多くあります。

客先と顔を合わせてコミュニケーションが取れる日があるため、リモート案件よりもチーム内で情報共有がしやすく、困りごとも解消できます。

一方で、取引先で業務を行うのは非日常のため、約束の日時を忘れないように気をつけなければなりません。

混合案件は、フリーランスエンジニアのほとんどの職業であります。

具体的に、客先常駐型とリモートの混合案件には次のようなものがあります。

出典:レバテックフリーランス

混合案件なら、客先常駐型とリモート型の働き方を兼ね備えた仕事の仕方ができます。

フリーランスエンジニアの案件獲得に欠かせない4つのスキル

いくら方法がわかっていても、実際に仕事が獲得できなければ本末転倒です。

そこで、ここではフリーランスエンジニアの案件獲得に欠かせないスキルを、4つまとめて紹介します。

実務経験

実務経験は、フリーランスエンジニアが案件獲得に欠かせないスキルの1つです。

取引先は知識やスキルの専門性を重要視するため、フリーランスエンジニアに実務経験は欠かせません。

取引先がエンジニアに期待することは、高品質で仕事を終えることです。エンジニアが質の高い仕事をするには、実務経験を積み、専門的なスキルを身につける必要があります。

そこで、取引先は一定年数の実務経験を採用条件にし、期待通りの仕事をするエンジニアと契約をするのです。

加えて、案件ごとで必要なスキルは異なります。たとえ豊富な専門スキルや実務経験があったとしても、自分が獲得したい案件と専門性がズレていれば、仕事を得るのは難しいです。

そのため、フリーランスエンジニアが案件を獲得するには、仕事に見合う実務経験が必要になります。

コミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルは、フリーランスエンジニアが案件獲得に欠かせないスキルの1つです。

ここでいう、コミュニケーションスキルとは『自発的な連絡や報告、相談』を指します。フリーランスエンジニアにコミュニケーションスキルがなければ、仕事をスムーズに進められません。

たとえば、仕事の不明点を解決する前に自己判断で作業を進めてしまうと大幅な修正が必要になることも考えられます。

フリーランスエンジニアの仕事はプロジェクトの一部を担う案件が多いです。案件の納期以降の計画がすでに決められていることもあります。

計画が綿密に決められている状況下で、作業の修正が間に合わず納期遅れを起こせば、取引先に迷惑がかかります。

そのため、取引先は面談や実績を通じて、コミュニケーションが取れるエンジニアなのか判断をするのです。

フリーランスエンジニアが案件獲得する際には、取引先に自発的な連絡や報告、相談ができるとアピールすることが重要になります。

営業スキル

営業スキルは、フリーランスエンジニアが案件獲得に欠かせないスキルの1つです。

ここでいう、営業スキルとは『取引先へのアプローチスキルやプレゼンテーションスキル』のことを指します。

フリーランスエンジニアに営業スキルがなければ、取引先に自分を売り込めず、案件の獲得が難しくなります。

フリーランスになると、個人で仕事を獲得しなければなりません。ただ、案件への応募者は自分だけではないため、取引先に採用される必要があります。

そこで、取引先との面談時に『実務経験やコミュニケーションスキル』をプレゼンするため、話の流れや熱意でアプローチし自分を売り込みます。

もし、案件への応募者にスキルの差がそれほどなければ、取引先に営業スキルを使いアピールできたエンジニアがより選ばれる可能性もあるのです。

そのため、フリーランスエンジニアが案件を獲得する際には営業スキルは欠かせません。

自己管理スキル

自己管理スキルは、フリーランスエンジニアが案件獲得に欠かせないスキルの1つです。

ここでいう、自己管理スキルとは『仕事のスケジュール管理と体調管理』のことを指します。フリーランスエンジニアに自己管理スキルがなければ、納期遅れを起こしかねません。

フリーランスになると、自分で仕事のスケジュールを組み、計画から遅れないように作業を実行します。
ただ、最適な作業スケジュールを立てても体調が優れなければ、思うように仕事が進みません。

