最近では、エンジニアにもポートフォリオの提出を求める会社や企業が増えてきています。
ポートフォリオを見ることで、採用する企業側がその人にスキルや意欲があるか事前に知ることができます。
なので、ポートフォリオを正しく作成できるかどうかでバックエンドエンジニアになれるかを左右するんですね。
バックエンドエンジニアのポートフォリオについて知りたい方の中には、
「ポートフォリオの作成って難しそう…」
「バックエンドエンジニアのポートフォリオって、どんなものを作ればいいの?」
「ポートフォリオの作成方法が知りたい!」
など疑問や壁にぶつかっている方もいるでしょう。
バックエンドエンジニアのポートフォリオは、スキルの証明書です。ポートフォリオに載せるべき内容や、注意点も存在します。
そこで、今回はバックエンドエンジニア向けポートフォリオの作成方法を、注意点や参考になるおすすめのポートフォリオも交えて紹介します。
この記事を読み終える頃には、ポートフォリオの作成方法が理解できているはず。バックエンドエンジニアのポートフォリオを作りたい方は、本記事を参考にしてください。
目次
バックエンドエンジニアのポートフォリオに必要なこと
結論から言うと、ポートフォリオに必要なのはあなたのスキルを証明できる内容です。
実績やスキルが分からないポートフォリオでは、バックエンドエンジニアとして採用されるのは難しいでしょう。
ポートフォリオを見る企業や人に意欲が伝わるように、バックエンドエンジニアに必要な知識やスキルを載せたポートフォリオを作成しましょう。
もしエンジニア経験がなかったとしても、正しくポートフォリオを作成できればバックエンドエンジニアになれる可能性が高まりますよ。
バックエンドエンジニアのポートフォリオを作る5つのポイント
それではさっそく、バックエンドエンジニアのポートフォリオを作るポイントについて解説していきます。
以下の5つのポイントをふまえて作成することで、企業や会社に採用される可能性を高めることができますよ。ポイントとしては、
などが挙げられます。それぞれ詳しく解説していきますね。
バックエンドで必要な機能を確認・実装する
ポートフォリオに必要な機能を載せるためにも、まずはバックエンドで必要な機能を確認しましょう。必要な機能としては、
- APIの実装・フロントエンドを用いた表示
- APIの認証機能
- セキュリティ対策
- データベースが扱える
などが挙げられます。
バックエンドエンジニアの仕事では、APIの実装が多用されます。必ずデータベースから取得したデータをもとに実装しましょう。
APIについて学びたい方には、「WebAPI The Good Parts」がおすすめです。APIの設計から開発や運用まで学ぶことができますよ。
データベースを用いた内容を入れる
バックエンドエンジニアに必要なスキルの中でも、データベースについてのスキルは重要です。
データベースを使ったプログラミングができることを、ポートフォリオの内容に載せるようにしましょう。
ポートフォリオ作成に使うデータベースとしては、MySQLが良いでしょう。なぜなら、MySQLは世界的に多くの企業や会社で使われるデータベースだからです。
また、データベースのテーブルは正規化する必要があります。正規化とは、テーブル内に不要なカラムや重複するデータを削除することです。
データベースの正規化について学びたい方には、「スッキリわかるSQL入門」がおすすめですよ。正規化の手順を分かりやすく基礎から学ぶことができます。
例外処理についての内容を入れる
「例外処理ってよく分からない…」とつまづいた方もいるのではないでしょうか?そもそも例外処理とは、エラーが起きた時に実行する処理のことです。
たとえば、エラーの内容を記録したりメールで管理者に通知するような設定をする必要があります。例外処理は、サービスには欠かせない大切な要素なんですね。
バックエンドエンジニアのポートフォリオには、PythonやJavaを使って例外処理を実装しましょう。
AWS(アマゾンウェブサービス)が扱えることが分かる内容を入れる
アプリケーションの開発や構築には、HerokuやAWSが有効です。実際の現場では、AWSが多く使われています。
これからの開発現場でも、AWSがより多く使われるでしょう。バックエンドエンジニアのポートフォリオには、AWSが扱える内容を載せるようにしましょう。
