フリーランスデザイナーの見積書の書き方!記載項目や注意点も紹介

「見積書って何を書いたらいいの?」
「見積書の書き方がわからない…」
「見積書ってなんのために書くの?」

あなたはこんな悩みや疑問をお持ちではありませんか?

フリーランスデザイナーとして、案件の獲得やクライアントとのやり取りには必須な見積書ですが、正しい見積書の書き方がわからないと不安になってしまいますよね。

特に、フリーランスデザイナーとして独立したてなんかは、書き方はもちろん見積書の役割すらわからないという方も多いはず。

そこで今回は、フリーランスデザイナーの正しい見積書の書き方を紹介!合わせて、見積書を書く目的や注意点も詳しく解説していきます。

この記事を読み終える頃には、正しい見積書の目的・書き方を理解し、今後あなたのフリーランスデザイナーとしての成果に役立つでしょう。

それではどうぞ。

フリーランスデザイナーにとって見積書が重要な理由

フリーランスデザイナーの見積書の書き方を解説する前に、見積書がなぜ重要なのか?見積書の役割を解説していきます。

見積書の役割を理解していないと、案件が獲得しにくかったり無駄なトラブルを起こしてしまうこともあるので、見積書の役割は必ず理解しておきましょう。

見積書が重要な理由は以下3つです。

それぞれ詳しく解説していくので参考にしてください。

情報を共有する為

見積書が重要な理由1つ目は、クライアントとの間で情報を共有する為です。

見積書を作成することで、依頼した側は要望がしっかりと伝わっているかを把握でき安心して仕事を任せてくれます。

逆に依頼された側も、見積書があれば依頼した側の要望が正確に理解できるので仕事がしやすくなりますよね。

このように、見積書が作成されていることでお互いに認識のズレがなくなり、作業がスムーズに進みます。

作業後にお互いの勘違いが生まれないようにするためにも、見積書を通して細かく作業情報を共有しておきましょう。

トラブルを防止する為

見積書が重要な理由2つ目は、クライアントとのトラブルを防止する為です。

見積書を作成せずにクライアントと口約束だけで仕事を進めてしまうと、後になって言った言わないの言い争いや、契約解除などのトラブルに繋がるケースは少なくありません。

口約束だけだと、契約した事実や内容を証明できるものが何もありませんからね。

しかし、見積書を作成することでクライアントと契約したことを意味する何よりの証拠になります。

クライアントとのトラブルを未然に防ぐためにも、しっかりと見積書は作成しましょう。

また、確定申告や源泉徴収の確認など、税金を納める際にも見積書は役立つのでその案件を終えた後でも書類として大切に保管しておいてくださいね。

仕事を貰う為

見積書が重要な理由3つ目は、仕事を貰う為です。

正式な見積書は、営業ツールや自分の信頼性を上げるツールにもなるので仕事を貰いやすくなります。

仕事を一緒にしていく上で、仕事の内容や明細書をきっちり作成してから仕事に取り組む人と口約束で仕事を進めていく人とでは信頼性に雲泥の差がありますからね。

また、クライアントは正式な見積書を見て金額を把握し、発注するかどうか決める傾向があるので見積書は実質上、クライアントへ契約や発注を促す役割も果たします。

このように、フリーランスデザイナーとして1つでも多くの仕事を貰う為にも見積書の作成は極めて重要になってくるんですよ。

フリーランスデザイナーの見積書に記載する項目・書き方

見積書が重要な理由を理解したら、後は正しい見積書を作成するだけです。

ここでは、フリーランスデザイナーとして見積書に記載しなければいけない項目・書き方を紹介・解説していきます。

見積書に記載する項目・書き方は以下8つです。

それぞれ内容や注意点などを解説していきます。

1.見積先の宛先

1つ目に、見積先の宛先を記載しましょう。

宛先を書かなければ、どこの誰に向けて作られた見積書かわかりませんからね。

この時、クライアントが企業や担当部署であれば「御中」、クライアントが個人であれば「様」と敬称を使い分けをしてください。

また、宛先名を間違えてしまうことが一番失礼なので、誤字脱字に注意してくださいね。

2.見積書の発行日

2つ目に、見積書の発行日を年表記から正確に記載しましょう。

いつ発行した見積書なのかわからなければ、見積書の有効期限を設けられませんからね。

また、後から問い合わせがあった際にも発行日を記載しておくことは重要になりますよ。

3.見積書番号・見積書のタイトル

3つ目に、見積書の番号・タイトルを記載しましょう。

見積書に番号やタイトルを付けておくことで、再発行や保存がしやすくなり、問い合わせ対応もスムーズにおこなえるからです。