そのため、仕事のスケジュール管理だけでなく、フリーランスエンジニアには体調管理も大切なのです。

フリーランスエンジニアがスケジュール管理や体調管理ができれば、取引先は仕事を任せやすいため、自己管理は欠かせないスキルです。

フリーランスエンジニアが案件獲得を成功させる3つのコツ

なかには、実際に案件が獲得できるか不安な人もいますよね。

そこで、ここからはフリーランスエンジニアが案件獲得を成功させるコツを、3つにまとめて紹介します。

実績を増やす

実績を増やすことは、フリーランスエンジニアが案件獲得を成功させるコツの1つです。

取引先がフリーランスエンジニアを採用する際には、実績を重要視します。これまでのプロジェクト経験から、案件をこなせるスキルレベルや開発経験を積んでいるのかを判断するためです。

そのため、フリーランスエンジニアは実績を積むほど案件を獲得しやすくなります。フリーランスエンジニアが手早く実績を増やすには次の方法があります。

  • クラウドソーシングで案件をこなす
  • 個人開発を行う

先ほども解説したように、クラウドソーシングはオンライン上でやりとりが完結する場合がほとんどのため、案件を早く獲得できます。

一方、個人開発では自分の専門スキルを活かし、設計からテストまで開発工程の全てを経験できるのです。加えて、個人開発したものは取引先に体験してもらえるメリットもあります。

フリーランスエンジニアが案件獲得を成功するために、クラウドソーシングや個人開発で実績を増やすことは、有効な方法です。

得意な専門領域の知見・スキルを広げる

得意な専門領域の知見やスキルを広げることは、フリーランスエンジニアが案件獲得を成功させるコツの1つです。

フリーランスエンジニアが案件を獲得するには特定の専門知識だけでなく、関連スキルや専門領域の幅を増やすことが必要になります。

たとえば、フロントエンドエンジニア向け案件には次のような採用条件があります。

出典:レバテックフリーランス

JavaScriptの専門知識のみを取得しても、上画像のような案件は獲得できません。JavaScriptのライブラリやフレームワーク、HTML/CSSの関連スキルも合わせて必要です。

もちろん、専門スキルの習得のみでも獲得できる案件もあります。

ただし、フリーランスエンジニアが案件を獲得し続けるには、どのようなスキルを身につけるべきかといった情報のキャッチアップアップが重要です。

交渉力を磨く

交渉力を磨くことは、フリーランスエンジニアが案件獲得を成功させるコツの1つです。

フリーランスエンジニアが案件を獲得するには、自分の強みやアピールポイントを戦略的に考え、取引先を説得させる必要があります。

交渉力は、単価や契約内容で取引先と折り合いをつける際に有効です。ただ単に、自分の強みを伝えるだけでは取引先は納得しません。

これまでの経験を交えた話の流れを作るといったアプローチ方法を戦略的に考え、取引先の感情を動かすことが重要です。

ただし、取引先が納得せず交渉がうまくいかないことも想定し、引き際を考えておくことも必要になります。

取引先のさまざまな行動パターンを想像し、臨機応変に交渉を進められるようにフリーランスエンジニアは交渉力を磨くことが賢明です。

フリーランスエンジニアが案件を継続する3つのポイント

なかには、獲得した案件の契約が続くのか不安な人もいますよね。

事実、フリーランス白書2021によると、フリーランスは収入が安定しないや仕事が見つからないといった声が多くあり、継続した案件契約ができず悩むフリーランスエンジニアはたくさんいます。

出典:フリーランス白書2021

そこで、ここからはフリーランスエンジニアが案件を継続するポイントを、3つにまとめて解説します。

仕事の質を維持・向上させる

仕事の質を維持・向上させることは、フリーランスエンジニアが案件を継続するポイントの1つです。

取引先は、一貫して質の高い仕事をするフリーランスエンジニアと契約したいと考えています。仕事の質にムラがあれば、修正作業に時間が取られ計画通りに進まないですからね。

一貫して質の高い仕事をすることはもちろん、さらに高品質にするためスキルや知識を向上させると、取引先に信頼されます。

取引先と信頼関係を築ければ、安心して仕事を任せられるため、案件を継続的に契約してもらえる可能性が高まるのです。

そのため、フリーランスエンジニアは案件を継続するために、仕事の質を維持するだけでなく、向上させる努力をすることがポイントになります。

納期は必ず守る

納期を必ず守ることは、フリーランスエンジニアが案件を継続するポイントの1つです。

取引先は、納期後の予定が決められている場合が多くあります。たとえば、アプリの開発案件ではアプリ完成前にリリース予定日が発表されることがほとんどです。

アプリ開発が順調に進むことを想定し決められたリリース予定日のため、開発段階で納期遅れが起これば、次の工程以降で多くの人に迷惑がかかります。

そのため、一度でも納期遅れを起こせば取引先から信用されず、案件の継続的な契約は難しくなります。

そこで、フリーランスエンジニアは案件を継続するため、納期までに作業が終了するようスケジュールを組む必要があります。

取引先と円滑なコミュニケーションを取る

取引先と円滑なコミュニケーションを取ることは、フリーランスエンジニアが案件を継続するポイントの1つです。

円滑なコミュニケーションが取れると、取引先と良好な関係を維持できます。たとえば、仕事の進行状況の報告や問題点と不明点の共有など取引先と密なコミュニケーションが取れると、互いの情報共有ができるのです。