コードを整える・読みやすくする
ポートフォリオを元に採用する企業の多くは、現役のエンジニアがポートフォリオをチェックします。ポートフォリオ作成時は、コードを整えて読みやすくしましょう。
実際の現場では、複数人で1つの作業を担当することもあります。読みやすく再現性の高いコードの記述が求められるので、ポートフォリオ作成時から意識しておきましょう。
バックエンドエンジニアのポートフォリオを作る際の注意点
これまで、バックエンドエンジニアのポートフォリオ作成時のポイントについて紹介してきました。
さっそくポイントをふまえてポートフォリオを作成する前に、注意点についても確認しておきましょう。
注意点をもとにポートフォリオを作成することで、修正に大幅な時間をかけるなどのリスクを減らすことができますよ。それでは、それぞれの注意点を解説していきます。
良いポートフォリオを勘違いしない
ポートフォリオを作成する目的は、バックエンドエンジニアとしての知識やスキルを証明するためです。
あなたも「バックエンドエンジニアになりたい!」と思って作成しようとしているはず。
バックエンドエンジニアに必要なのは、見た目の良いポートフォリオではありません。必要な機能を実装し忘れないように注意しましょう。
無料のポートフォリオサービスは使用しない
最近では、無料で簡単にポートフォリオを作成できるサービスもあります。しかし、無料のポートフォリオサービスを使うことはおすすめしません。
なぜなら、ポートフォリオの作成自体があなたの知識やスキルを証明することになるからです。
0からポートフォリオを作れたという実績は、あなたがキャリアを獲得する可能性を高めることになります。なので、無料のポートフォリオサービスは使わないようにしましょう。
バックエンドエンジニアが参考にするべきおすすめポートフォリオ3選
バックエンドエンジニアのポートフォリオを作成しようと思った時に、参考例がなく0から作るのは難しいですよね。
「見本となるポートフォリオが知りたい!」と思った方も少なくないはず。
そこで、バックエンドエンジニアが参考にするべきポートフォリオについて紹介していきます。どのようなポートフォリオを作成すれば良いのか、1つの指標にしてみてください。
masさんのMonolist(商品検索アプリ)
1つ目に紹介するのが、masさんが作成した商品検索アプリのMonolistです。
ログインして楽天市場の商品を検索すると、興味のあるかどうかなど項目で分けることができるアプリケーションになっています。
フレームワークの1つであるLaravelを利用して作られており、ユーザー登録やログイン認証機能などバックエンドに必要な機能も実装されているんですね。
実際にかかった制作時間や経緯など、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
→異業種未経験の僕が、3ヶ月で自社開発系Webエンジニアになりました! 活動記録とサービス制作まとめ|mas@Railsエンジニア|note
Hoda’s Portfolio
次に紹介するのは、Hodaさんが作成したHoda’s Portfolioです。作成した制作物や実績が一目で分かるポートフォリオになっています。
また、スキルセットが詳しく載っているのもHodaさんのポートフォリオの特徴です。何をできるのか、どんなスキルを持っているのか明確に表記されているんですね。
バックエンドに必要な機能が実装できていることに加えて、あなたのスキルが分かりやすく伝えられるとさらに良いポートフォリオになりますよ。
AWSのMQ(メッセージキュー)を用いたメッセージサービス
バックエンドエンジニアのポートフォリオとしては、メッセージサービスを作るのも有効です。
非同期のメッセンジャーサービスにもよく使われているMQを用いて作るようにしましょう。
MQを使ったポートフォリオを作成できれば、データベースだけでなくコンポーネントやAWSについても理解できていることを証明できますよ。
まとめ
今回は、バックエンドエンジニアのポートフォリオについて解説しました。あなたの知識やスキルを証明できるポートフォリオは、バックエンドエンジニアになるために必要です。
ポートフォリオを作成する際には、バックエンドに必要な機能を実装する等を意識しながら作成しましょう。