この際、連続した番号にしておくとのちのち管理が楽になりますよ。

4.自分の氏名・住所・電話番号・メールアドレス

4つ目に、氏名のほか、送り元の住所・電話番号・メールアドレスを記載しましょう。

記載してあることで信用にもなりますし、トラブルがあった際に対応しやすくなりますからね。

ここも、記載情報を間違えてしまうと記載してある意味を為さないので、記載後には何度も見直してください。

5.捺印

5つ目に、4つ目に紹介した氏名、連絡先の後ろに捺印を押しましょう。

捺印は必須ではありませんが、あれば信用を高めるものになりますからね。

また、捺印はオンライン提出の場合は不要です。紙面で提出する場合は捺印をなるべくしましょう。

6.見積書の有効期限

6つ目に、見積書の有効期限を記載しましょう。

有効期限とは、「いつまでならこの内容で契約できるのか」を示すものです。

物価の値上がりや状況の変化によって、見積金額や作業内容に変更が生じればあなたが損をしてしまう可能性がありますからね。

有効期限の設定は、そうした変化に対する備えの役割を果たします。

また、有効期限の設定は期限内にクライアントの契約に対する意思決定を促す効果もあるんです。

ただし期限内は見積書の内容を変更できないので、慎重に期限設定をしてくださいね。

7.見積金額

7つ目に、見積金額を税込表示で記載しましょう。

言ってしまえば、見積金額を伝える為の見積書ですからね。

見積金額は、単に合計金額を記載するだけでなく、作業工程ごとに見積金額を記載し、「なぜこの合計金額になるのか」を相手側が理解できるように記載します。

その方が、クライアント側もその見積が妥当かどうか検討しやすいですよね。

8.備考

8つ目に、全体的な内容の補足を備考として記載します。特に記載する事項がない場合は、空欄でも問題はありません。

一般的に、記載内容は納期や納期先、振込手数料の負担はどっちがするかなどが挙げられます。

フリーランスデザイナーの見積書参考事例

上記8項目を読んで、見積書に必要な項目、書き方は理解できましたか?

あなたの見積書の書き方・内容のイメージをより膨らませる為に、実際に見積書を作成したので参考にして頂けたら幸いです。

先述した項目毎の注意点を踏まえて、見積書を作成してみてくださいね。

フリーランスデザイナーが見積書を作成する上での注意点

見積書は冒頭でも解説した通り、仕事を貰うためのツールでもありトラブルを防止する為の重要なものになります。

ここまで読んできたあなたは見積書の書き方は理解できたでしょう。その上で、見積書作成時は以下3点に注意しながら作成してください。

それぞれ具体例も踏まえながら解説していきます。

正確かつ詳細に記載する

見積書を作成する際は正確かつ詳細に記載しましょう。

金額・有効期限・納入個数などの見積書に記載する数字に誤りがあったり誤字や脱字があれば、あなたの価値を下げるほか契約不成立になることもあるからです。

ビジネスに関わる重要な書類に、誤った情報や誤字脱字があれば信用性にかけますよね。そんな相手に仕事を任せたいとクライアント側が思うはずがありません。

ですので、仕事を獲得し、継続案件にするためにも記載ミスや計算ミスがないか何度も確認しながら慎重に見積書は作成しましょう。

仕事量に見合った価格設定をする

受ける仕事量に見合った価格設定をしましょう。

市場価格よりも価格設定を高くしすぎると、もちろん契約を取ることは難しくなりますし、逆に価格設定を低くしすぎても自分が損をしてしまうだけだからです。

フリーランスとして独立したてはどうしても自己評価を低くみがちで、見積金額を過度に下げたり、クライアントからの値下げ交渉に簡単に応じてしまうこともあるかと思います。

確かにできるだけ多くの仕事を受注することは大切ですが、フリーランスとして今後も活動していく為にも、市場に適した価格で仕事を受注してくださいね。

安易な納期設定をしない

適当な納期設定や安易な気持ちで納期設定をしないようにしましょう。

納品を1日でも早くすることは大切ですが、納期の遅れはあなたの信頼を失うことに繋がるので慎重に納期設定をしてください。

納期は1つの立派な約束ですから、納期を守れなければ約束を破るのと同じことです。約束を破る人と一緒に仕事がしたいと思われませんよね。

ですので丁寧にスケジュール見積をした上で、納期の妥当性を図ってから納期を決めましょう。

フリーランスデザイナーにおすすめの見積書作成ソフト3選

ここまで読んだあなたはフリーランスデザイナーの見積書に関することは理解できたのではないでしょうか?