加えて、フリーランスエンジニアがユーザーニーズを把握すれば、開発段階で製品をより良くする方法に気が付く可能性があります。取引先に、積極的な提案を行えるとビジネスに注力している印象も与えられるのです。

取引先に自分の印象を良くする方法の1つが、コミュニケーションです。仕事に対して少しでも気づきがあれば積極的に取引先とコミュニケーションを取りましょう。

そのため、フリーランスエンジニアは案件を継続するため、取引先との報告や連絡、相談は欠かせません。

フリーランスエンジニアが案件を獲得する際の注意点3つ

最後に、フリーランスエンジニアが案件を獲得する際の注意点を、3つにまとめて紹介します。

請け負う仕事内容を曖昧にしない

フリーランスエンジニアが案件を獲得する際には、請け負う仕事を曖昧にしてはいけません。

請け負う仕事内容を曖昧にすると、自分と取引先に齟齬が生じ、最悪の場合トラブルの原因になります。

取引先とトラブルを生じれば、問題を解決する間、フリーランスエンジニアは精神的にダメージを受けます。

たとえ、トラブルに発展せずとも、案件に着手する前に仕事内容のすり合わせが再度必要なため、手間と時間がかかるのです。

そのため、フリーランスエンジニアが案件を獲得する際には、取引先と仕事内容を明確に決めるのが賢明です。

スキルアップ可能な案件を選ぶ

フリーランスエンジニアが案件を獲得する際には、スキルアップが可能な案件を選ぶことを推奨します。

案件を通じてスキルアップできれば、単価が上がるだけでなく目指すキャリアを積みやすくなります。

現状のスキルのみでこなせる案件を受けても、獲得できる仕事の幅を増やせません。案件を選びづらくなり、単価を維持するのが精一杯になります。

次第に、獲得できる案件も減り、フリーランスの活動を続けられない可能性もあるのです。

そのため、多少スキルを身につけながら、現状よりもスキルレベルの若干高めの仕事に挑戦するのが理想的です。

学習を積みながら案件をこなす習慣が身につけば、フリーランスエンジニアとしてキャリアアップをし続けられます。

信頼できるクライアントなのか確認する

フリーランスエンジニアが案件を獲得する際には、信頼できるクライアントなのかの確認は必須です。

信頼できるクライアントでなければ、報酬未払いや契約内容と異なる作業も依頼されるといった不利益を被る可能性があります。

たとえば、返信が遅いや質問に対して明確な返答をしないクライアントには注意が必要です。もし、クライアントに対して「あれ?」と感じれば、Twitterでクライアント情報を検索するのも1つの方法です。

Twitterでクライアントらしい投稿があれば、契約を見送ることをおすすめします。

少しでも疑問を感じるクライアントから案件を獲得すると、不誠実な対応をされることがあるので注意が必要です。

まとめ

今回は、フリーランスエンジニアの案件獲得方法を、案件例や成功させるコツと合わせて解説しました。

フリーランスエンジニアになると、個人で仕事を受けます。しかし、会社員時代に自ら仕事を得た経験があるエンジニアはほとんどいません。

そのため、案件獲得に関して不安を抱えるフリーランスエンジニアは多いです。もし、営業経験がなければ、フリーランス向けエージェントサービスの利用をおすすめします。

案件紹介から契約までの一連の流れを代行してくれるため、フリーランスエンジニアはエンジニアリングの仕事や用務に集中できます。

フリーランス向けエージェントサービスを利用しつつ、フリーランスエンジニアの働き方に慣れてきたら、自ら営業を行うのが賢明です。

フリーランスエンジニアは用務が多いため、初めから営業活動に挑戦すれば、様々な用務が中途半端になりかねませんからね。

まずは、一歩ずつステップアップする気持ちでフリーランスエンジニアの活動をスタートさせましょう。