しかし、いざ見積書を1から作ろうと思うと正直面倒ですよね…

そんな方の為に見積書作成サイトがあります。ソフトの中には多くのテンプレートがあり、シンプルなものから個性的なものまで種類も豊富なので是非利用してみてくださいね。

本記事では、一般的に推奨されている以下3つの見積書作成ソフトを3つ紹介します。

  • MISOCA
  • board
  • マネーフォワード

それぞれ詳しく紹介していきますので、自分に使いやすいソフトを見つけて見てください。

MISOCA

出典元:MISOCA

MISOCAは高い顧客満足度を維持し、2021年に利用者からの評価が高いソフトとして賞も受賞しているとても人気なソフトです。

請求業務の作成コストを限りなく効率化をし、利用者が操作しやすいソフトになります。

もし使い方がわからなければ、チャット・電話・メールで操作相談も出来るので、初めての請求業務でも安心して利用できますよ。

MISOCAの公式ホームページを以下に載せておくので、確認してみてください。

board

出典元:board

Boardはバックオフィス業務を最大限に効率化することを目指したソフトです。

見積書や納品書の作成はもちろん、請求業務を一括でメール送信・郵送を行う機能なども備わっているので、ソフト内のみでクライアントとのコミュニケーションも取れます。

またデザインは、標準的なフォーマットに加え、用途に応じたレイアウトや豊富なデザインも多数用意されているので様々なシーンで利用できるのも魅力的ですよね。

以下にboardの公式ホームページを載せておくので、興味のある方は是非確認してみてください。

マネーフォワード

出典元:マネーフォワード

いち早く見積書を作成したいのであれば、マネーフォワードを利用するのがおすすめです。

マネーフォワードは見積書・納品書・請求書の作成に特化したソフトで、必要項目はフォームに沿って入力するだけなので、素早く簡単に請求書類を作成することができるんです。

また、入金ステータスがひと目でわかるようになっているので、請求漏れや回収漏れを防ぐこともできるでしょう。

以下にマネーフォワードの公式ホームページを載せておいたので参考にしてください。

1人で見積書を作成できるか不安な人は

先ほど解説したとおり、見積書を作成せずにクライアントと口約束だけで仕事を進めてしまうと、言った言わないの口論や契約解除などのトラブルを招くケースもあります。は少なくありません。

また、一度交わした見積書に不備があれば、案件にかけた時間や手間を無駄にするだけでなく「こんな調子でフリーランスとしてやっていけるのかな…」と今後のフリーランス活動への不安や支障を招きかねません。

「1人で見積書を作成できるか不安…」
「トラブルには巻き込まれたくない…」

そんな不安を感じている人は、フリーランス向けのエージェントサービス「フリーランスのミカタ」をご活用ください。

出典:フリーランスのミカタ

フリーランスのミカタは、通常のサイトには掲載されていない15,000以上の非公開案件と高単価なフルリモート案件を豊富に取り揃えるフリーランス向けのエージェントサービスです。

案件探しの代行はもちろん、専門の担当者に相談しながら見積書の作成を進められます。

フリーランスのミカタを活用すれば、トラブル等に見舞われることなくフリーランスデザイナーとして活動できますよ。

フリーランスのミカタがどんなサポートを行っているのか詳しく知りたい人は、公式サイトをご覧ください。

公式サイトで詳細を見る

まとめ

本記事では、フリーランスデザイナーの正しい見積書の書き方から、見積書を書く目的や注意点まで詳しく解説しました。

見積書が重要な理由は以下の3点です。

  1. 情報を共有する為
  2. トラブルを防止する為
  3. 仕事を貰う為

上記3点を理解した上で、本記事で解説した注意点を踏まえながら必要な項目を明記しわかりやすい見積書を作成しましょう。

フリーランスデザイナーとして継続的に案件を取り続ける為にも、見積書の作成は信頼を勝ち取る為の手段になるので、正しい見積書の作成法をマスターしてくださいね。

本記事が、あなたのフリーランス人生の助力になれば幸いです。